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破滅から学ぶには

「破滅」の基準(?)は人それぞれですが、とりあえずわたし、自分基準で破滅したことあります。

当時、双極性障害(いわゆる躁鬱)の診断を受けておらず、結果的に治療が上手くいっていなかったため、躁でも鬱でも大変なことになりました。

(なんやかんやで死も考えましたが、周囲の人間に助けを求め、思いとどまりました)

服薬治療をしていても、それなりに躁は来ますし、鬱も来ます。(治療の及ばないところで、ホルモンバランスや自律神経も乱れます。いつ調子良いんだ?)


今後、破滅せずに生き終えることができるか?

分かりません。
躁や鬱が極まっている時、基本的には正しい判断ができません。(だから症状に名前がついていて、治療を施されるのだと思いますが)
妊娠出産を経験する可能性もあります。産後はホルモンバランスが恐ろしく乱れます。

また破滅するかもしれない。
でもそれは困る。

一度破滅したわけです。
破滅から学ぶことはできないか?

考えた結果、一つ結論が出ました。


「数値化できる破滅」からは学べる。

厳密にいえば「数値化できる『破滅の予兆』」からは学べる。

どういうことかというと、たとえば、

①クレカの支払額が月収を超えてる

……もうこれ破滅してる気もしますが、まだ取り返しがつきます。「クレカの支払額が月収を超えると遠からず破滅する」ということを覚えておけば、二度目以降は、その時点で思いとどまる可能性が高まります。

②毎日の睡眠時間が5時間を切ってる

……そう遠くない未来に破滅します。つべこべ言っていないで心療内科へ行き、睡眠導入剤に頼るべきです(と個人的には思います)。どういうわけだか昼間、謎の強迫観念でカフェイン錠剤を摂取している場合があります。捨てましょう。

③毎日の労働時間が10時間超えてる

……そう遠くない未来に破滅します。労働時間が長いと疲れ果てるので、「だから調子が悪いんだ」と思えたとしても、そこで思考停止します。「倒れるまで頑張らないと許してもらえない」と謎の被害妄想で働き続けてしまいます。

 でも、過去一度これで破滅しているはずです。この時点で周囲に助けを求められないなら、自宅で倒れたことにして、無理やり休みましょう。最悪クビになってもいいです。このまま思い詰めると本当に倒れるまで働くか、焦って転職するかのどちらかです。

 そして、倒れなかったとしても、この時に患った身体的な不調は、5年以上経っても完全には治りません。


……などということをね、過去の自分に言いたいです。でも、破滅したことがないと、聞き入れられないと思います。(それが精神疾患というものなんですね……)

でも今のわたしは一度破滅した身なので、これらの学びがとてもしみます。めっちゃわかる。それは破滅するよ。

目標を達成するための鉄則は「数値化」。
なら問題を回避するための鉄則も「数値化」では?

精神疾患もホルモンバランスも、少なくとも日常生活では目に見えないから、振り回されます。

であれば、目に見えるものは目に見えるようにしておきたい。そのために「破滅の予兆」を数値化する。

そもそも、こういった目に見えるものを「目に見える」と思えるようになるまで回復できたことは、幸運かもしれない。

二度と破滅したくありません。
ここまで回復できたことに感謝しながら、破滅の予兆とはシビアに付き合っていきたいと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

いただいたサポートで、ちゃんと野菜を食べようと思います。