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海外シングルファザー日記はじめます

はじめに

この9月から、海外はドイツミュンヘンで仕事で転勤し、現地に息子をひとりつれてシングルファザーをしています。

なんでこんな風になったのか、どうやってるのか、参考にしたい人いるんじゃないかなと思い、書き溜めていこうと決めました。

ダイバーシティ、キャリア、家族の在り方など、ひとつの事例になれば、と思っています。

もともと社内のSlackでプチ日記書いてたんですが、どうせならー、で思い切って公開します。

今の状況

  • 私と次男がドイツ在住

  • 次男はドイツ語の現地校へ。

  • 妻と長男が日本に残留

と、かなり前衛的です。離婚してるとかじゃなくて、ちゃんと婚姻(happily married)のステータスです。

妻は海外暮らし好きなんだけど、いったん日本で仕事があって、日本残留やむなし。長男は日本で学校通ったり習い事。小6なのでこれからの受験とかなんとか考えると、、で残留。実は兄貴の方が海外得意なんですが。。

というわけで、私の海外転勤に次男坊だけついてきました。

こうなるまでのプロセス

異動・海外転勤の打診がきたんすよね。さあ家族でてんやわんやです。当初オプションは4つありました。

  • わたしが単身赴任

  • 妻だけ日本の逆単身赴任

  • 家族帯同で全員ドイツへ

  • 海外転勤の話を断る

最後はやむなしかなと思いつつ、4)の線から考えました。でも、若い時から憧れていたDREAM JOBなので、おいそれとチャンスを手放すわけにもいかなかった。運命の女神は前髪しかなくて、その瞬間つかまないと、もう次回ってくるかわからないってマックの女子高生が話しているのを聞いたことがあります。つかまないと一生後悔しそうです。

でも、1も2も、フルタイム共働き夫婦には片方に負担がよりすぎます。なにより、家族がひとりで孤立しちゃうのしんどいと思った。

妻は葛藤しながらも、経済的にも今後のキャリア的にも、残留するつもりでいる。仕事辞めてついてきてもいいよと思いつつ最後は彼女の人生であり、キャリア。安易に決定なんかできません。

そんな中、次男くんが声を上げたのでした。

冒険がしたい。ドイツに行きたい、と。

冒険ってなんだよ

ドイツに何としてもいきたい、と言い始めました。海外にいくのは兄貴だと思ってた。日本でも兄貴は英語が得意ななか、弟はさっぱり。日本語もおぼつかねーから、何語であっても言語とか異文化交流とか苦手なんだと思ってた。

わかってるのか?
大変だぞ?
日本語も現地の言語もどっち中途半端になるリスクがあるぞ?
パパ(私)が仕事しながら大丈夫なのか?
なによりママや祖父母も兄貴も次男と別れるの寂しいし。

様々な反対や不安がうずまくなか、次男くんはずーっと泣きながら人生は冒険である、の一点張りなのにはびっくりしました。

冒険ってなんだよ。。その正体は、本稿1番下で答え書きます。

やれんのか?

さて、ここからリサーチです。本当に成立するかどうか。

幸い、行き先であるミュンヘンは、若い時から慣れ親しんだ仕事の拠点でもあり、何度も訪れていて知人もたくさんいるところで、土地勘もありました。

友達いるってデカいよね。。

知り合いに電話しまくって聞いてみました。主には治安と、教育のこと。そして食生活/地元の買い物や気候のこと。ベビーシッターの活用度合いや、そして子供の留守番や1人で外出に関するレギュレーションなどなど。

何より、シングルファザーライフを成立させるには、仕事と生活と学校を全て近接させる必要があります。要は、日本人学校でもインターでもなく現地校一択です。これについてはいつか別の記事で書こうと思います。学校制度もさまざまありますが、まあ3年くらいの海外生活と仮定して、小学6年くらいに日本に戻ればぜんぜんリカバリきくよね、という考え方は、周囲の知り合い(日本、海外問わず)は、わりと賛同してくれました。

次に、仕事のこと。いけんのか?現地法人トップのポジションだったこと、昔から慣れ親しんでいて自分が日本で最強のプロの自負がある専門的な仕事だということ。そしてリモートワークを前提とした働き方ができるNTTグループはやはり最強で、さらに労働法がしっかりしていて、プライベートの事情にも理解があるヨーロッパのドイツ。

仕事を舐めてるわけじゃないし、ミッションや職責の重さは誰よりもわかってて。でもプロだし。昔通ったバルセロナのMBAでなんでもやり方次第で何とかできるって学んだし。実際シングルペアレントのひといたし。俺ならできるという無駄な自己肯定感と自己効力感はありました。

こっち来てやっぱり両立大変だって思うこといっぱいあるんですが、でも少なくとも私が現地の仕事に関して日本最強の自負がなかったら、現地にさらに上司もいたら、この判断は無理だったと思う。

会社の制度についても、上司やHR含め大勢の方に相談し、最終的には認めていただきました。奇跡的に明示的禁止がされてなかったんすよね。まあこんなケースで動くやつなんか想定して制度つくらないよねw

こうして、さまざまなリサーチを進めていって、なんとかやれるかな、という自信を深めていきました。

そう、人生は冒険である

次男がいきたいいきたい、と、ずっと言い続け、必死でしらべて、最後は次男が粘り勝ちで突破した形となりました。

周囲も妻も、親族も、会社の上司も、思うところいろいろあったとおもいます。飛び立たせてもらったこと、感謝しかありません。

あと、あとで思うことですが、育児にコミットすりと、とても健康的です。食事は当然気を使うし、なにより毎晩遊んだり飲み歩かない(笑) お目付け役としての効果はテキメンでした。

家族と離れ離れはやはり寂しいけれど、コロナのおかげでリモートツール(チャット、SNS、オンラインゲーム)が子供レベルでもむちゃんこ浸透しているのもとても大きいですね。

これもどっかで書こうとおもっていますが、冒険のゴールは低く設定しています。「現地でドイツ語ではなす友達がひとりでもできたらもう大成功!」としています。学校初日でクリアしやがったんすけどね

結局、本人が語った冒険の定義は「現地でポケモンGOがしたい」でした。なんやそれ!!!

まとめ

そういうわけで、いろいろと現地でのドタバタや、エピソード、ここに書ききれなかったこと。こどもの成長、私の成長など、さまざま書いていこうと思います。

まとめると、以下の条件が揃ったらできる!って感じなので、安易にお勧めする気はありません。

  • 本人の意思がしっかりあること

  • 家族や周囲の理解

  • 職場の理解

  • 人事制度

  • 行き先がヨーロッパ大陸

  • 現地に知り合いがいる

  • 現地の仕事ガチプロであること

  • 自己肯定感と自己効力感持ってること

  • 言語の壁がないこと

  • 海外暮らしに慣れていること

  • 現地のポジションもたぶん案外大事

  • 職場と家と学校が近接できること

細かいところは、また個別に記事を起こしていこうとおもいます。現地にきて2ヶ月、ここまでくるだけでもドタバタだったんすよね。

何かありましたらいつでもお問い合わせください。LinkedIn経由がいいかな。

ではではー。

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