アジア日記#01 【 最前線でぐるぐる、と。感情のジェットコースター】
6月10日、月曜日。
ヴィエンチャンのお気に入りのカフェにて。
窓際の席に座り、窓の外を眺める。
時が経つのは早いなぁ、なんて。ぼーっと考えたり。
冒頭でも書いてるけど、現在、わたしはヴィエンチャンにます。 ラオスの首都です。
バンコクをスタートに、
チェンマイ(タイ)→パーイ(タイ)→チェンマイ(タイ)→ルアンパバーン(ラオス)→バンビエン(ラオス)→ヴィエンチャン
っと、ふらっと旅をしてきました。
5月15日から始めた、東南アジア1ヶ月の旅。その旅も終盤に入っています。
旅の日々で書き溜めていた文字たちに命を吹き込んで、ここにそっと置いていきたいと思う。
その名も、アジア日記。
アジア日記#01
…………………………
今夜、バンコクへと飛びます。
1年ぶりだなぁ。
去年のちょうど今頃、タイ・ベトナムを10日間旅して以来、日本を出ていない。
何だろう、この感じ。
車を運転してるときにふと旅のことを考えて「楽しみーっ!!!」って高い声で窓の外に叫んでみたり。
かと思えば、お風呂場で深く考え込んだり。
…。
頭のてっぺんからかぶるシャワー。閉じたまぶたの上を水がさらさらと流れる。ふと浮かんだ疑問。「なぜ私は旅がしたいんだ?」「なんで旅に行くんだっけ?」「行って何があるのだろうか?」
様々な感じが入り混じり何がどうなのかなんて説明できない。
一年ぶりだから、緊張してるのかもしれない。
一年のブランクを埋める準備運動が必要なのかもしれない。
自分のことを一番知ってるはずの自分が、自分自身について分からない。
「なぜ旅に出るの?」
そう聞かれたらすごく困る。
わたしは基本的に、遺跡とか観光地とかに興味が湧かない。
まさに今現在、文字を綴っていて
「じゃあ海外の何が楽しいの?」そう聞いてくるもう一人の自分がいる。
いつも通り、出発1時間前にパッキングを済ませる。パッキングはいつも直前派。だから、いつも頭フル回転で何が必要か、いらないか、全力で取捨選択している。
その時はパッキングで頭がいっぱいだから、旅の理由なんか考えてる暇なんてない。私にとっては都合がいい。
パッキングのときは今を全力で生きてる気がする。
那覇空港に着き、チェックインを待つ。
それでも「今から旅に出る!」って感覚が全くない。
地上を離れ、空を飛んでもその感覚は変わらない。
強いて言うなら3cmぐらいは変わったかも。
わたしの場合、高度と気持ちのレベルはあんまり比例しないのかもねっ。
バンコク・スワンナプーム空港に到着。
3度目となれば小慣れたもので、すぐに必要となる金額を換金し、携帯を契約する。
これで準備完了。
いつもは始発のBTSに乗るために空港泊をするけど、お友達の勧めもあって今回は近くのホテルでゆったりすることにした。
ホテルのシャトルに乗るために空港から外へ。
湿気と熱気が私の肌を撫でる。
「あぁ、アジアに来たんだ。わたし。」
疲れた顔したホテルのお兄さんたち。
丁寧に手続きを済ませてくれました。
遅くまでご苦労様です。
一人のお兄さんが部屋まで案内してくれる。
一段とは言わず、二段飛ばしで階段を上がっていく。まだ上がっていく。
あれっ。
気付けば5階へ。中々遠いじゃん、わたしの部屋。
フライトで疲れた顔で、重いカバンを体の前後に抱えながら頑張った。
クイーンサイズのベッド、独り占め。
中が少し汚れた空っぽの冷蔵庫。
わたし専用の鏡。洗面台。シャワー。
あぁ、ホテルにして良かった...
空港泊ではどれも得られないもんね。
深夜2:30。
遅めのディナーというか、早すぎる朝ごはんというかを買いに近くのセブンイレブンへ。
生暖かい風を感じながら歩く。
タイの地を歩いているのに「海外にいるぞー!」って高揚感が全く湧いてこない。
かと思えば、
甘ったるいタイティーを飲んでテンションが上がったり。
あぁ、おいしい。
わたしの疲れた体にものすごく沁みる。
自分でも上手く感情をコントロールできていない。
「なんならコントロールしなくていっか。いきなり喜んだり、悲しんだりしよ!」
ふと、そう思った。
感情がジェットコースターみたいで目が回りそうだけど、それもそれでいいじゃん。だって、それが今の自分なんだし。
とりあえず、今回の旅は「今」を楽しむ旅にしよう。
3:54am
飛行機で寝たせいか、全然寝れない。
とりあえず明日から本格的にアジア旅スタート。
楽しみだなぁ。
おやすみなさい。
た す く。
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