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2022紅葉なり始め京都の旅8・小川珈琲、泉涌寺、一保堂、そして伊丹で走る
【2022年11月16〜17日。紅葉なり始めの京都旅行の話】
今年の1月に京都へ行ったのだけど、この5月にも行くことにしてしまった。
やばい。京都という沼にハマりつつある。いやすでにハマっているのか。
せっかくなので、過去に京都に行った記録も残すことにした。
記憶が淡くなってきていることもあるのでどれほどの文章をつけられるかはわからないし、“極寒京都の旅”シリーズと語り口が違ってくるかもしれない。
何よりこれから夏が来るというのに、秋の話なのが笑える…
小川珈琲で朝食を
上賀茂神社散策を(参拝というか観光というか…)終え、バスと地下鉄を乗り継いで再び四条烏丸へ戻って来た。
時刻は8:40。
ようやくお腹も空いて来たことだし、“モーニング”を堪能したい、ということで事前下調べしておいた、小川珈琲堺町錦店へ。
ここのお店を知ったのはYouTubeで偶然見かけたことだったように思う。店内外のモダンなデザインに一目惚れ。必ず立ち寄ろうと心に決めてしまったカフェでもある。
四条駅から地上に出て、錦通まで歩く。(錦通ではなく、堺町通でした。6/27修正)
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祇園祭のアレの車庫なのだろうか
書きながら調べてみた。
ググってみたところ、予想通りで、祇園祭の長刀鉾の収蔵庫らしい。長刀鉾って、と思うが祇園祭で1番先頭で見える、ガイドブックでもお馴染みのあの背の高い山鉾である。
祇園祭の見物はいつになることやら。アートとして興味が惹かれる。
ここを通り過ぎて堺町通の一つ手前の高倉通を北上。
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昨晩は暗くてよくわからなかったし、せっかくなのでこれを見るためにここを通った。
堺町通まで朝の錦市場を通る。
堺町通に出たら左折、少し行けば目指す小川珈琲はある。
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(鍵善良房でもこんな感じで座ったな)
オーダーはスマホから
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赤く見えるのは玉ねぎのジャム。これが絶品(残念ながら非売品)
コーヒーは何だったか。
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(東京の店舗は行ったことがないが東京ではどうなのであろう)
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小川珈琲、大変良いカフェだった。
くつろぎの時間を優先しているせいか、待つ。コーヒーなどをオーダーしてからもサービスされるまでも思ったより待った。
これが京都時間なのかと思う。
なのでハトのように予定詰め込みの旅の途中ではなく、ゆったりと京都の時間を楽しむための滞在に利用するのがいいように思う。
店を出ると目の前にトラックが止まっていた。
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店舗内で食パンを焼いているのだとか
ホテルに戻る。
荷物をまとめ、チェックアウト。ルームキーを機械に入れるだけで手続きは完了。
無料の荷物置き場はもう一杯だったので、フロントに預ける。
時刻は10:10。
これから泉涌寺に向かう。
京都を南北に移動してばかりで効率悪さ極まりないが、行きたいところを優先したらこんなプランになってしまった。
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泉涌寺へ(お庭拝観がメイン)
地下鉄で京都駅まで行き、泉涌寺まではタクシーを使うことにした。
奈良線に乗るにしてもバスに乗るにしても、泉岳寺までは結構歩くらしい。
その上だらだらの上り坂が続くと聞いていたので、時間的体力的温存のためにタクシーをチョイスしたのだ。
八条口のタクシー乗り場から泉岳寺まで1200円くらいだったように記憶する。
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伽藍拝観は500円
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旅の疲れが流石に出ていて、泉涌寺の境内は実はよく見ていない。
目的とする本坊の特別拝観口へ。
御座所(ござしょ)と御座所庭園を見る事が出来る。今回は霊明殿も特別公開だ。
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建物(御座所)はダメ
この、御座所という場所は天皇が泉涌寺に御出でになった時に滞在する(宿泊ではない)ための建物で、現在でもリアルで使われているのだとか。
現在の皇族メンバーの方々も眺めたであろうお庭は、ハトにとっては最初は地味めの日本庭園にしか見えなかった。しかし座り込んで眺めているうちになんとも言えない、幸せな気持ちが湧き上がって来たのだ。
ふんわりとした優しさに包まれるような感じ。
自然と顔が笑顔になっていくのわかる。
もしかしたらこれがロイヤルパワーなのか、と思った。
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歴代天皇のの御尊牌(お位牌)をお祭りした場所
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そこそこ混んでいたが、待てば無人写真が可能な混み具合だった。
それにガイドさんもいるから時々説明してくれたり質問に答えてくれたりする。(ガイドツアー方式では無いが案内や警備を兼ねているのだろう)
本当は本坊庭園として別の場所にある“仙山庭”(重森三玲作)が見たかったのだが、公開範囲では無かったのだった。残念。
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本坊庭園を出て楊貴妃観音へ
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ここにお庭があるなんて予想していなかったので不意を突かれた感じだった。
小ぶりだが、ステキなお庭が。
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そして泉涌寺のもう一つの目的地、善能寺へ
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その周囲のお庭が仙遊庭(重森三玲作)
善能寺さんは無住の寺。
境内には日本初と言われるお稲荷さんも。
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紅葉の盛りはきっと美しいだろう
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善能寺のお庭は翔空殿を囲むようにあるのだけど、木々が茂りすぎてちょっと暗くて寂しげな印象。池に水も張られていないし、立ち寄る人も少ないのだろう。
それでいいのだろう。ここは鎮魂の場所なのだから。
善能寺を拝観した後は他の塔頭寺院へは寄らなかった。
