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解説本にはあまり書かれることのないタロットを読み解くためのtips:2

前回の最後あたりにこんなことを書きました。

これは占い全てに言えることですが、卦(タロットだと各カード)というものは全てシンボルです。
シンボルとは抽象的なものです。

どんなにシンボルを詳しく知ってても、シンボルである限り抽象です。
どんなに細かく勉強したところで「なんとなくざっくりこんな感じのもの」の域を出ないでしょう。

解説本にはあまり書かれることのないタロットを読み解くためのtips:1 より


今回はそんなお話を無償で書いてみます。
長くなるかもしれないし、案外短いかも?
「まぁちょっと覚悟はしておけ」ってところですねw


占い師さんがよく「カードが教えてくれる」「カードが語ってくれてる」という表現をするのを目に(耳に)することも多いかと思います。

占ってもらうと、占い師さんがいろいろ語ってくれますよねー。いろいろ、具体的な話をねー…(´-` )

でも、どんなに占術の本を読んでても「カードと意思疎通する方法」や「カードの声の聴き方」なんてどこを探しても無いと思うんですよ。
少なくとも私は見たことがない。

では、なぜ占い師さんはあんなにもいろいろ具体的な話を交えながら答えられるのか?

結論から言いますが、ぶっちゃけ占い師さんの言葉での表現力です。
語彙力、国語力、相談事を聞いて理解する能力、回答となる言葉を組み立てる能力。

相談者さんから伺った具体的な話とカードが示す抽象的なものを照合して、カードは将来的にどうなると言っているのか読み取る(構築する?)能力も大事でしょうけど、それを伝えるのも言葉での表現力でしてね。

カードから直感や答えはもらえるでしょうけども、相談者さんに回答としてお渡しする言葉は占い師さん自身の表現力が創るもの。
カードでもホロスコープでも…どんな占いの結果を出すにしても、その回答の表現が占い師自身の国語力を超えることは無いです。

だから、実用書や占いの教本じゃない本を読んだり何かを伝えようと語っている人の動画を見たりするのも、占い師としての学びの1つだと私は思いますよ。
ただ漠然と見るよりは、語彙力を増やす、何をどう表現するとわかりやすいか、またはどう言うと誤解されやすい(避けるべき表現)なのかを意識すると良いのではないでしょうか。


ちょっと変な話になりますが何かのヲタクが「推しが尊すぎてしんどい」「語彙力が無さ過ぎてしんどい」と安易に言う現象があるじゃないですか。
ギャルの「かわいい」「キモい」も同じなんですが、自分の気持ちを代弁してくれる便利な言葉だからってこればかり多用していると、本当に他の言葉が浮かんでこなくなるんです。でもその推しへ抱く気持ちってのは毎回少し違うはずなんです。

嬉しい、かわいい、見てるだけで和む、美しい、精細な筆致に圧倒される、素晴らしい歌唱力、儚げで今にも消えてしまいそう、その強さに憧れる等々……
細かいニュアンスをなにもかもひっくるめて「尊い」「かわいい」としか言ってなければ語彙なんか増えるはずもないですよね。

占いの結果を伝える際の表現力も、これと同じような現象が起こりがちだと思うのです。
1つのカードを見て同じキーワードばかり言ってたんじゃ伝わってくるものが無いから、聞く側からしたら「なんじゃこりゃ」になってしまうかと。

違うニュアンスはちゃんと違う言葉で表現する。同じ内容のものを違う言葉で言い換える。そのためにいろんな本を読んだり映画やドラマを見てたくさんの言葉・表現に触れる。
そういう経験は必ずあなたの表現力の向上に役立ちますよ。


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