アジア日記#02 【このバスは、わたしをどこへ連れて行ってくれるのだろう。】
気持ちの良い朝。バンコク2日目。
ホテルのチェックアウト時間ギリギリまで部屋でリラックスしていた。
バンコクで宿に2400円も出すのはちょっと惜しい気もした。
でも、空港泊ではなく、ホテルを選んだわたしは正しかった。
寝心地の良いクイーンサイズのベッドを独り占め。疲れが取れ、体力が大分回復した。
「無理して空港で寝るよりも、翌日の体のことを考えてホテルに泊まるのがいいのかもしれないなぁ。」
なーんて、次の旅でも贅沢をしたい自分を全力で肯定する。
ホテルを後にし、空港へ。
バックパッカーの聖地・カオサンロードへ。
バスに乗り込み、出発を待つ。
手際よくバスのお姉さんが乗客からバス代を頂戴する。60バーツ。
もちろん乗客は皆、旅人、観光客。
隣同士で座れずにソワソワする夫婦。
ヘッドフォンで自分の世界に浸る人。
スマホとにらめっこしてる人。
後ろを振り返りどんな人が乗っているのかキョロキョロする人。
そしてわたしは、こうして文字を綴りながら、時折人間観察をしている人。
これからどんな旅が始まるのだろうか。
ショートヘアーで小柄な運転手さん。
乗客のスーツケースを手際よく床に並べる。
「10 minutes!(あと10分で出発!) そう言いながら笑顔で乗客に合図をする。
おねえさんの笑顔にわたしの口角も、にっ。と上がる。微笑みの国だなぁ。
あ、バスが動いた。
ガタンゴトン、と揺れる。
.....。
このバスは、私をどこへ連れて行ってくれるのだろう。
カオサンロード。
そうそう、それはそうなんだけど。
あの、なんて言うか。このバスから始まる旅が私をどこに連れて行ってくれるのだろう。
そういうこと。
まだ見ぬ世界へ、出逢いへ。
「私を連れていってくださいっ。」
誰にお願いしてるのかもよく分かんないけど、そんな願いを胸に窓の外を見つめてます。
た す く。
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