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坂を下る(坂道に見えないが)
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行きはタクシーで素通りした
これにて今回の京都旅の神社お寺の拝観は終了。
引き続き、次なる目的地へ。
一保堂さんへ
東福寺駅から今度は京阪電車に乗る。
京都っぽいことがしたいのだ。
それは“一保堂さんでお抹茶をいただく”事。
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車両内にお札があってちょっとびっくりする。
という訳でググってみたら、京阪電車にお札が祀られているのはご当地では皆が知っている話な模様。しかもお札ではなく、“お守り”のようだ。お守りは電車だけでなく、バスもなのだとか。成田山とは千葉県の成田空港のそばにある成田山新勝寺なのだが、関西唯一の分院である大阪府寝屋川市にある成田山不動尊、そこのお守りであるとのこと。
どうしてなのかという話も追求出来たがここでは止めておく。安全祈願なわけであるし、京都的というより日本的だなと思った。
将来、人が乗れるロケット(月行きでも火星行きでも)を日本で完成した時、お守りやお札が祀られていたら面白いなと思った。
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鴨川、上流方向
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寺町通を南下する
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なぜ一保堂さんかというと、2020年の夏に日帰りで京都に来たその時に下鴨神社のそばの“旧三井家下鴨別邸”を見物したのだ。今思えば「お庭が見たい」もそこから始まっているように思う。
その旧三井家下鴨別邸ではお茶もいただけるイベントがあり、4つぐらいのメニューから選べたそのイベントでハトは冷玉露と夏のお菓子(そのイベント用にあつらえられていた)を選んだのだ。
その冷玉露があまりにも美味しく、のちに調べたところ、一保堂さんのお茶だったのだった。
なので、一保堂さんでお茶をいただきたい、今回の旅では絶対に寄ろうと決めていたのだ。(一保堂さんも実は東京にもお店があるが)
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一人なので、運よくカウンター席に
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お菓子は3種類から選べる
濃茶は…
なかなか口にお茶が入ってこない、笑撃。
ハトの頂き方が悪いのかと一瞬思った…
そして“トロッと”というより“ドロッと”な感触。
「これが濃茶か」という、衝撃。
すごく苦そうと思っていたがそんなことはなく、むしろお茶の甘みを感じる不思議。
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お菓子の断面。
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お湯を注いでお薄に仕立てる
(セルフで)
この茶筅は、プラスチック製。分解して洗えるのだ。
やや硬い感じはあったものの、使いやすかった。
抹茶ラテ作る時には良さそう
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席でシャカシャカやっていたら、隣の席にいた外国人さんが興味深そうに見ていた。そうだよな、ハトだって他の方がこれをやっていたら見てしまうだろう。
そういえば嘉木にいたお客さんは外国人さんの方が多かった。けれどもお抹茶をオーダーしている方は少なかった。
(たまたまかも知れないが)
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今回は“京極の昔”を選んだ
感動したあまり、20g入りの小さな缶に入った抹茶を自分用に買った。
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一保堂を出て少し南下すると“象彦”という漆器のお店がある。
ここにも立ち寄る。
一保堂とも話がつながっていて、ここも旧三井家下鴨別邸で知ったお店。
かわいい象の家族が描かれたプレートに冷玉露とお菓子が載っていたのだ。
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2020/08/17 旧三井家下鴨別邸にて
結局、象彦ではプレートではなく同じシリーズの汁椀を入手した。今まで百均のお椀で生きてきたので、まさに“キヨミズ”状態。実はお子様用のサイズなのだが、いい加減いい大人になっているハトの食事量にピッタリ。漆器の肌触りがどうなのかはここでは置いておく。何より店内が美術館のようで、見ていて楽しめた。商品だけでなく、貴重な作品も展示されているのだ。品物を決めた後も店内をゆっくり見ていられるように、包装やお会計もゆっくり。
店員さんと話をしているうちになぜ象彦にという話題になり、下鴨別邸で知ったと答えたらなぜかたいそう喜んでもらえた。象彦さんから下鴨別邸に売り込んだ訳ではないそうで、やはりそう言って象彦に訪れる人はたまにいるらしい。
象彦も東京にお店はあるし、ネットでも買い求める事は出来るが、やはり本拠地を訪ねて良かったなと思う。
象彦を出たら時刻は14:00を少し過ぎていた。
ここからはちょっと急ぎ足で錦市場まで歩く。
湯葉と生麩を買いたいのだ。
ずんずん歩いて湯波吉さんで“お徳用”湯葉と甘湯葉を入手。友人Mにもリスエストされているので合わせて6袋を持参のエコバッグに入れる。
お隣には麩房老舗さん。こちらで生麩ハーフサイズを色々取り混ぜて6本。
そしていきなりお腹が空いてしまったので何か食べることに。しかし食べ歩きはね、、、と思っていたところ、お惣菜の平野さんで“厚焼きたまごサンド”が売られているのを発見。しかもタイムサービスが始まったらしく、半額で入手。
象彦との買い物の差が大いに笑える。
荷物を受け取りにホテルに戻る。
厚焼きたまごサンドはホテルのフリースペースみたいなところで頬張らせてもらった。激ウマであった。
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時刻は15:15。
さあ、京都はこれにて本当におしまい。東京に戻るのだ。
今回は出来心で帰路は飛行機にしたので伊丹に向かう。
阪急の烏丸駅から電車に乗り込み、南茨木まで。
そこでモノレールに乗り換えて大阪空港まで。
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弾いている人もいる!
時間に余裕があったつもりだったのに、チェックインでかなり手間取ってしまい、最後には係のお姉さんに連れられて空港内を走る羽目に。ドアを閉める寸前ではなかったから良しとしよう。
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まさかこの旅の僅か二ヶ月後に再び京都に来ようとは。
(その旅が極寒京都シリーズ)
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