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合格者が語る 合格を掴んだ学習法 ~2021年度司法書士試験 合格体験記より~

入江 直彦さん
私なりに工夫したことは、失敗からになりますが、疑問、興味があることは、とことん掘り下げないと気が済まない性格が災いして、直前期にもかかわらず、わからない所、気になる所があると納得いくまで調べ上げて、結果、決めていたノルマが達成できず、焦りと不安のまま本番を迎えてしまいました。合格年は、前年の本試験が、コロナの影響で延期になり、勉強の再開が遅くなって、やりたい事全部やっていたら間に合わないと思い、「やれることやってアカンかったら知らん!」と開き直って、3月までは納得いく勉強、4月からは成るように成る気持ちをもって本番を迎えられました。
梶原 清伸さん
択一、記述ともに、答練の問題を解き、解説講義を聴いた後、時間をおいてから改めて解き、適宜、条文を参照しながら解説の重要部分を読むことを繰り返していました(解説講義を聴くのは、はじめて問題を解いた後のみ)。解説部分について、理解できている部分には蛍光ペンを使わず黒色のボールペンで下線を引くのみ、理解が不十分な部分や重要と思われる部分には蛍光ペンを引く、直前期に再度見直す部分は赤枠で囲むなど、できる限りメリハリをつけられるようにしました。
記述式のひな型について、理解・記憶が定着していない不安なものについては、「記述式攻略講座基礎編」のCase&Formなどを携帯電話で写真に撮り、すき間の時間や就寝前に見ていました。また、会社法について、社外取締役・社外監査役、株式の分割等に関する決議権限、会社間の組織再編(簡易・略式手続)等、覚えにくかったものについては、関係条文を簡単に整理したものや択一実戦力養成答練の知識の総整理のページをコピーしたものを手元に置いて、気になったときにいつでも見ることができるようにしていました。
記述式について、「記述式答案構成力養成答練」の解説講義の中で山村拓也講師がおっしゃっていたポイントを中心に留意事項をエクセルにまとめ、見直せるようにしていました。講義を改めて聴いているような気がして、支えになりました。
解説講義については、可能な限り再生速度を1.5~1.75倍くらいにして、時間短縮を図りました。
吉田 光希さん
最も意識したことは、山村講師の指導を素直に受け入れて実践することでした。フルタイムで仕事をしている以上、当然ながら時間的制約があるため、限られた時間の中で、司法書士受験初心者である自分が学習方法を自らあえて考えるのは、時間の浪費になると考えました。そのため、私は山村講師の講義内での指導をほぼ全て実践し、それ以外は基本しない、ということを意識して学習していました。
その中でも、あえて自分なりに工夫した点を挙げるとすれば3点あります。
1点目は「全ての講義を視聴可能な初日に2倍速再生で視聴し、かつ、1回しか視聴しない」と決めていたことです。私は地方に住んでいましたので、講義も全てインターネットで受講していました。オンライン受講の場合、受講ペースも各人で管理する必要があると思いますが、私はインプットにあてる時間よりもアウトプットに時間を割きたいと考えるタイプの人間なので、最もインプットを短くする方法がこの方法でした。受講を開始した時点から、絶対にこのルールは曲げず、全ての講義をこの方法で受講し終えました。デメリットとしては、2倍速での山村講師の口調がデフォルトになってしまい、通常のペースでの口調を聞くと違和感を覚えてしまう点です。
2点目はスマートフォンのリマインダーアプリに、覚えるべき知識を問題形式で入力し、ランダムな時間指定でリマインドされるようにした点です。山村講師のいう間違えノートをリマインダーで実行したということです。リマインダーであれば、自分で意識して見直さずとも、強制的に見直し・確認する形になったので有用でした。余談ですが、根抵当権の元本確定事由は、一日に20回以上リマインドされるように設定し、本試験までに、1000回以上は繰り返していたと思います。
3点目は、SNSにおける資格関連の情報をシャットダウンしたことです。SNSでは情報が膨大にありすぎるため、それらの情報に触れた際に、自身が不安になってしまうリスクがあると考え、伊藤塾の公式Twitter以外見ないようにしていました。
伊原 敬太郎さん
