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私の人生をもって伝えたいこと。

「自分の人生をいかして誰かの力になりたい」そう言われたみづきさんの表情はすごく輝いていました!好きを求めながらも苦しみ、自分の存在価値を疑った時もあったとこれまでの人生を伝えてくれた彼女。全てが今の個性に変わった瞬間どのようなストーリーがあったのか。今回インタビューさせて頂きました。彼女のあたたかい言葉が、勇気や決意としてそっと心を照らしてくれますように。

みづきさん:1993生まれ、29歳。築100年の海辺の古民家暮らし。 英語の先の夢や目標の実現を応援するため英語コーチとしての活動を開始。現在は英語の枠を超え、ライフコーチとして自己理解、目標達成のサポートや、人生の学びをテーマにしたコミュニティ運営を行なっている。

好きを貫くための覚悟

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ーー本日はよろしくお願いします。現在、英語コーチ・ライフコーチとしても活動、発信の幅を広げるみづきさん。SNSの投稿で「好きを貫きながらも苦しむ」という言葉のギャップが印象的でした。どのような解釈がそこにありますか?

約2年前、留学サポートの仕事をしていた時のこと。誰かの人生が変わる瞬間をサポートをすることは自分がまさにやりたいことでした。仕事も大好きで、一緒に働く人も、場所もすごく好きだったんです…。でも「もっと自分がサポートすることで人生を変えていく人が増えたらいいな」とおもえば思うほど、仕事量も時間も増えていきました。

ーーそこで何か感じたことが?

すごく好きで楽しいことをしている反面、苦しさがずっとあって。好きを貫くためには努力や経験、苦労が絶対必要だと感じました。好きなことをしていくための覚悟ともいえますね。それさえも楽しいと思えるのが「好きを貫きながらも苦しむ」という言葉のギャップに繋がったと思います。

ーーそうだったんですね。当時、決めた覚悟はどういうものでしたか?

「世界を変える」という覚悟。1人の人生を変える仕事でもあり、将来サポートした誰かが日本や世界を変えていく立場になっていくかもしれない。大きなものを背負って「絶対に自分が世界を変える」ということはずっと思っていました。



マイケルジャクソンの生き方

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(右から2番目:みづきさん)

ーー好きを貫くための覚悟。これは学生の時に経験された留学でも同じことが言えそうですか?

そうですね。他の学生は1年の留学が多かったけれど、私は2年という時間を設けました。留学後半に国際貿易を学ぶためカナダの専門学校へ行ったんです。長い間休学することはリスクもあったと思います。

ーーリスクを選択することも覚悟の一部といえますね。そもそも留学のきっかけは何だったのでしょう?

高校生の時から、マイケルジャクソンが好きで「彼の住んでいる世界に行ってみたい!」というのが大きな原動力だったかな。当時ブログでマイケルジャクソンのコミュニティを立ち上げメンバー内で文通したり、直接会ったりもしました(笑)

ーーそうだったんですね!マイケルジャクソンのどんなところに惹かれたんですか?

衣装や歌の作品一つひとつに世界へのメッセージが込められているのを知り、想いがすごく大きいところに人としての魅力を感じました。そして、他の誰にも真似できない唯一無二の存在は「自分もそんな風になりたい!」と思わせてくれましたね。長期留学の選択も人と違う自分に価値を感じていたし、彼の生き方から1つのことを極めるかっこよさを知りました。

ーー「唯一無二の存在」というのが留学への想いや今のみづきさんと重なっているようにも思います。


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(英語教育のインターンシップの様子)


ーー実際カナダでの生活はどうでしたか?

初日から泣いて帰りたくなるくらい本当にしんどかったです…。「私たちは友達作りにて来てるわけじゃないから。甘えんなよ」そう周りの社会人から厳しいことを言われ悔しい思いをしました。それでも、必死にプレゼンやレポートに取り組み続け、最後には人して1つのことを成し遂げられたという感覚がありました。

ーー何かを成し遂げた経験は今後の自信にもなりますよね!他に感じたことはありましたか?

