夫と地獄の道を行く

月に一度、ぜったいに夫にブチギレてしまう。今日がその日だった。

女性ホルモン的な問題で仕方ないのかもしれないが、特に今月は夫と話す時間が目立って少なく、私のなかで不満が溜まっているのかも。

夫は、私が毎月ブチギレるのは、私の抱える問題が根本的に解決していないからだという。いわく、ひとりで抱え込みすぎたり、なんでも悪い方に考えてしまったり、ということらしい。

それはわかる。ものすごく、わかる。上記のような問題があるから、私の体は生理前になると怒り狂うのだろう。

でもさあ、それはそれとして、私としては「今この瞬間」の苦しみをわかってほしいのよ。自分が自分でなくなるみたいにイライラして、別人格のスイッチが入ってしまう。感情を制御できないほどの苦しみを、わかってほしい！

この苦しみが生まれるのは、私がなんでも抱え込みすぎているから、というのもわかる。

でも、私が抱え込みすぎるのはそもそもあなたと話す時間が全然ないからでしょ、あなたは仕事で夜中に帰ってくるし、土日も仕事だし。朝も早いし。うえーん。

とヒステリックに泣きわめく私に、夫はいう。だからさ、1日10分でもいいからふたりで話そうよ。話す時間、作ろうよ。それにさ、何度も何度もしつこいかもしれないけど、君が苦しいのはいやだから、根本的な考えを変えられるまで、何度も言い続けるよ、と。

毎月夫にブチギレるのは辛い。苦しい。まさに地獄だ。ブチギレないように、夫に言われたように変わろうと努力もしているつもり。でも、私には彼がいつでもニュートラルに見えて、苦しい。一緒に苦しんでほしいのに、と思ってしまう。

きっと、彼には彼の地獄があるのにね。

どうして夫にだけブチギレてしまうのか。その理由はわかってる。彼を愛しているからだ。私たちの殺し合いはこれからも続く。泣き喚いても苦しくても、やっぱりぶつかっていくのだろう。一連托生だから。

(Day.27)

▼昨日の記事。現実を生きる私を助けてくれるもの。▼

▼ほぼ毎日エッセイ『私に翼』▼

ほぼ毎日エッセイ『わたしに翼』｜糸崎 舞｜文化と暮らしのライター｜note