私は、資格試験の受験指導校を利用するメリットのひとつに、「勉強方法等を自分で考える必要があまりない」ということがあると思っていました。そのため、特別に自分で工夫した勉強方法などはなく、山村講師から言われたことを素直に聞き、そして実行していくことだけを考えるようにしていました。
覚えるように言われた図表などは、手帳に張り付けたりしながら、隙間時間に見たりしていました。山村講師から、「この図表は、何十回も見ることになるよ」と言われた図表などは、本当に毎日のように見ていました。
手嶋 尚之さん
専業で勉強できる環境だったので、一日の大半の時間を勉強にあてておりましたが、時間がある分、細かい知識や論点も深く理解、記憶しようとしていたため、逆に知識が曖昧となってしまい、失敗した勉強法を行ってしまいました。合格した年はほぼ入門テキストと記述式の演習のみの学習でしたが、講師の指示したランク付に基づき、過去問で問われている箇所を中心にやるべき箇所とやらなくて良い箇所を明確にし、繰り返し学習することを徹底しました。テキストに関してはただ読むのではなく、重要な知識、論点をアウトプットしながら、答え合わせをするように読み進めることにより、同時に過去問を解いている効果も得られ、とても効率的だったと思います。
中村 貴さん
勉強の休憩時間に工夫した点としては、気分転換として、好きな沖縄民謡や、南太平洋の伝統的な音楽をよく聴いていました。
勉強時間において重視した点は、「勉強のモチベーションの維持」です。そのモチベーションを維持するためには、「日々、達成感を感じること」が重要だと考えました。テキストと過去問の両方で達成感を感じることを重視し、テキストでは、過去問で間違えてしまった事項・曖昧な事項に付箋を貼り、過去問で2回正答し、テキストを読んだ時に違和感がなければ付箋を外していきました。
ここから先の対策法については、賛否がわかれるかと思いますが、実体験を記します。一問一答形式の過去問では、過去問を2周した段階で確実に分かった肢には〇を、わからなかった肢には×、3週目では、2週目の×肢のみを解き、そこでわからない肢のみを4周目で……と繰り返し、全部〇で埋まったページから、次々と破り捨てていきました。テキストの付箋がなくなっていくこと、過去問のページを破り捨て、どんどんと薄くなっていく過去問を見て、達成感を感じていたことが、工夫した学習法です。
橋谷 直哉さん
自分なりに考えただけの勉強法は一切排除しました。まず講師の言うことを鵜呑みにして、その後講師や合格者に相談し少しアレンジをしたりしました。自分なりの勉強をしている人が多すぎますが軒並み落ちているので工夫しないことが図らずも工夫になっていました。
また、強いて言えば、自分の勉強法を疑い続けたことは工夫でした。当初時短のために記述の答案構成や略字で答案を書いていましたが、途中で本試験における採点の厳しさを鑑み、完全答案を作成することにしました。今年度においても記述は上位だったので効果はあったと思います。
本澤 卓実さん
とにかく午前択一が苦手だった私は、どこへ行くにでもテキストもしくは過去問集を持ち歩きました。電車の中、スーパーのレジ待ち、旅先のホテルなど、可能な限り勉強に触れるよう努めました。ですが、疲れて「もう見たくもない」と思うことも多々ありました。
失敗した勉強法としては、「読む」ことから逃げていたことです。択一の点数を伸ばすには、過去問とテキストの往復作業が欠かせませんが、最終的にはテキストの読込みが重要だと思います。速読の方法も取り入れました。テキスト1ページを1~2分程のスピードで読めるようになると、点数が安定してきました。
大西 雅明さん
兼業受験生だった頃は、とにかく勉強時間を確保することが難しく、睡眠時間を削るぐらいしか方法がありませんでした。
専業受験生になってからは、日中は勉強時間、夜は自由時間、つまり社会人が働く時間に勉強をする、という生活スタイルで過ごしました。ただし、自宅ではなかなか集中して勉強できず、休憩時間が長くなってしまったり、だらけたりしてしまいますので、「コワーキングスペース」をフルに活用しました。
図書館で勉強したり、カフェで勉強したり、という話をよく聞きますが、コワーキングスペースもかなり良い環境だと思います。
専業受験生になってからは、専業と兼業はこれほどまでに違うものかと思い知りました。記憶が定着するスピードがまるで違うのです。時間が2倍になれば勉強が2倍捗るという単純な話ではなく、3倍にも4倍にも効率が上がるように感じました。この差はとても大きかったです。
