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バランスが大事

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

今回は、直前期の学習で意識するべきポイントである「科目全体の学習のバランス」についてお話ししていきます。

【1】多くの受験生の反省点

カウンセリングを受けていると、本試験後に例年よく寄せられる声が、

「昨年の本試験(あるいは直近の公開模試)で○○法で大きく失点してしまったためにその科目の対策に時間を掛けていたら,他の科目の対策が手薄になってしまい,今度はそこが大きな失点源になってしまった」

というものです。すなわち、弱点科目の対策を重視することに目が行き過ぎてバランスを欠いてしまったという反省が多く寄せられます。

【2】バランスが大事

もちろん、直前期において弱点科目に重点的に取り組む姿勢は重要なのですが、科目全体の学習の「バランス」を保つこともまた重要といえます

そのため、「○○法が苦手だから、得意な■■法は一切勉強せずに、○○法だけを勉強しよう」といった、極端にバランスを欠くような勉強は控えた方がよいでしょう。

とはいえ、どうしても特定の科目を重点的に対策しようとすると、科目全体の学習のバランスは崩れやすいものです。

【3】バランスを崩さないコツ

そこでお勧めしたいのが、「全科目の学習の1周の中で、弱点科目の対策をプラスアルファして取り組む」といった方法です。

例えば、1か月で全科目の学習(テキスト通読+過去問演習)を1周すると決めている方であれば、「全科目1周の中で、弱点科目はプラスアルファしてテキストをもう一度通読する」といった形です。

こうすることで、全科目についてテキスト通読+過去問演習の学習を行いつつも,弱点科目はプラスアルファでさらなるテキストの通読(計2周)を行うことができ、全科目のバランスを保ちつつも苦手科目の強化をすることが可能です。

また、全科目の学習の周期の境目に、「弱点科目強化日程」を数日設けるのも効果的です。

例えば、全科目を一通り学習し終えたところで2~3日程度の弱点科目強化日程を設け、そこで弱点科目のテキストの通読や答練の問題の解き直しを行うといった形です。

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