利尻島ぐらし#35 おわりははじまり~利尻島ぐらしを終えて~
利尻島ぐらしのブログを書いてきましたが、今回が最後になります。
書いたら本当に終わってしまうと思うと寂しいですね…。
約2か月の利尻島ぐらしはあっという間でした。
島の空気を吸い、溶け込み、島の人になりたいと願った私ですが結論から言うと”島の人”にはなれませんでした。
あまりに素晴らしいところが多い島にわくわくし続け、毎日どこかに出かけては写真を撮っていた私はおそらく最後まで”観光客”のままでした。島に溶け込むには、おそらくもっともっと長い時間が必要ですね。
でもそんな魅力がぎゅっと詰まった島ぐらしは本当に楽しかった…!
都会にいた時は、空を見上げることなんてなかったけど、毎日今日はどんな空か、海の色は、山に雲はあるか…自然と周りに目を向けるようになりました。同じ場所でも、同じ景色なんてなくて毎日違う景色を見ることができました。
チェーン店もないし、おしゃれなカフェも数えるほど。コンビニだって歩いて15分くらいのところにあるけれど、同じくらい、もしくはそれよりも近いところに絶景スポットがある。
何もなくても、ただ海を眺めて、風を感じて、ぼーっとしているだけで幸せを感じることができました。
最初は今までとは違う生活に寂しさや不便さを感じたりもしましたが、住んでしまえば慣れてしまうもの。意外となければないで大丈夫なものなんですね。
そう考えると、都会はあまりにも余計なものがありすぎるなあと思ってしまいます。
そして、島ぐらしを経て私は”たくましくなった”ようです。
これは、お世話になった宿のお父さんにも言われた言葉。
以前からインドアなタイプではなかったけれど、島にきてとてもアクティブになりました。
雨さえ降らなければ毎日どこかしらにお出かけ。ここに来る前は、日焼け止めを塗ったり、日傘を差したり、気にしていた日焼けも島に来てからはあまり気にしなくなり、気づいたら真っ黒に笑。
外にいたら当然焼けます。自然に身を任せて変に周りの目線などを気にしなくなりました。
歩きでも行ってみたいところがあれば1,2時間なら歩くし、自転車も毎日のように漕いでいました。
最初は怖くて乗れないかも…と言っていた原付も、いつの間にか乗りこなして一人で島を1周するように。
そして、この島にきてできるようになった”はじめてのこと”も沢山。
原付に乗ったのもはじめて
釣りをしたのもはじめて
自転車を丸一日漕いだのもはじめて
一人で登山をしたのもはじめて
貝を捕ったのもはじめて
シュノーケリングをしたのもはじめて …
はじめてのことをするのは勇気がいりますが、挑戦してみなければはじまりません。はじめてやってみたからこそ見えた景色があったり、楽しさや達成感を味わうことができました。
大人になって、子どものころより学ぶことや習得することは多くないような気がしますが、新しいことに挑戦するってとても面白いこと。これからも
挑戦してできることをどんどん増やしていきたい。
この島で暮らした短いけれど濃かった2か月間。素晴らしい景色の数々にシャッターを夢中で切り、この2か月で撮った写真はおよそ2500枚を超えていました。
どこまでも続くエメラルドグリーンの海
道端に落ちているウニの殻
色とりどりの花の数々
自由に空を飛び回るカモメ
富士山のような美しい形の利尻山
冷たくて美味しい湧き水
広大な緑の丘
思わず涙が出てしまうほど綺麗な夕日 ……
この島でに暮らしを私は一生忘れないと思います。
いつか絶対また訪れたい。
おわりははじまり。
島暮らしは終わってしまったけれど
またこれから素敵な出会いがあると信じて
次の暮らしに進んでいこうと思います。
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*おわりに*
利尻島での日々のブログを読んで下さってありがとうございます。
行くまでは、ここまでブログも書けるとは思っていませんでした。本当は毎日もっとエピソードもあったのですが、書けなかったくらいです。
ブログは、誰かに発信するため、というよりもこの島での暮らしを少しでも忘れないように書きとめていきたいと思ったから。
ですが、私のブログを読んで下さる方がいて嬉しかったです。
なんとか無事に最後まで書ききることができました!このブログを見て、少しでも利尻島に行ってみたいなあと思って下さる方がいたら嬉しいです。
現在は、場所を変えて北海道の洞爺湖で暮らしています。ここでの暮らしも綴ろうか迷い中です。
また始めた時は、ぜひのぞいてくださると嬉しいです。
利尻島も機会があれば訪れてみてください。きっと素敵な出会いがあるはずです…*。
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