あと、工夫したこととしては、暗記用のメモを作ったことです。覚えにくい知識や苦手な関連知識をエクセルにまとめて小さなメモを作り、1日に1枚を持ち歩き、コワーキングスペースに通う道中や、休憩場所への移動中に、歩きながら暗唱できるまで覚えていました。
これは、かなり効果が高かったと思います。苦手分野が一気に得意分野に転換するイメージでした。
藤本 富子さん
工夫と言えるほどのものではありませんが、「記述式答案構成力養成答練」のなかで、山村拓也講師が「間違いノートを作りなさい。」とおっしゃっていたので、相続とか根抵当権とかの項目ごとにまとめたルーズリーフのノートを作りました。いざ作ってはみたものの、勉強をはじめた頃はなかなか見返す時間をとることができず、意味のない物になってしまっていました。
そこで、病院に行く時に持ち歩き、待ち時間には必ず見るようにしました。また、健康管理のためにほぼ毎日1時間散歩をしていましたので、歩きながらノートを見ていました。散歩しながらの復習は、気分転換にもなり効率的でした。
やってよかったこととしては、古い過去問集を捨てたことです。
昨年、民法と不登法の過去問学習を過去問セレクションに替えました。それまでは基準点を越えはしていても、合格点に達するためには記述でかなりの得点をとらなければならない状態が続いていました。ですが、民法と不登法だけでも膨大になる過去問をやる量を減らすことで、一気にいわゆる「逃げ切り点」に近いプラス8問をとることができました。しかし残念ながら、昨年は記述で大失敗をしてしまったために不合格となりました。
試験に落ちたショックと大切な人の入院とで、9月の試験が終わってから年末まで全く勉強できませんでした。年が明け、答練が始まる頃から今年の試験のための勉強をはじめました。しかし、本試験まで半年しかありません。短期間で全科目を回すために、民法・不登法以外の科目についても、過去問集を厳選過去問集に替えました。そして、「択一実戦力養成答練」と「記述式答案構成力養成答練」の問題を前の年のものと合わせて2年分、少なくとも3回繰り返し解きました。そして、その合間に厳選過去問集を一通りやりました。もちろん、間違えたところは必ずテキストに戻って確かめました。
今年、プラス12問をとって合格できたのは、過去問をやる時間を減らしたからだと思っています。
勝又 厚美さん
暗記が嫌いで苦手で、集中できませんでした。長い勉強生活で太ってしまい、足腰も弱ってしまっていたので、ジムで毎日1時間ウォーキング・マシンで歩きながら、他校の小ぶりの暗記本を読みながらひたすら暗記していました。この1時間は、机に座って勉強しているよりもかなり集中することができ、毎日1時間の積み重ねは非常に大きな効果をもたらしてくれました。1年間で、全科目4冊の本を、何度も繰り返して読むことができ、暗記が進むとともに択一の問題が徐々にわかるようになっていきました。
失敗したことは、3年目の受験の時に、いろいろと手を広げて中途半端で終わるよりは、伊藤塾の答練の問題集を完璧にマスターした方が択一の点数が上がるのではないかと思い、その年の答練も含めて過去3年分の答練だけに絞って勉強しましたが、大して点数は伸びず、伊藤塾の答練の問題の傾向が分かっただけでした。
岡信 瑞希さん
工夫した勉強方法は2つあります。1つは、何かをしながら耳で講義を聞き流していたことです。テキストを使って勉強するには、場所と時間を確保しなければなかなか難しいと思います。しかし耳だけ使って勉強することは色々な場面でできることだと思います。私の場合は、例えば、スーパーへ買い物に行くとき、夕食を作っているとき、お風呂に入っているとき、など、講義をスマホから流して聞いていました。途中でわからないことがあれば、そのあと時間があるときにテキストで確認するなどして、理解を深めました。何度も聞くことで耳が自然と覚えていきました。もう1つは、記述に毎日触れたことです。ドリルを使って毎日、不動産登記法と商業登記法それぞれ5問ずつ問いていました。最初はすぐに登記方法が浮かばずに時間がかかりましたが、繰り返すうちに、ぱっと頭に浮かぶようになっていきました。
廣川 祐司さん
平日はあまり時間が取れないことが多かったですが、毎日講義を受講することを継続するよう心がけていました。どうしても時間が取れないときは、「うかる!司法書士必出3300選」(日本経済新聞出版)を少しでも読んで基礎知識を確認したり、雛形集を見るだけのこともありました。記述式の勉強時には、宇津木講師が話されていた「不動産登記では、どんな登記をどの順番で行うのかを確認するだけでも勉強になる」というアドバイス通り、添付書面や登録免許税などは解かないことで、短時間で記述の勉強を行っていました。
