マガジンのカバー画像

高橋智宏の"合格"道しるべ

160
効率的な学習方法のアドバイスなど,司法書士試験合格のための道しるべを示していきます。 ■Twitter講師アカウント https://twitter.com/syoshi_taka
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

令和2年度本試験のマイナー科目を振り返る

みなさん,こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。 今回は,2020年本試験のマイナー科目の振返りとして,私なりの分析をお伝えします。難易度等に関しては,本試験問題分析会で話がありましたので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。 【1】 憲法の分析 ~判旨の押さえ方~今年の問題では,第3問オを除いてすべて判例知識を問う問題であり,その中でも,近年の憲法における試験傾向でもある「判旨を問う問題」が目立ち(e.

令和2年度本試験の会社法・商業登記法を振り返る ~商業登記法編~

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。 今回は、2020年本試験の択一式の会社法・商業登記法の振返りとして,私なりの分析をお伝えします。難易度等に関しては,本試験問題分析会で話がありましたので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。 ※下記で紹介する正答率は伊藤塾調べ,過去問の出題実績は会社法施行の平成18年以降。 商業登記法の分析 ~難しい・細かい知識を問う問題~ 商業登記法では難しい・細かい

令和2年度本試験の会社法・商業登記法を振り返る ~会社法編~

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。 今回は、2020年本試験の択一式の会社法・商業登記法の振返りとして,私なりの分析をお伝えします。難易度等に関しては,本試験問題分析会で話がありましたので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。 ※下記で紹介する正答率は伊藤塾調べ,過去問の出題実績は会社法施行の平成18年以降。 会社法の分析 ~過去問知識で解ける問題(肢)の少なさ~昨年までの会社法の問題は,

令和2年度本試験の不動産登記法を振り返る

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。 今回は、2020年本試験の択一式の不動産登記法の振返りとして,私なりの分析をお伝えします。難易度等に関しては,本試験問題分析会で話がありましたので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。 【1】 長文の問題への対応近年の不動産登記法の問題は長文になる傾向にありますが,今年はそれが顕著に表れていた問題といえます(e.g.第14問「代位による登記」,第22問「処

令和2年度本試験の民法を振り返る

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。 今回は、2020年本試験の民法の振返りとして、私なりの分析をお伝えします。今後、民法の学習指針を定める際の参考としてお役立ていただければ幸いです。 難易度等に関しては,本試験問題分析会で話があったと思いますので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。 【1】 民法改正の出題今年は民法(主に債権法・相続法)改正が初の出題範囲となる年であったものの,民法改正に

午後の部における実体法の判例知識を問う問題の解法

令和2年度本試験の不動産登記法の第19問オは,不動産登記法の出題でありながらも実際は民法の判例知識を問う問題でした。 登記法の問題を解いていると、どうしても実体法の視点が抜けてしまいますが、この手の問題の判断にもコツがあります。 午後の手続法の科目であっても、実体法の判例知識を問う問題には、問題文の冒頭に「判例の趣旨に照らし」という文言が付きます。 この文言が出てきたら、「実体法の判例知識が問われている」ということを意識して問題を解くようにしましょう。 ちょっとした小

学習再開に当たって~今後の学習指針~

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。 9月27日の本試験を受験されたみなさん、改めて、本当にお疲れ様でした。 本来であればもう少し休みたいところですが、今年は試験延期の影響を受け、例年に比べて来年度の試験までの準備期間が短いため、受験生の学習再開に向けた動きも例年より早くなっています。私もカウンセリング等を通して、すでに多くの方から今後の学習指針についての相談をいただいています。 今回は学習の再開に当たって押さえてほしい3つのポイントをお伝えします。 ①