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相棒はいますか?

相棒とは一緒に仕事などをする相手、仲間のことである。

仕事中は腹巻きくんとヒートテックさんが相棒だ。
病院の中は寒すぎる。
機械が多いので必要だから温度を下げているのは理解できる。頭では理解できるが体はついてきてはくれない。
寒くない?と聞いたところで、沖縄出身の彼女でさえも暑いと答える。

冷え性か、それともついに来たのか更年期。。。
え?まだ20代の気持ちなんだけども。マジかー。

筋肉を落としたくないからと巷で噂のたんぱく質を摂取し、骨格ストレートの人は過度の筋トレはごつくなるからと、軽めの筋トレを日課にしている。人より歩いているとも自負している。
代謝は落ちていないと信じて来たが、ついに老いが追いついたか。気持ちではどうにもできないところまで来てしまったかもしれない。

にしても冬より夏の今の方が寒くない?
冬と同じ装備やん。
どういうこと?手足はあったかい。冷えてるのはお腹だけ。しかも深部が冷えている気がする。なんだこの現象は。

色々調べてみたところ内蔵型冷え性というものがあるらしい。
読んで字のごとく内蔵だけが冷えている状態だ。
内側が冷えているので下痢などにもなりやすく、風邪もひきやすい。
これだ!!

Googleで”内蔵型冷え性”と入力したところ、予測変換で”漢方”が表示された。漢方・・・・。おいしくないやつだなとむかしの記憶が蘇る。
むかしむかし1年ほどだが漢方のお世話になった。
10代のおこさまには非常においしくない飲み物であったし、薬くさい。
ただ、体調はすこぶる良くなった記憶がある。味覚が大人ならいけるかもしれない。

とりあえず近くの百貨店に入っている漢方ブティックとやらに予約をした。百貨店に入っているところなら気軽に行けると思い選んだところだ。

予約時間に伺うとイメージとは違って多くのお客?患者?さんがいた。
こんなに漢方を飲んでいる人がいるのか。
カウンターに案内され、暖かいお茶をいただきながら待っているときれいなお姉さんがいらっしゃった。どうやら薬剤師さんらしい。

多くの質問を受け、自分のことなのにあまり理解できていなかったことに気づく。体のことはもちろんメンタル面での話も聞いてくれる。東洋医学の詳しい話は少し難しかったので割愛するが、要するに西洋医学がこれが原因でこの病気になるという考えなのに対し、東洋医学は現在の体の状態はメンタル含めるすべての事象の結果であるという考えであるらしい。カウンセリングだけで1時間近くを要し、最終的に今いちばん改善したい点は?と聞かれた。

もちろんお腹が冷えていることだ。

返ってきた回答は、、、
「今飲んでいる漢方をやめましょう。」
え?あれやめるの?いやなんだけど。。

そう。私はすでに漢方を飲んでいたのである。
下腹の皮下脂肪に効いて便秘もなくなるというあの魔法の漢方を。
この歳になるとどうしても気になってくる下腹の肉。楽に落ちてほしい一心でSNS上ですすめられた防風通聖散に手を出してみた。気づいたら下腹の肉が減っている。これはすごい!とかれこれ4か月ほど毎日飲んでいた。
もちろん処方されたものではなく市販品の粉薬である。

「防風通聖散はむくみ予防に飲んでるんです。むくみひどくて。やめるとむくみ出てくるかと思うとやめたくないんですけど。。」とダイエット目的なことは見栄で隠しつつふんわりやめたくない意思を伝える。

だが、さすがプロ。
「他にもむくみ予防できる漢方はありますのでそっちに切り替えましょう。防風通聖散は体を冷やす作用のある漢方なので。」
なんだってぇ!こいつのせいやったんか!良かれと思って飲み続けてたのに!いや実際お肉減らしてくれたんだけど。

色々思いめぐらせているうちに、むくみによく効く、胃腸の調子を整える、体を温める漢方を処方してもらった。
煎じ薬中心に旅行用に粉薬も。

家に着いて早速1日分を煎じる。
土瓶に漢方の袋を入れ、水を400ml。沸騰したら蓋をずらしてとろ火にして30分。水分量が200mlまで濃縮されたら完成だ。これが1日分で朝晩2回にわけて飲む。保存は冷蔵庫で、飲む前に必ずチンする必要がある。
うん、一気に部屋中が健康的な香りになった。
とりあえず100ml飲んでみる。あ、意外といけるかも。まずいカレーの味だ!スパイス感すごっ!
久しぶりの煎じ薬の感想は大人な味覚ならではの感想だった。

ということで抵抗なく、処方された漢方を飲み続けること3週間。
現在の私は毎日暑いと言っている。
どうやらお腹の冷えはほんとうに防風通聖散のせいだったらしい。
漢方は即効性はなく副作用がないイメージがある人も多いと思うが、やはり薬は薬。プロに任すのが一番である。下腹も今のところ出てきてはいない。今度行ったときは思い切ってよりダイエットに効果のある漢方も相談してみよう。

明確な症状の改善には西洋医学。なんとなくの不調には東洋医学。
自分の中での受診基準ができあがった。

ちなみに1か月あたり20,000円弱であった。
まったく!お高くつく相棒だ!



*防風通聖散がよくないというわけではありません。
 私の体質には合わないそうです。





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