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パパ塾というナッジ

岡山市の職員をしている「てら」です。

パパ塾を開塾して2週間ほど経ちました。
今までも,「わからないところを教える」ということがたまにありましたが,説明してもなかなか理解してくれないと,イライラしたり,熱くなったりすることがありました。
何度も言いますが,中学生までの僕は神童だったので,中学までのレベルで「わからない」という感覚がわからないので,なぜわからないのか,どこが腑に落ちていないのかがわからず,「なんでわからないの?」という感情がイライラに繋がっていました。
ただ,それでは言い方もキツくなって,子どももツラくなるので続けられません。
子どもに教えるという点では「パパ塾」も同じなので,正直,そのあたりが自分に対しての1番の不安要素でした。

ですが,「パパ塾」という看板にすることで,僕の中で「親が子に教える」という感覚の中に,「塾の先生が生徒に教える」という感覚が入ってきました。
通常,塾には理解の早い生徒,遅い生徒など,いろんな生徒がいるはずですから,少し立ち位置が客観的になって,「この塾に,この説明でわからない生徒がいるのか。なら,どう説明すればわかるのか。」ということに意識が向くようになりました。
そういう風に意識が向けば,「子どもが理解できない」という現実も,子どもに理解させる方法を探す謎解きゲームの攻略みたいなもので,子どもの問題ではなく,自分の問題として「説明のしかた」を考えられるようになりました。

学校のような「先生1人に生徒たくさん」なら,一般的な説明をするしかない気もしますが,塾の個別指導なら,生徒に合った,多様な説明をすることができます。
これはたぶん職場でも同じで,座学の「○○研修」みたいなやつは一般的な内容になるのかもしれませんが,職場内のOJTならその人に合った説明,アプローチをすることができそうです。

学校の先生のやりがいは,広く言えば「子どもの成長を支える」ということなのかもしれませんが,もし,僕が学校の先生になったとしたら,もしかしたら,「子どもを攻略する」ということにやりがいを感じる先生になっていたかも…なんて考えてしまいます。

そんなわけで,「部下や後輩が自分が思うような働きをしない」と感じている人がいたとしたら,「『部下や後輩を自分の思うように働かせるゲーム』ととらえて攻略する」という風にマインドセットを変えるのもいいかもしれませんね。

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