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残穢

ご無沙汰しています。


最後の更新から2年が経ってしまった。
更新しない間も私の身には
なんやかんや起こっていた。

その“なんやかんや”には私の人生観を
大きく変えるような出来事も含まれるが、
あまりにもなんやかんや起こりすぎて
何からお伝えすればいいのか分からないもので
また頃合いを見て、書こうと思う。


そんな事より、
集中力が無くて絵本も読めないことでお馴染みのあたくしが久々にしっかり読書をした。

読んだ本は、小野不由美さん作「残穢」。 


読もうと思ったきっかけは、
ポッドキャストで聴いている、
松原タニシさんのラジオ「恐味津々」で
ホラー小説マニアの方がゲストの回にて
紹介されていたからだった。

事故物件住みます芸人の松原タニシさんが
「あれは怖かったですよね」と
話しているなんて、相当怖いんだろうなと
あまりに軽い興味本位で図書館から借りてきた。


結論から話すと、
「読まなければ良かった」
というのが私の感想だ。


残穢に対して、私のホラー耐性が弱すぎたのだと思う。
ホラー小説なんて、
小学生向けの「トイレの花子さん」とか
「学校の怪談」とかその辺りしか読んだ事がなかった。

私の感想一文だけを読むと、
まるでつまらない小説なのかと思わせてしまうかもしれないが、全くの逆であった。
珍しく、スラスラとページをめくっていけた。
続きが気になって読み進めるが、
突然私の手は止まった。

時刻は丑三つ時。

その日、家には愛犬と愛猫と私だけ。
夫は飲み会に出掛けていた。

気が付くと私は親友にLINEを送っていた

「いま電話できる?」

恐怖が限界に達した事を確信した瞬間だった。


親友から返信は来なかった。

泣いた。


K-POPアイドル、IVEのMVを観て、
必死に自分の中の恐怖を掻き消した。
もう私の恐怖を消せるのはウォニョンだけだった。
ウォニョンのウインクに救われる日が来るとは思わなかった。
ありがとう、ウォニョン
ありがとう、IVE…(渾身の指ハート)
それと、お風呂には事前に入っていた自分を褒めたい。

ネット上で下手にネタバレを書くとまた違う恐怖を味わう事になりそうで怖くて何も書けないが、私はあの本を無音の空間で読む事ができなかった。

ホラー映画などでトラウマになるほど怖い思いをした事はあるが、映像ではなく文字のみであんなに恐怖を植え付けられるとは思わず、面白さより猛烈な恐怖が自分に残った。
読み終えて数日が経っても、小説にあった恐ろしい描写が離れなかった。
これこそが“残穢”なのかもしれない。

映画化されているようだが、
映像として観た日は
私の終わりの日になりそうだから観れない。

よかったら「残穢」読んでみてください。
私と一緒に恐怖をシェアしましょう。
いや、させてください
読んでください。


最後に、電話の相手をしてくれなかった親友へ
あなたもぜひ残穢を読んでください
そして恐怖におののいて
私に電話してきても
その時は出ません。
震えて夜を越してくださいね。

 

では、また。









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