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マイナー科目攻略のコツ②~科目別アドバイス~

今回は,直前期を中心に取り組む方が多いマイナー科目のうち,供託法・憲法・刑法の攻略のコツについてお話ししていきます。

【1】供託法

供託法は,試験範囲があまり広くないことと,過去問知識を正確に判断できれば正解が導きやすいことから,コストパフォーマンスに優れた科目といえます。ただ,供託法では細かい手続まで問われることから,整理して押さえないと知識が混同してしまい,本試験現場で混乱しやすいので,テキストに記載されている表などを活用して,正確に知識を押さえるようにしましょう。

上記の通り,供託法では,過去問知識の重要性が他の科目に比べて高いため,供託法に不安を感じている方は,過去問を触れる範囲と回数を増やすようにするとよいでしょう。

【2】憲 法

憲法の学習で悩ましいのが,「判旨をどこまで押さえるか」ということです。判旨は,ただ漠然と読んだとしても,これを問う問題に対応することはできません。そのため,判旨は,過去問・答練等の問題で狙われたポイントを重点的に押さえるようにしましょう。

また,近年の試験傾向として,推論問題は減少傾向にあるものの,憲法ではまだ出題が見られます。推論問題の対策としては,テキストに記載のある主要な論点につき,目を通しておけばよいでしょう。ここでは,「覚えるために読む」というより,「論点を理解するために読む」意識が必要です。また,推論問題は,対策を講じていたとしても正解できるとは限らず,いわばコストパフォーマンスが悪い問題であるため,あまり時間をかけすぎないようにしましょう。

なお,憲法の過去問は平成15年以降のものしかないため,学習のとっかかりとなる問題を増やすために,答練など過去問以外の問題も積極的に取り入れるとよいでしょう。

【3】刑 法

近年,刑法の問題では,問われている知識自体は基本的なものであっても,過去問と異なる長文の事例を用いていることから,知識の事例へのあてはめが難しくなっています。刑法の学習では事例の結論の丸暗記に走ってしまいがちですが,それだと事例を変えられたときに対応するのが困難となるため,問題を解く際にテキストに戻るのを欠かさず行い,大元となる知識に立ち返ることを大事にするとよいです。

また,知らない事例のように見えて,実は自分の知っていた論点が問われていることも多いため,問題を解く際には,「手持ちの知識に当てはめられないか」を粘り強く検討するようにしましょう。

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