勉強しながらも貿易関連の仕事で働く自分があまり想像つかなくて、私はこの分野ではないかもと思ったんです…。元々、カナダ生活の後半はインターンシップを経験することができたので他に興味のあった現地の学校で働く、英語教育を選択しました。想像以上にその仕事が本当に楽しくて「私のやりたいことはこれだ!」と思いましたね。

「自分の人生がいかせる」英語教育の仕事をしながら初めてそんな気持ちになりました。楽しかったこともしんどかったことも全部含めてね。少し前まで英語を学びに来る生徒と同じ立場だったので、ダイレクトにその子たちの悩みが伝わってきて。学校スタッフでありながら仲間のような感覚で一緒にいました。


なんで生きているんだろう、人生もう終わり

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ーー「強く人生を変えたい、そんな人に届けたいことがある」と伝えてくれました。みづきさん自身、そう感じることがあったのでしょうか?

留学から帰国後も第一志望の会社に内定が決まり本当に人生順調だったんです。でも、あることをきっかけに初めて強く人生を変えたいと思いました。

ーー当時のことを詳しく聞かせてもらえますか?

大学4年の後期、あとは卒業するだけのタイミング。自分の意思とは関係なく大学を辞めなければいけませんでした。学歴もなくなり、入りたかった会社にも入れず「私の人生ここで終わりだ」どん底を味わいました。当時は、誰とも連絡を取らずに寝たきりの生活。ほぼ鬱病のような状態で、人生を終わらすことしか頭になかったです。ツイッターには「自分は生きている価値がない」と湧き上がってきた苦しい感情を吐き出していました。他に言える場所がなかったから…。

ーーそうだったんですね。他にも摂食障害の背景があったと聞きました。

そうですね。社会人になりご縁あって留学サポートの会社で働いていた頃、ストレスをとにかく食べることで発散していました。気づけば1年で約20キロ体重が増加し、自分の姿をみて「私なんで生きているんだろう…」そんな感情になっていきました。

ーーできる範囲で当時のことを教えてもらえますか?

感染症が世界中で発生し、世の中で留学に対する捉え方が大きく変わっていきました。本当に応援したいお客様が何百人もいた中、その人たちが海外へ行く夢を諦めなくてはいけない状況はとても辛かったです。

自分の力だけではどうしようもできないこともあり、心身ともに少しずつすり減っていくように感じました。私生活では約1万円のファミリーパックの量を食べてはもどしたり、病院でもらった薬の摂取してはいけない量を飲んでしまったこともあります。周りのサポートもあり最悪の事態には至らなかったけれど、ここにいたら同じことを繰り返してしまう。そんな思いから、最終的に勇気をもって会社を離れました。

ーー環境を変えることは大切であると同時に勇気のいることですよね。たくさんの想いを抱える中、みづきさんのペースで着実に歩んでこられたのが伝わります。



頑張らずに生きる

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(初めてのコミュニティ英語の目標設定WS)

ーー苦しい時間もみづきさんの人生の要素としてとらえ「頑張らずに生きる」というワードができんでしょうか?

本当にその通りです!会社を辞める時に「もったいないよ、もう少し続けてもいいんじゃない」周りに色んなことを言われました。でも、自分を苦しめ、犠牲にする努力をするくらいなら私は逃げてもいいと思ったんです。

ーー「頑張らない生き方」をするためにどうしたらいいんでしょう?

嫌なことから逃げ、楽なことだけするのではなく、自分を苦しめる方向性での努力を辞めるイメージ。好きなことや合っている方向性で頑張っていたら苦しくないと思うんです。私の場合、以前の仕事が本当に好きだったからこそ今度は自らその仕事をつくり出そうと英語コーチの道を歩み始めました。

ーーまさに、好きなことは変わらずとも、今度は合っている方向性での努力を体現されている気がします!


「自分の人生をいかす」とは?

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ーー現在、英語という枠にとらわれず「夢や目標の実現をサポートしたい」と伝えてくれました。どうしてその2つのワードを選択したのでしょうか?

「自分の人生をいかして誰かの力になりたい」

というのが大きかったからです。幼い頃から夢や目標の実現に長いこと自分の労力を費やしてきたから、それをいかしたいと繋がったのが1つ。

ーー他にもありますか?

