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深読みをしすぎて簡単な問題を落としてしまう方へ
【1】深読みによる失点パターン
「深読みをしすぎて単純な問題を落としてしまいます。」
直前期になると,そういった相談を多くの受験生からいただきます。確かに本試験問題では引っ掛け問題もまれにありますが,それを落とすまいと過剰に注意するあまり,素直に答えれば簡単に得点することができる問題を落としてしまうのは逆効果です。
また,大多数の人が引っかかるような問題が出題され,それに引っかかってしまったとしても,その分問題の正答率は低くなるため,あまり他の受験生と差がつかない可能性が高いといえます。
【2】試験対策上の得策なのは…
すなわち,「引っ掛けを意識するあまり,『単純な正答率の高い問題』を落として,『引っ掛けの正答率の低い問題』を取る」よりも「引っ掛けを意識しないで,『引っ掛けの正答率の低い問題』を落として,『単純な正答率の高い問題』を確実に取る」方が試験対策上,得策ということです。
したがって,明らかに例外規定を問う問題はともかく,少し不安に感じる問題であっても,なるべくシンプルに考え,「素直に答える」方がよいでしょう。
【3】試験は出題者との対話
また,問題とは天から降ってくるものではなく,人が人に解いてもらうために作られたものです。つまり,問題には出題者の「聞きたいこと(条文・判例・先例など)」が存在するわけです。そういった意味では,「試験は出題者との対話」と捉えることができます。
大事なのは出題者の聞きたいことに答えてあげることです。その問い方が多少不親切であったとしても,その出題趣旨をできるだけ汲み取る姿勢で解く,ということを意識して出題者の出した問いに答えましょう。
【4】出題意思を汲み取り,素直に答える
深読みしすぎて基本的な問題を落としてしまう。そういった間違えのパターンが模試等で多かった方は,「出題者の出題意図を汲み取り,素直に答える」ということを意識して問題を解いてみるとよいでしょう。
模試や本試験での一つの参考として捉えていただければ幸いです。
本試験でみなさんの実力が十分に発揮されることを願っています。
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