身体が疲れているときには無理に勉強することはよくない(学習の効果がない)と思います。私は、疲れて眠気がある時でも無理して勉強したことがありますが、その内容は翌日には全く覚えていない(勉強したことすら覚えていない)ことがありました。無理して勉強することはやめたほうがいいです。
高野 恵さん
私は通学で「入門講座」を受講しておりましたので、講義の休み時間にドリルを解いていました。予習は特にしないかわりに、復習にはかなり時間をかけました。おそらく直前期には時間が足りなくなるだろうと思っておりましたので、入門講義テキスト熟読→過去問(入門講義テキストのページを解答箇所に書き込む+入門講義テキストの過去問該当部分にピンクの蛍光ペンでマーク)という作業をしていました。また、ドリルの問題も入門講義テキストに黄色の蛍光ペンでマークをして、情報の一元化をしていました。
記述に関しては毎日4問ひな型ドリルを解いて1ヶ月で1回繰り返すようにしていました。ひな型の写真をスマートフォンで撮って電車の中でよく眺めたりもしていました。
永島 俊さん
通勤時間や休憩時間、隙間時間などを、全て学習に使いました。わずかな時間でも学習を進めようと思い、テキストなどを持たずに手ぶらで外出をすることは、基本的にありませんでした。
朝は自宅で学習できる時間が計算できるため、記述式の学習を行いました。それ以降は、択一式の学習を行うことを、基本的なスケジュールとしました。
やってよかった勉強法は、登記法の学習において、最新や未出の先例を積極的に覚えたことです。逆に失敗した勉強法は、過去問の学習に時間をかけすぎてしまったことです。
深谷 典子さん
思い出す力、記憶を引っ張り出す力を鍛えるように心がけました。一度覚えたはずなのに…あのページに書いてあったはずなのに…思い出せない。そのようなうろ覚えの知識が本試験では最も足を引っ張ります。時間内に思い出せるように、だらだら問題を長考せず、一定時間内に思い出せないときは直ぐに答えを確認してメリハリをつけていました。
思い出すときにきっかけとなるのは講師の雑談であったり、テキストの表あるいは図なので、テキストを読み込む際にはそのページの図を自分の頭の中で再構築するよう心がけていました。
北御門 嘉昭さん
「中級コース」をとりましたが、最初は入門講座テキストに引いた黄色の蛍光ペンの箇所を中心に制度趣旨や理由等を考えながら、丁寧に読み込み、過去問を演習しました。間違えた肢やわからなかった肢に印をつけ、2回目はその肢だけを繰り返しました。3回に1回位は最初に正解した選択肢をメンテナンスとして解く、3回正解した肢は直前1ヶ月まで解きませんでした。
このように全科目講座が終わった時点で基準点クリアーは間違いないと確信できました。
小林 洋輔さん
私は勉強に専念できる状態だったので、特に工夫した勉強法はなく、テキストの読み込みを重視して、過去問30年分をやる。という感じでした。ただ、細かい過去問の知識は講師の方々の言う通り、いらないと思います。
失敗した経験として、山村拓也講師は「早めに記述をやりましょう」とおっしゃっていましたが、私は専業だし、択一の延長でいけるだろうと高をくくり、試験2ヶ月前くらいから記述をはじめました。まず、「記述式答案構成力養成答練」をやったのですが、なにがなんだかわからないレベルでした。当然最初の模試はボロボロでした。不動産登記法が1点。商業登記法が4点とか。最後の模試でやっと形になってきましたが、結果は総合で1.5点、記述の足切りに2点足らず不合格。やはり講師の言うことは正しかったです。
酒井 高さん
私は印刷物やWebのデザイン会社を経営していましたので、働きながらの受験でしたが、電車での移動の時間や帰宅後の時間を勉強時間に費やしました。毎日5時間の勉強時間を目標にしていましたが、平日5時間勉強するのは難しく、仕事のない土日や祭日はできるだけ勉強しようと思い、1週間に40時間を目標に勉強していました。勉強するときは、常に時間を測っていました。
また、スマホの学習時間管理のアプリを使い、毎日何時間勉強したか、毎月何時間勉強したかなど、勉強時間の管理をし、特に来月は今月より10時間は勉強時間を増やそうと心がけ、6月の勉強時間は207時間までもっていくことができました。
山田 元さん
やってよかった勉強法
