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実務の話~なぜ後見業務をしたいと思ったのか?~

皆さん、こんにちは!
クラスマネージャーの三村です。
だいぶ涼しくなってきましたね♪
楽しい楽しい勉強の秋が近いですよ(笑)

さて、今回から実務のお話を不定期でしていこうと思っています。
私は後見業務をしたくて司法書士を目指したのですが、初回の今日は「なぜ後見業務をしたいと思ったのか?」その動機についてお話しますね。

受験生時代、私は勉強に息づまると本を読んで気分転換することが多かったんです。
その中で出て来たんですよ!格差・貧困問題に取り組む司法書士の先生方の話が!!
もちろん、今だって新型コロナウィルス感染が拡大し始め、多くの困窮者が出ることが予測された2020年4月から、「なんとかしなくては」と弁護士や司法書士がボランティアで相談会もしています。
そういった活動を目にすると、「凄いな」「格好いいなぁ」「私もその輪の中に加わりたい!」と思ったのが、そもそもの始まりでした。

その後、格差・貧困問題に着目していると、自然と社会的な弱者・困窮者に目が行くようになります。
そして、ふと思ったんです。

被後見人の方にはもちろん知的・精神障害を持った方がいますが、その方々は劣った存在なのだろうかと…

いや、そんなことは絶対にありません。

障害者の方たちは、私たち一般の人が失くしたものを持っている存在だと思うんです。
確かに、障害というハンディキャップを負ったかもしれませんが、残った能力を一般の人以上に活用・発達させ、独自の美しい世界を構築しています。

人は誰しも長所と短所を持っていますよね。
健常者だって、障害者だって、ともに至らない点は当然あります。
しかし、それはお互いに補い合えばいい。
お互いの長所・出来ること・得意なことでそれぞれの短所・出来ないこと・苦手なことのカバーをする…そんな社会に私は住みたいし、築いていきたい。

一番怖いのは、障害者が社会から分断されること。その分断すら見えなくなってしまうこと。

だったら、分断が生じないよう私は弱者のそばにいる決意をしました。
つまり、弱者に寄り添うという流れの中で、出て来た答えの一つが「成年後見」なんです。

「生きている」のは当たり前じゃなくて

だからこそ、私は誰かのために自分の力を使いたい。

だって、与えることは受け取ることと同じだから。
「相手を支えてるつもりが、自分が支えられている」「相手のためを思った行動が、実は自分のためになっていた」という言葉は真実だと思うんです。

一本のろうそくから何千本ものろうそくに火をつけることが出来ます。
かといって、それで最初のろうそくの寿命が短くなることはありません。
幸せは分かち合っても決して減りませんよ。

今は明確に言葉にすることは出来ないけど、「本当に困っている人」のところへ行けば、そこに私が探してる答えが見つかるような気がします。

“眼の前で苦しんでいる1人を助ける”ことが出来れば

名誉や地位、莫大な富はいらない。

1人1人を助けることの積み重ねが、遠回りのように見えても、じつは、それこそが社会を変えるための確かな道になるはず。

きっと...人は支えがあれば変わるから。

この気持ちは、私が普段カウンセリングしている時も変わりません。

ところで、皆さんは「バタフライ効果」という言葉を知ってますか?

一見ささいな出来事がやがて大きな結果につながる現象のことです。
一羽のチョウの羽ばたきが連鎖反応を引き起こし、地球の反対側で、熱帯の嵐を起こすという考え方で、まさに1人1人を助けることの大切さを表しています。

そんなバカなと思われるかもしれませんが、私は「バタフライ効果」が起きると信じています。

もし、この記事を読んで少しでも共感し、一人でも多くの仲間が後見業務に携わってくれれば、こんなに嬉しい事はありません。

「人間は何かを為す(to do)ために生まれてきたわけではなく、ただ生きて存在する(being)こと自体が尊い」

たまたま同じ時代に生を受け、たまたま同じ日本に住んでいる…そのかけがえのない奇跡を大切にしたいですね♪


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