いとうさとし

川崎の弁護士です。弁護士法人ASK代表 https://www.s-dori-law.…

いとうさとし

川崎の弁護士です。弁護士法人ASK代表 https://www.s-dori-law.com/

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事業目的の考え方

前項では企業目的、すなわち企業の存在意義の考え方について、私見を述べてきた。 本稿では、企業目的を実現するための手段、事業目的について整理したい。 企業目的実現の手段これまでくどくどと述べてきたとおり、企業目的はその企業の存在意義のことであった。 では、どうやってその目的を実現するのか、それがまさに事業である。 その事業を行う目的が「事業目的」である。 「目的」という名称がついているが、企業目的との関係では手段の関係にある。 事業目的のありかた会社が事業をするなんて当たり

    • 企業目的の考え方

      前項において、経営理念の考え方について述べた。 本項では、実際の企業目的の作り方についてもう少し深掘りしてみたい。 自社の存在意義として本質的なものはなにか企業目的とは、自社の存在意義のことであることは既に述べた。 では具体的に、自社にとっての「存在意義とはなにか」を発見、創造していく作業に進まなければならない。 「その」企業が存在を認められるのは、「給料を支払っています」とか「社員教育をしています」、「お客さまに感謝されています」といった枝葉の理由ではない。 そんなもの

      • 顧客はめんどくさい彼女

        急に味が落ちた店に「マズくなったね。」といえるか昔からランチによく行っていたアジア料理店があった。 量も味もベストで、メニューも豊富。飽きるところがなく、行くところに困ったらそこに行くといった頻度で、週に数回通う常連だったのかもしれない。 ところが! ある日突然、そう、それは突然に味が変わってしまったのだ。 まずい。端的にマズい。 たまたま頼んだメニューだけがマズかったのかも、とお店を信用したい一心で再訪し、別のメニューを頼んだ。 やっぱりマズい。これはマズい。 未練が

        • 経営理念の考え方

          2017年、神奈川県中小企業家同友会の経営指針作成部会を受講した。 その後、自分の中で自問自答を繰り返すことで、ようやく同友会のいう経営理念の考え方が腑に落ちてきた。裏を返せば、受講した当時は、経営理念そのものの考え方を本当の意味で理解をしていなかったということだ。 自分の備忘録も兼ねて、私の理解する経営理念の「考え方」を記したい。なお、あくまでも同友会のいう経営理念の「考え方」の私の解釈であって、自社の経営理念についてではない。この考え方を論評する趣旨でもない。 また、有料

        事業目的の考え方