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あなたは何年分の記述式過去問を?~髙橋智宏講師の発想~

 令和3年で43年の歴史を重ねた司法書士試験において,伝統的に受験生を悩ます難問として,何年分の記述式の過去問を学習すべきかの問題があります。

 ある者は10年,他の者は5年,さらに別の者は3年と言い,とどまるところを知りません。その言い分をよく聞いてみると,不安感を払拭するにはより多くの年数を配置し,これに受験生の負担,出版可能なページ数などの受験指導校の内部事情が考慮され,それなりに妥当と思われる年数が主張されているに過ぎないように思えます。

 これは,この問題が単に受験生を悩ませているだけでなく,受験指導校にとっても決定打を打てない難問であることを示しています。

 この状況の下,髙橋智宏講師が発案した①傾向把握2年分,②論点把握5年分の計7年分の過去問を学習対象とする考え方は,記述式過去問の機能を明らかにしつつ,その機能を実現するための年数として最小限を提示する,これまでの歴史にない画期的なものとなっています。

 記述式試験は模擬実務であり,法改正だけでなく社会・経済の変化を反映したものとなっているため,過去問には,最新の傾向がどうなっているのか把握する機能があります。2年分を検討することで,事実の示し方,注意事項の指示などの出題形式面を含め「傾向把握」が可能となります。

 また,43年分の過去問の蓄積は,過去問の焼き直しプラスアルファの出題傾向を示しており,過去問の出題パターンをつぶさに分析すれば,出題論点の傾向を示す数年分の過去問をピックアップできることになり,それを5年分に絞れば学習対象として無理のない分量による「論点把握」が可能となります。

 これが髙橋智宏講師の考えであり,このオリジナルな発想を結実させたのが「司法書士 記述式厳選過去問集」です。まさに,過去問演習はこれ一冊で十分であり,無用な悩みから受験生を解放する「待ってました。」の一冊となっています。

蛭町浩

記述式厳選過去問集_2021

コンプリート記述式過去問講座


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