ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻
去年ふと見た秋冬のコレクション動画。
あまりの美しさに何度も何度も繰り返しその動画を見てました。
冒頭に写っているチェリスト、ケルシー・ルーの演奏、歌声がすごく幻想的でショーをより一層、昇華させていました。
それまではJIL SANDER というブランド自体にあまり関心を寄せたことはなかったので急に惹きつけられたのはどうしてだろうと思い調べてみると、2017年からルーシー&ルーク・メイヤー夫妻が共同クリエイティブディレクターに就任しているとのこと。
ルーシーはパリでラフ・シモンズ率いるDiorのヘッドデザイナーとして参加しており、一方でルークはニューヨークでSupremeのクリエイティブディレクターとして働いていたようです。
一般的にみると異なるフィールドの服のデザインをしているようですが、
根幹では多くの共通点を持つ二人の感性が混ざり合って、人々を魅了しています。ちなみに出会いはルークがフィレンツェの大学に交換留学した際に、そこで出会ったルーシーに一目惚れしたことから関係が始まったようです。
これまでのシンプルで洗練されたイメージのJIL SANDERに、独創性が加わったデザイン、写真、キャンペーン動画。どれもとても美しいです。
メイヤー夫妻は、ルーシーが着用することを想定してデザインしているため、自分たちの作品を「非常に自伝的」と表現する。ルーシーにとって何よりも大切なのは、ジル・サンダー自身が目指した、単なる着心地の良さを超えた「快適さ」なのだ。(VOGUE JAPAN Webサイトより)
アートピースのような非現実的な服を発表するブランドも多いなか(それはそれで美しい)、デザイナー自身が着用することを想定してデザインされた服はとても洗練されていて、コレクションをを見ていて日常の大切な場面で着ているイメージが湧いた理由がふとわかった気がします。
ヴィム・ヴェンダース監督を起用したキャンペーン動画も綺麗なビジュアルで素敵でした。5つのエピソードで構成されていてミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
エピソードのひとつにベルリンで働いていた時の職場のビルがロケ地となっていて、個人的に久しぶりに懐かしい光景が見れて嬉しかったのと、急に馴染みのある場所が出てきたのでびっくりしました。
シチリアで撮影されたSS20のキャンペーン写真。フォトグラファーはOlivier Kervern(@olivierkervern)。
最後に、冒頭で書いたケルシー・ルーの一番好きな曲を。
Morning After Coffee
タイトルのまんまですが個人的に朝、コーヒーを飲みながら聞くのがおすすめです。なんかパワーが溢れてきます。
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