利尻島ぐらし#26 1日1日を、この瞬間を大切に
今日は残り少ない島ぐらしの貴重なお休み!
晴れていたら朝は姫沼に行って、逆さ富士の写真を撮ろうと思い目覚ましを早くにセットしていたのですが…
起きてみると空は厚い雲に覆われ真っ白。残念…なので二度寝してしまいました。
午前中は雑務をしたり掃除したり。お昼はどうしようかな~とぶらぶらしていると、キッチンカーのピザ屋さんが!
このお店は北海道内を回っているキッチンカーだそうで、数日前から見かけて食べてみたいねと同僚と話していたのでした。きいてみると4.5分で焼きあがるというので、これはチャンスだ!と思いマルゲリータを購入。
車にある石窯で焼き上げてくれるので、出来立てであつあつ…!そしていい匂い…!
冷めないうちに!と思い自転車を全力で漕いで家へ急ぎます。
家に帰ってもまだほんのりあったかかったので、そのままパクリ。美味しい~~!!
薄くてさっくりするけれど、もちもちしている生地に、トマトの酸味とオリーブオイル、バジルの香りが良く絶品。久々にこういうものを食べたせいもあるかもしれませんが…笑
少しあたためてチーズがとろ~り。
まさかここで食べられるとは思っていなかったので嬉しかったです。Twitterなどで移動情報も分かるみたいなので、発見した際はぜひ。
食べることも旅することも大好きな私。
こういう風に色んなところを周りながら、美味しいものを提供するっていいなあと思ったのでした。憧れはありますね…!
さて、午後は晴れてきたので山にも雲がかかっていなければ、ポン山や沼に行きたいなあと思っていたのですが、残念ながら雲がすっぽりと覆いかぶさっていました。。
なので、海岸へ写真を撮りにいくことに(この様子はまた後のブログで)
そして夕方。念願の夕日ヶ丘へ夕日を見に行くことに。
昼間は何回も行っている夕日ヶ丘ですが、夕陽を見に行ったことはまだ1度もありませんでした。仕事の日は見れないので、晴れている今日がもしかしたら最後になるかもしれない…と行くことにしました。
日の入りの予定時刻は18時45分。どんな景色が見えるのか楽しみでどきどきします。
ちょうどお盆の時期ということもあり、人も集まっていました。
もう途中でも絶景です。
展望台に着くとびっくり!昼間もあんなに雲がかっていた利尻山が、はっきりと見えていました。
そして目の前には…
くっきりと見える礼文島に沈む夕日が。
夕日に照らされた海や島がなんともいえず綺麗。オレンジ色に染まった広大な景色の美しさに言葉を失います。
カメラのシャッターを切りつつ、この瞬間を逃すまいと日が落ちるのを眺めていました。思えばこんなにじっくり夕日を眺めたのは初めてかもしれません。
日が沈んだ後もしばらく見つめていました。
気づけば沢山いた人もいなくなり展望台には私ひとり。
この絶景を前に、この島に出会えた喜びと離れなければならない寂しさや切なさが混ざり涙がこぼれました。
あと2週間ほどでこの島とはお別れ。急にその実感が沸いてきました。
島はどこに行っても絶景で、毎日違う景色を見せてくれます。気づけば島の空気に馴染み、
毎日幸せ。
2か月もいるのに、まだ足りない。もっとこの自然の中にいたい、色んな景色を見ていたいと思ってしまう。でも限りがあるからこそ、きっとこの時間が余計愛おしく感じるんだろうなあ。
ふと、横を見ると展望台から少し降りたところに、1人の女性が立って、夕日が沈んだ空をずっと眺めていました。いつまでもいて眺めていたいその気持ち分かる。全く知らないけど、どこかで彼女とは通ずるものがある気がします。
ずっといられるけど、暗くなると帰れなくなるので、そっとその場をあとにしました。
こんな絶景ならもっと早く見ておけば良かったなあ。夕日が見れるのは、多くてもあと2回。
あと何回こんな美しい景色を見ることができるのでしょうか。
1日1日を、今この瞬間を、大切に
過ごしていく。
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