ぼくとフランソワ・シモンさんの15年。 1.
※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。
発売になったばかりのマガジンハウスさん刊行のHanako パン特集「ちょっと 並んでも食べたいパン」の中で、うちの店もOMAKE(京都)とプチメック(新宿)、レフェクトワール(渋谷)をご紹介いただいた。
それぞれバラバラにいただく取材依頼に、「あれもこれもHanakoさんの取材。1冊の中にそんなに載せてもらえるって、ありがたいな」とスタッフと話していた矢先、マガジンハウスの西村さんからご連絡をいただいた。
今回、パン特集の企画の一つとして、フランソワ・シモンさんに東京のパン屋さんについてエッセイを依頼していること、そこでうちの店との想い出についても書こうということになっているとのお話だった。
とても懐かしかったし、素直に嬉しかった。
シモンさんがこれまで東京で食べてこられたパンの話をエッセイにされ、その中に登場する店の一つとして、ル・プチメックという店名が載るものだとばかり思っていたぼくは、西村さんから送られてきたメールの文末に少しの違和感を覚えた。
「ゲラができましたのでお送りいたします。このような形でご紹介させていただきます。力作だとは思います。」
添付された原稿のタイトルを目にした瞬間、ぼくは鳥肌が立ち、読み終えたときには涙しそうになった。
パリから見た京都&東京のパン。私とル・プチメックの15年。
せっかくこういった機会をいただいたので、今度は「ぼくとフランソワ・シモンさんの15年。」を書いてみようと思う。
つづく