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人生における「コア」な部分

Traveling without moving」を聴いていて 
ここ最近、ー特にこの数年はー どんな時も、どこにいても「旅」を忘れたくないと思っている。
2022年6月5日、僕は普段と変わらない、くだらない日曜日を過ごしていた。
いつも通り夜20時頃になるとJ-WAVEを聴き、流れてきた野村訓市さんのニューヨークの旅の話を羨ましいな、なんて思いながらフォア・ローゼズを使ったウィスキー・ソーダを飲んでいた。人の旅の話はいつ聞いても魅力的だ。
今思うと、この世の終わりかと思うくらい混雑して異臭のするバンコクの蒸し暑いイミグレや、世界最悪のヒースロー空港、ペトロナス・ツインタワーしか見所が無いと言われるクアラルンプールでさえ懐かしく感じられ、今すぐにでも行きたくてたまらなくなった。どんな都市にも良い面や悪い面があるけれど、その地に自分の足跡を付けることによりそれは最高な経験となる。
首を長くして待ちようやく、徐々にだけど旅にもいける様になり今年中に海外に旅に出ることを目標としている今日この頃。そこで、今回は旅に纏わる思い出として少しだけ書き残すことができればと思う。

旅の話 vol.1 〜ベトナム・ハノイ〜
僕には来月入籍をするとても大切な彼女がいるのだけど、彼女と付き合う前に半年程(=正確には8ヶ月程)交際をしていた女性がいた。期間は決して長くないけれど、その時間は濃く、彼女が持つ人や環境、物事へ持つ好奇心や様々な事を受け入れる柔軟性に刺激を受けていた。願わくばこのまま一緒にいたいと思っていた矢先、「あなたのことはとても大切だけれど、友達でいたい」と当時の彼女に言われてしまった。30歳間近の大の大人としては恥ずかしいながらも、気が滅入る様な日々を過ごしていた。その時の僕はまさに、闇の中に紛れ込み帰る巣を見失った滑稽な野うさぎの様だった。
そんな悩める時に思い立ったのが、僕の人生のコアとも言える旅に出ることだった。傷心中だった僕は、ベトナム・ハノイに1人でバックパッカーの旅に出て、まだ見ぬ世界を自身の足で踏みその土地を感じ、333をはじめとした美味しいビールを飲み、美味しい食べ物に舌鼓を打った。日本では考えられない数十円で飲めるビールや、フォーやバインミー、Highlands Coffeeで飲むコーヒーは格別だった。
このお陰で僕は人生のコアなる部分を改めて認識することができたと共に、知らなかった世界が広がり傷心中だった僕の心は癒された。

僕にとって旅に出ることは人生そのもの

かつてない疫病が蔓延し、人々の娯楽である旅に出る自由が制限されることは大変なストレスになった。けど、だからこそその大切さに気付けたとも捉えることができる。旅が好きな人は両手には収まらないくらい周りにいると思うけど、「人生のコア」になるまで好きな人は一体どれほどいるのだろう。
旅に出れる日を僕は待ちわびている。
近く、旅の話 vol.2を・・!


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