先述の通り、私は以前司法書士試験の勉強を経験したことがありました。しかし、10年近くも前の話であり、またその時は択一試験の基準点突破すらできない状態でしたので、この時の学習経験は全くと言っていいほど再度の受験後に活かされてはおりません。ただ、学習方法に関しては、当時は初心者講座のテキストを読み込み、それを繰り返すという方法を繰り返していたのですが、それでも記憶する分量が多すぎ、結局消化しきれないとういう状況になっていた記憶が残っていました。そこで、再度受験勉強を行う際には同じ轍を踏まないように、さらに記憶すべき事項を限定したいわゆる知識集約本(具体的に私が利用した書籍は、伊藤塾の「うかる!司法書士必出3300選(日本経済新聞出版社)」を学習のメインに据えることにしました。この書籍の利用により学習の回転速度をかなり上げることができ、択一試験に関しては初心者講座が終了した後、はじめて受験した本試験でも基準点を突破することができました。
しかし、記述式試験の成績がとても悪く、その翌年の試験でもまた記述式試験の成績が思うように伸びず涙をのみました。
筆記試験に合格した年には、択一式試験に関しては、これまで通り、必出3300選を繰り返し、記述式試験に関しては伊藤塾の山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」、それと書籍として出版されている、「うかる!司法書士 記述式答案構成力実戦力養成編(日本経済新聞出版社)」をやり込みました。
知識集約本をメインとして、必要に応じて基本テキストに戻るという学習法は、勉強時間の限られている受験生の方には非常に効率的な学習方法ではないかと考えております。
信田 泰佑さん
仕事や大学生活と受験勉強を両立させるためには、自分なりの生活リズムをしっかり確立することだと思います。多少のずれは出てくると思うのですが、同じタイムスケジュールで、1週間を過ごした時は勉強がとても捗りました。逆に、毎日違うスケジュールで過ごすと、せっかく隙間時間を作っても勉強のやる気が起きるまで、時間がかかってしまったり、最悪の場合はできなかったりします。つまり、この時間になったら、仕事をして、勉強して、ご飯を食べて、寝るロボットになるのが、一番いい環境だったと思います。
 また、私の学習開始時の勉強方法は結論から言うと失敗でした。もともと、じっくり学習するタイプでしたので、講義を通常スピードで聞き、わからなければ、聞き返したりもしていました。しかし、これはかなり悪手でした。完璧に講義を聞こうとするあまり学習スケジュールからは大幅に遅れたり、1周目の学習期間が長くなったことにより最初の方の知識の定着が悪かったと思います。また、入門講座を終わった後も、ひたすら過去問を繰り返す学習をしていたことも良くなかったです。この結果、後述する講座に出会うまでの3年間はなかなか基準点を突破することも難しかったです。
三田村 千尋さん
山村拓也講師の「入門講座(スピード&フリーコース)」を受講すると決めたのが、昨年の10月中旬だったこともあり、とにかく入門講座のスケジュールに何とかついていくこと、やるべきと言われたことをやる、という姿勢で臨みました。
Y.Oさん
まず当たり前のことかもしれませんが、毎日勉強を継続するよう心がけていました。特に記述式の勉強について言えることですが、一日休んでしまうと感覚を取り戻すのに倍以上の時間を要することになります。その意味でも、勉強を継続していくことは、この試験では特に重要なことだと思います。
受講した講義は、一回だけではなく複数回視聴していました。受講期間経過後も講義を聴きたいと思っていたので、講義音声を録音しておき、何度も聴いたものもあります。講義を視聴する際には、倍速機能を活用していました。伊藤塾の講師の方々はしっかりとした口調でお話してくださるので、1.5倍速から2倍速くらいの早さでも講義内容を十分聞き取れます。これにより効率よく勉強を進めることができるのでおすすめです。
また、他校の講座(公開模試は除きます)には手を出さず、伊藤塾の講座だけを最大限活用しました。受験生心理として他校の講座にも目移りしてしまうお気持ちはよくわかりますが、消化不良になってしまうことが一番マズいと思います。私個人の意見ですが、自分が信じた講座を愚直なまでに反復・継続して、しっかり消化していくことが合格への一番の近道になるのではないかと思います。

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