周りのみんなは死にたいと思った事がなかった。

三浦春馬さんが亡くなったのは
2020年で、私が29歳の時だった。

友人や職場でも、なぜ亡くなったんだろう。と
皆が原因を話し合いたくなるほど、
彼の死は衝撃を与えていた。
不思議だな。
自殺した人のニュースは度々流れるが、
自分も含め皆はあの人が、そうなんだ。ふーん。
ぐらいの感じにそれらのニュースを聞きながせていた。

彼の死は私たちにとってなぜか特別だったのかもしれない。

友人の1人が、ずっと三浦春馬のニュースを見て
この1週間落ち込んでいるんだ。と打ち明けてきた。
私もだよ。そんなに好きだったわけでもないのに、なんだか気持ちが沈んでしまっている。
そう返した。

友人は
なぜ、死を選んだと思う?私だったら死にたくなる原因があったならば、それに対して全て放り投げて、好きな事でもなんでもやって生きようって思うんだけど。と彼女は言って彼の死が本当に分からないんだと話してきた。

私は、それができる人は死なないんだけどと思ったが、その時ふとした疑問が浮かんだ。

もしかして彼女は生きてきて一回も死にたいと思った事がないのかもしれはない。

彼女にその質問をすると、
当たり前だよ!一度も思った事ない!
と断言した。

私はこの時まで、人は毎日ちょっとぐらいは死にたいと思っている。と思っていたのだ。
もしかして、普通は死にたいってこんなに思わないのか?と思った。


彼女には心配かけまいと
私も思ったことないなーと答えてしまった。
また一つ本当のことが言えなくなってしまった。

もちろん、死にたいと思う人がいることも
知っている。ネットで調べた。
でも死にたいと思った事がない人もいる。




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