「寺島直樹」と書いて何と読む?

岡山市の職員をしている「てら」です。

それなりに大きな組織で働いていると人事異動というものがあります。
人事異動にどのような意味を持たせているのか,それはその組織の人材育成方針などと関係していることが多いと思います。

ただ,一部のわかりやすい異動を除いて,組織がその異動に込めた意味をうかがい知ることはできません。
なので,「なんで自分がこの部署に…」「あの人があんな部署?」など,当惑する感情を持つことも多いかもしれませんが,僕はいつのころからか,そういう感情がほとんどなくなりました。

「はじめの一歩」というボクシングのマンガがあります。
その中で「鷹村守と書いて何と読む?」というセリフがあります。

「鷹村守」というのは,主人公が所属するボクシングジムの先輩で「たかむらまもる」という名前です。
もともとパワーもスピードもすごいのに加えて,強い対戦相手の技を試合中に吸収してコピーするテクニックもある,めっちゃくちゃ強い世界チャンピオンです。

この人が,強い対戦相手に追い詰められたとき,「鷹村守と書いて何と読む?」というセリフを吐き,「『なんでもできる』だ!」と自分を鼓舞して戦います。

他人の異動は「がんばってね!無理しないでね!」と思うのですが,自分が異動になったときは,どこかで「寺島直樹と書いて何と読む?」「『なんでもできる』だ!」というのが浮かんでくるんですよね。

これは,今がそうというわけではなくて,新しい部署での経験は将来どこかで役に立つだろうから,将来「なんでもできるようになるな」と思えるからなんです。

そんな感じで,まったくの門外漢で異動した岡山市の自転車施策を3年間担当して,交通政策の重要さ,楽しさ,その意味を知ることができました。この視点は僕にはなかったので,すごくおもしろかったです。大変でしたけど。

そして,4月からはこれまたまったくの門外漢の移住定住支援の担当です。
岡山市もいろいろ仕掛けているようなので,0から勉強しながら,できることを精一杯やっていこうと思っています。

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