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百年に一度貸出される本

〇月〇日

「111年目の中原淳一展」に行ってきた(@松濤美術館)。中原淳一は、私にとって「それいゆ」の人。
 中原淳一は、イラストレイターだけじゃなく、画家、編集者、ファッションデザイナー、人形作家もしていた。
 (そして展覧会の中ではアナウンスはなかったが、ゲイ。宝塚の男役トップ女優と結婚しているが、あの時代の周囲からの圧力を考えると、身がすくむ)

〇月〇日

「近ごろの公共図書館は、全集ものなどを平気でリサイクルに出す。リサイクルの基準が、過去、貸出がなかった本から選ぶから。貸出がなくてもそういう本は、図書館に保存しておいてほしい。百年に一度でもいい。利用があれば、それはそれで、図書館の意義があるのではないか」
 社会科学の稀覯本を出版している人と会って、そんな話をした。




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