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令和3年度本試験の民法を振り返る①

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。

今回は、令和3年度本試験の民法の振返りとして、私なりの分析をお伝えします。今後、民法の学習指針を定める際の参考としてお役立ていただければ幸いです。

難易度等に関しては,『本試験問題徹底分析講義』で各講師から話がありましたので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。

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【1】債権法・相続法改正を問う問題が多く出題

今年は民法(主に債権法・相続法)改正が出題範囲となって2年目の出題でしたが,これらの民法改正に関係する知識の出題は,次のように数多くありました(26/100肢:26% ※明文化等の改正も含んだ上で算出)。

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当然,未だ出題されていない条文も多く,同程度の改正項目が出題される可能性は十分にあるので,来年に向けた対策もしっかりしておきましょう。

債権法・相続法の改正の他にも,次の特別養子縁組の改正にも注意が必要です(改正の要点をまとめたので、参考になさってください)。

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【2】過去問の蓄積が少ないので,答練等の問題を積極的に活用していく

民法改正の対策の観点から問題演習の素材を考えた時に,過去の本試験問題の蓄積が少ないがゆえに,過去問での対策がしづらいという難点があります。

そのため,過去に受講した答練など,手持ちの過去問以外の教材で,改正知識を出題している問題を集めて,普段の過去問演習の中に組み込んで取り組むのがお勧めです。

いかがでしたでしょうか。今後の民法の学習指針を定める際の参考としてぜひお役立てください(昨年の記事も参考になさってください)。

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