自分を肯定して、弱点を補完する
これから何をやっていくのか、まだまだ考えて試行錯誤している段階なのですが、ふと村上隆さんの「芸術闘争論」を読んですごく胸を打たれる、ハッとさせられる一節がありました。事業を起こすということもかくあるべし。胆力とも言い換えられる、これを持てる人こそが事業をやり切れるんだと思います。
最後に「圧力」について。
ぼくは、決してギブアップしません。今日の失敗はぼくの失敗ではないと思い込んで、もう一回やればリベンジできるのではないか。そういうネバーギブアップ精神で、次、もうちょっと良くなるにはどうするか。それを毎日毎日、毎日毎日繰り返す。それがぼくにとっての圧力です。
ぼくの作品を現代美術の仲間が若い頃に批判し、揶揄していました。ボロクソに言われていましたが、それでもめげないで、「別に関係ない、新しすぎて君たちがわからないだけでしょう」と丸め込んで自分の口の中に放り込んで吐き出すくらいの気概を持つ。その一方で、彼らのいうことに一理あるとしたら何だろうか、と考えながら、自分の作品を肯定して、しかし弱点を補完しながらやっていける持続力、これが「圧力」です。
(中略)
絵を完成させて行く最後の最後、ぐいぐい作品の完成に向かって根拠があろうがなかろうが、自分が良いと思うような方向に連れていく、持っていく。その集中力とネバーギブアップな行為ができるかどうか。そこが勝負です。
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