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最新年度合格者が考える合格するための勉強方法

みなさん、こんにちは。
お初にお目にかかります。令和4年度司法書士試験に合格した伊藤塾のクラスマネージャーの高田です。

合格発表からおよそ1ヵ月が経過しました。
合格された方は口述試験を終え、最終合格発表を待っているところでしょうか。
残念ながら、合格を来年に持ち越した方は、来年の合格に向かってすでに勉強を始められている人もいれば、合格するための英気を養われている人もいらっしゃるかと思います。

今回、私からは
来年の合格に向けて勉強をされている方に向けて、
合格するための効率的な学習法とはどのようなものか
お伝えできればと思います。
少しでも、皆様の学習のモチベーションアップにつながれば嬉しいです!

さて、早速本題に入りましょう。
「合格するためには何が必要か」という悩みは受験生にとって尽きないものです。

合格するために必要なプロセスは三者三様ですから、確立した正解はありませんが、私が受験した経験をもとに、合格するための勉強法について考察していきたいと思います。

合格に向けた効率的な学習法
(1)勉強の計画を立てよう
(2)使用する教材を確立しよう
(3)実際に勉強しよう

(1)勉強の計画を立てよう

皆さんは、試験勉強を始める前に、「学習計画」を立てているでしょうか。
「計画なんて立てていない」という方も、多くいらっしゃるのではないかと思います。
私自身、勉強を始めたばかりの頃、計画を立てずになんとなく勉強していました。
しかし、今振り返ってみると、これが良くありませんでした。

そう感じている根拠は、試験範囲が膨大であるため、計画的に勉強しなければ効率的に学習することができない、という点にあります。

「計画を立てる」というと大げさなことのように感じますが、そんなことは全くありません。
定期配信型の予備校講座を受講されている方であれば、講座が配信されるペースを守って、講義の視聴と復習をすると自動的に学習の計画を立てて、勉強したことになります。

私は、4月開講の講座を夏休みにとり始めたことや、やる気がある日に勉強し、モチベーションがない日は勉強しないというスタンスで学習を始めてしまったため、講座のスケジュールどおりに学習をするということが出来ていませんでした。
このように、適当に勉強を始めてしまうと、学習ペースの管理が出来なくなってしまい、モチベーション低下につながってしまうと反省しています。
よって、ペースにしたがって淡々と勉強することが大切だと感じています。

ちなみに、ペースが乱れてしまってときは、勢いで取り戻すことが重要です。
講義のペースに遅れてしまった場合、3連休など時間があるときにまとめて消化・復習して遅れをカバーしていました。
私がやっていたことは単純で、講義のペースになるべく遅れないようにする+遅れてしまった場合はまとまった時間が取れるときに追いつくということです。

私が実践していた大まかな学習計画は、以下の通りです。
講義が配信されている間⇒講義の視聴+その復習+1つ前の科目の復習
講義配信終了後⇒既習科目のテキスト読み込みと過去問演習+模試

講義配信が終了(全科目の学習を一通り終えた)した後は、民事系(民法・不動産登記法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法+司法書士法)、商業系(会社法・商業登記法)、公法系(憲法・刑法)と分類して、学習範囲に重なり合いがある科目を一遍に復習して知識の紐付けを行うことを意識していました。

独学で勉強されている方、一括配信型の講座を受講されている方は学習の計画を立てること自体が悩ましい課題になりますが、
「学習計画の立て方」はまたの機会にお伝えできればと思います。

(2)使用する教材を確立しよう

司法書士試験の学習で、最も重要であるといっても過言ではないことは「繰り返しの学習」です。
初めて学習する内容を一発で理解することが出来るのは一部の天才と呼ばれる人たちです。
ほとんどの人は、天才ではないと思いますし、合格するために天才である必要もありません。

天才である必要はないのですが、同じ教材を繰り返し学習できるタフさは必要です。
司法書士試験は11科目も試験があり、前記のとおり学習しなければならない量が本当に多いです。
この膨大な量の知識を獲得するために、繰り返し学習ができるほどに「教材を絞る」必要があります。
勉強を始めたばかりの頃は、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と色々な教材に手を広げがちです。

しかし、先ほど申し上げた通り、その教材を一度で理解できるのは天才だけなのに、色々の教材に手を出した結果、どれも一回しか学習することができず、結果的に何も理解できなかったという現象が起こりえます。

このような事態を防ぐためにも、勉強する教材を確立することが大切です。

私は、テキストと過去問を使用教材の中心として、繰り返し使用していました。

(3)実際に勉強しよう

学習の計画が立って、使用する教材を決定したら、学習スタートです。
司法書士試験の学習においては、「テキストの読み込み」や「過去問学習」が大切だと言われたりしますが、
この点については、クラマネの先輩が考察してくださっているので、そちらを参照していただければと思います(笑)。

★テキストの読み込みについて

★過去問教材の使用について

私からは、試験勉強をする中で、実践していたことをお伝えします。
いつもお世話になっているクラスマネージャーの三村さんと勉強方法についてお話させていただいた時に、「これ僕はやっていなかったなあ」と仰っていたことをご紹介します。

基本的には、テキストの読み込みとドリル・過去問演習を繰り返していたのですが、学習している途中で「どういう理屈でこの結論になるかわからない」という状況によく陥ります。こうなったときにまずはテキストを読み直したり、確認したりするのですが、テキストは合格に必要な知識に絞っているという事情があるので、細かな理由付けまではされていないことがあります。こうした時に、私は基本書を辞書のように使っていました。
基本書は読みにくい・とっつきづらいというイメージを持たれがちですが、自分にあったものを選べば、理解が深まります。
私は、基本書を使って理論的な部分を確認することで、なるべく単なる暗記にならないよう心がけていました(とはいっても、いちいち確認しているとかなり時間がかかるので、どこまでやるか可処分時間に合わせて調整することが大切です)。

伊藤塾の入門講座のカリキュラムでは、商法・不動産登記法の記述式実践演習を勉強されている時期ですね。
記述式実践編は始めはかなり難しく感じられると思いますが、めげずに頑張りましょう!
繰り返してできるようになる頃には、かなりの実力がついているはずです。

中上級講座を受講されている方・独学で勉強されている方
年内も残りわずかとなり、中だるみをする時期ですが、そういう時期だからこそ、学習計画を立てて(見直して)、淡々と学習することを心がけましょう!

寒くなって参りましたので、皆さんどうぞご自愛ください。


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