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1年間社会人を経験して。


22卒の私はこの春、社会人2年目へと突入する。



一年前は、楽しみややる気というより


不安と緊張しか感じなかった。



新しい環境に飛び込むことは



ネガティブな感情を伴う。



ずっと学生でいたい。



社会人として週5日も会社行けるのかな・・・



と、仕事内容やキャリア、人間関係よりも




そもそも社会人としての素質が



自分にあるのか無いのか、



という不安を感じていた。



入った業界は物流。



就活の時に色んな会社を見ずして決めたから




やはり入ってから苦しかった。




遡ること、就職活動時代は精神的に病んでいて



早く、どこか、それっぽいところに決まりたい



と足早に就職先を決めた。




学歴が新卒の就職には多かれ少なかれ関係する。



私は偏差値50代前半の国際系の学部卒。



書類で落とされることも沢山あって、



文章の内容も加味するが




学歴でも足切りに遭っていたとは思う。



営業は嫌、


興味のある業界ない(旅行業界はコロナで全滅)



特にこれといった資格もない。




落ちて落ちて落ちまくり。




就活中は自分の軸の無さや


短所と向き合うのが辛くて



早く終わりたくて、



なんとなく夏頃に決まった会社にした。



大4の秋には内定者懇談会に参加したが


物流でも女性でバリバリ現場で活躍されてます



と聞いて、




現場って具体的にどんなことをするんだろう


という疑問を抱きつつ、



企業側のアバウトな説明に



私が手を挙げて質問することはなかった。



配属先は大学を卒業する1か月前に言われた。



Googleマップで配属先の場所を言われ調べた結果



衝撃の文字が目に入った。




そこは「24時間営業」だった。




訳が分からず、心臓がバクバクした。




内定者懇談会での説明では



キャリアとして入社後は現場からスタートするが、



遅くても22時には仕事が終わると聞いていた。



それでも不安しか無かったが、



24時間営業を見た瞬間、



まさか、私、夜勤するの?と手が震えた。



何も分からないまま、入社式を迎えた。



75人くらい同期が居たらしい。



そのうち女性は15人ほど。



自然と入社式の後の研修でも仲良くなっていった。



各々配属先の特徴や不安などを話し合ったが、



私の配属先のように24時間営業のところは



他になかった。



同期全体で3週間ほどの研修を終えて



配属先での仕事がスタートした。



配属先は、大まかに2つの部署に分かれており、



研修の3週間で適正を見て



部署を決めるといった次第だった。



一方は昼間勤務、



もう一方は夕方頃からの勤務だった。




私は準夜勤の部署になった。




最悪だと感じたが、今辞める訳にも行かず、



勤務がスタートした。



最初は13時~22時の出勤で



残業もほとんどなかったが



1ヶ月経つと14時~23時の勤務になっていた。




そして23時に現場業務が終わるわけなく



当たり前のように残業が待ち受けていた。



最高で29時(AM5時)まで仕事した。



平均でも26時(AM2時)頃に帰宅していた。



仕事内容はハードオブハード。



重たい商品の仕分け、決められた場所まで搬送。




とにかく体力仕事だった。



同じ部署に配属された唯一の同期は



7月に辞めて8月から全く別業界に転職した。




早く見切りをつけた方がいい



と彼は何度も言っていたけど



本当にあっさり辞めていった。




不条理な勤務形態の愚痴を



ひたすら言えた仲だったから


彼がいなくなった時は寂しかった。



私も辞めたい、いつ辞めよう、次どうしよう



またあの嫌な仕事探しをしないといけないの?



と常に心がザワザワした。



同じタイミングで大好きだった2年目の先輩が



本社に異動になってしまった。



頼りにしていた2人が一気に居なくなったことで



虚無感と今後の不安が相まって、泣いた。




衝撃的なことに私の部署は




私が入社してから半年で20代の先輩が



5人も居なくなった。


10人いた部署から



4人が退職、1人が本社異動。



そして私の同期も辞めたから



私の仕事量もグンと増えた。




1年目半年の時点で20人くらいのパートを


広大な敷地の中で、仕切る立場に立った。



20人で終わる訳のない仕事量を



無理やり時間内に詰め込んで終わらせる。



上の方々は


人件費削減と高い生産性を目指していたらしいが



現場は不満で溢れていた。



プレッシャーで辛かったし、



辞めずに残った先輩はアテにならなかったから、




ここは、まともな人が辞めていく会社なんだ


と思っていた。



でも異動した先輩と電話したりして、



とにかく寂しさをまぎらわせたし、



仲良いパートの人と大爆笑が出来る話もした。



次第に自分で現場を仕切っていく楽しさも



感じるようになっていった。



1年目でも頼られることが嬉しかった。



それでもやっぱり準夜勤と



月残業72時間は限界だった。



友達や家族とも会えず



朝にならないと寝れず、



体内のサイクルも狂いまくっていた。



オマケに残った先輩社員や新しく来た社員は



全く協力的ではなかったため、



不満も爆発寸前だった。



12月から転職活動を始めたが、



大学時代にしていた就活とはマインド面で



全く違った。



転職活動は相手も私を社会人として



接するため、大人対大人の対話をしている感覚で



就活ほど身構えずに受けられた。



加えて、就活は期限的にも焦っていたから



余計にストレスだったが



転職活動は決まらなかったら



今の会社で少しずつ耐えれば良いだけ



と気楽に受けた。



今の会社に決めた理由は



立地と残業時間と休みの条件が



求人表通りであれば理想だったから。



受かった時は、辞められる喜びと同時に



業務内容への不安が広がった。



新卒で入った会社を



1年目の1月いっぱいで辞めた。



次も合わずに呆気なく辞めたら



本当に根気のない人になってしまう。




最初は不安に思いながらも、




不健康な生活から解放される喜びが



徐々に大きくなった。




勤務最終日はお世話になった



パートの方々に沢山素敵な言葉を掛けてもらい、




プレゼントも貰った。



パートの方々には沢山助けてもらい、



慰めてもらったから、



私はその人たちに何をしてあげられたのだろう



と思うと、申し訳ない気持ちにもなった。




その翌月の2月1日から、今の会社で働いている。




土日休み、9:00~17:30の勤務、残業ほぼなし。




金銭面は厳しいが、



理想的な生活リズムを送れている。



業務内容は未だに覚えることが溢れており、



人間関係は未だに馴染めないけれど、



少しずつ前に進もうと奮闘する日々だ。




これが新卒で入った会社を10ヶ月で辞めて


転職した私の話。




なりたい自分になるために、



今の仕事のままで良いのか、悪いのか



常に天秤に掛けて考えることが大切。










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