記述式問題の回転速度を上げるコツ
受験生の中では、記述式の問題を毎日解くことを自らに課している方も多いですが、働きながら勉強している兼業受験生にとっては、毎日記述式の問題を解くというのは大きな負担です。
かといって、記述式の問題に普段触れていないと勘が鈍ってしまうおそれもありますし、答練や模試で解いた問題は、3回程度繰り返し解かないとその問題の知識が定着しにくいです。
そこで今回は、記述式問題を繰り返し解くに当たっての回転速度を上げるためのコツを2点お伝えしたいと思います。
【1】 答案を略して書く
例えば、「○年○月○日就任 東京都品川区西町一丁目2番3号 代表取締役 A」など、記述式の答案の記載事項には時間がかかるものがあります。
もちろん本試験では一言一句しっかり書かなければならないのですが、普段の学習においてはこれを一言一句書いていても知識が定着するわけではなく、あまり効果はありません。むしろ、その時間を削って択一式の学習時間に回したほうが効率的でしょう。ですから答案を書くとしても略して書くことがオススメです。
上記の例に対応した例でいえば、「○・○・○就任 東京~ 代取A」といった形です。特に商業登記法の問題で定款の記載をひたすら書き写さなければならないところは、このように省略すると、解答にかかる時間を大幅に節約することができます。
なお、「本試験でしっかりした書き方ができるか不安…」と懸念される方もいらっしゃるかと思いますが、公開模試の際に本試験同様に一言一句しっかり書く練習をしておけば大丈夫でしょう。
【2】 前回ほぼ答案が書けた問題は答案構成だけをする
先程申し上げたとおり、答練や模試で解いた問題は3回程度繰り返し解かないとその問題の知識が定着しにくいので、同じ問題を繰り返し解く必要があるわけですが、前回ほぼ(目安として8割以上)正解していた問題については、「答案構成だけをする」というのも時間短縮の策としては有効です。
一部だけ不安なところがあるのであれば、不安な枠だけ答案を書くようにしましょう。この方法であれば、問題を解く時間は半分で済むので働きながら勉強している兼業受験生には特にオススメです。
直前期は受験生にとって重要な時期だからこそ学習の効率化が大事になるので、直前期の学習を少しでも効率的にする手段として参考にしていただければ幸いです。
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