あと、私は中でも挫折経験はすごく多いし、学歴もなく、ハンデも追っていると感じていて。自分なりにリカバーする方法を何度も何度もみつけては行動を繰り返してきたと思っています。

実際、大学中退後、通信制の大学に編入し卒業資格もとりました。そういう経験をしている人にしかわからない気持ちや感情。それらは全部自分の唯一無二の個性だと思えた今、私の人生をもって伝えられることがあると信じています。それが「自分の人生をいかす」ことであり、夢や目標という言葉を選んだもう1つの理由です。


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(通信制大学時代)



ーー素敵です…!ぜひ、今のみづきさんの夢を教えてください。

とにかく自分の人生もっているもの全て使い、人の夢や目標を叶えるサポートをしたいというのが1番大きいかな!もともと自分が会社員時代に思っていた「世界に変化を起こしたい」この想いは今もあってね。自分が誰かに与えた影響が、きっとまたどこかに広がり違う形で社会や世界をよくすることに繋がっていくと思うんです。

ーーその第一歩が7月に開始したコミュニティ人生の図書館に繋がりますか?

そうですね!コミュニティはいろんなきっかけが生まれる場所。新しいことを学んだり、人と繋がったり、誰かからの知識が気づきになり変化が起きるような、そんな場所。そこにいる人たちにとって少しでもプラスに人生が豊かになっていくといいなと思います。


私ができたから絶対大丈夫

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ー最後に、みづきさんの言葉で読者の方に伝えたいことはありますか?

まずはやっぱり「私ができたから絶対大丈夫」ということを伝えたいです。私は別にすごい経歴があるわけでもないし、レールを外れた人生を歩んできたと思います。でも、今好きで心が満たされる生活ができている。

もし、そこで立ち止まっている人がいたら「それを叶える道は絶対にある、どうやったらできるかというのを考えたら絶対に叶うよ」そう伝えたいです。私もできたから、絶対大丈夫だよ。

ーーみづきさんなら、「一緒に考えよう」と自然とその言葉が出てきそうですよね!本日は素敵なお話ありがとうございました。




ーーインタビューを終えて

みづきさんにありがとうってたくさん言いたいです。自分を全力で守ってくれてありがとう。諦めずに自分の人生を生きてくれて歩んでくれてありがとう。みづきさんへのたくさんのありがとうをここに残したい。そう思い今、綴っています。

全てが順調に進むばかりが良い人生とは言い切れない。悲しみ、辛さ、挫折、苦しみ、喜び、幸せ、嬉しさ、たくさんの感情を自分の身体で心でたくさん味わってきた彼女。それは今、より深い優しさへと変わっている。みづきさんの周りに自然とあたたかく素敵な方が集まる理由を知れたような気がしました。

そして、いつも彼女の周りには助けてくれる人が現れるんです。それは、とてもあたたかい家族であり、会社の人であり、周りの友人の言葉であったりする。必ず誰かが側にいて、否定する訳でも肯定する訳でもなくただ側にいてくれる誰かが必ずいる。そう感じました。みんなができることではなく、彼女の人柄に自然とそんな存在が引き寄せられる。それくらいみづきさん自身があたたかくて素敵な人であり、人としての魅力を放っているのだと思いました。

インタビュー最後に、ライフコーチという肩書きについて尋ねたんです。実は、まだしっかり決まってはいないとのことでした(笑)今回、彼女のストーリーを間近で聞き「自分の人生を伝える届ける」という意味合いでのライフコーチではないかと感じました。執筆する中で私自身が勇気をもらった1人だったから。10年後、20年後その先も彼女の人生からメッセージを受け取る人は世の中にどのくらいいるだろうか。勝手に想像してワクワクしました!概念を取っ払ったみづきさんにしか伝えられないこと。それがライフコーチみづきという意味合いに繋がればいいなぁ。

いつか振り返った時、ここからまたみづきさん自身勇気を受け取ってくれますように。心から出会ってくれて大切なお話を聞かせてくれてありがとう。




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