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永井荷風を主役にした小説

 永井荷風を主役にした小説を書いたことがある。
 「郵便小説 ぴむぽむ 空豆少女」収録の「我風」がそれだ。
 といっても、荷風が141歳で今も生きていて、コロナにかかるというストーリーで、それに「ジョジョ」第5部のディアボロのせりふ「恐怖はまさしく過去からやって来る」を絡めて物語を紡いだ。
 とはいえ、この小説を書くにあたって荷風の関連の本を集め、結構な数を読んだ。
 この小説の前半は、それらの本に描かれた荷風の実際のエピソードを踏まえてほぼ忠実に書かれている。
 後半は私のまったくの創作である。

 東京水道橋にある、日本大学法学部図書館で「肉筆で読む永井荷風展」を開催している。荷風の生原稿や荷風が使用していた湯呑や皿、荷風筆になる短冊、谷崎潤一郎が荷風に書いた書簡も展示している。入場無料。予約不要。
 小さな展覧会だが、荷風と日本近代文学好きに。

*「肉筆で読む永井荷風展」についての詳細は、日本大学のホームページをご覧ください


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