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天声人語は603文字

何かを毎日書くならば、やはり時事だろうと考えて、まず浮かんだのは新聞のコラムだった。

今では新聞そのものの購読者数が大幅に減り、習慣として新聞の4コマ漫画とコラムだけは読むという人も少なくなったのだろうが、毎朝のルーティーンに新聞があった生活は、僕の記憶には今もしっかり残っている(新聞はとうに購読をやめてしまったが)。
中学生の時には、「夏休み間、コラムの感想を毎日書く」という宿題も出されたし、文章を書く練習材料としても身近なものだった。

「あんな感じで日々のことを軽く、短く書けばいい」と考えたのだが、そもそも新聞のコラムの分量がどれぐらいの文字数なのか、まったく知らないことに気づいた。
決して多い分量ではない。ちょっとした時間で読めてしまう程度の長さだ。だがコラムが何文字で書かれているのかなど、これまで気にしたこともなかった。

調べてみると、朝日新聞の「天声人語」は603文字と決まっていて、読売新聞の「編集手帳」は約460字、毎日新聞の「余禄」が650字前後、日経新聞の「春秋」は約550字らしい。概ね原稿用紙1枚半で毎日、時事を拾い上げていることになる。

600字。現代風にカウントしたら5つの連続ツイートよりも少ない字数だ。
1つの段落を140字としたら、符合しているように「起・承・転・結」になる。これなら新聞コラムのように書くこともそれほど難しく感じないから、面白いものだ。
これでちょうど603字。

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