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夢見る頃を過ぎても、夢を生きる

 渋谷○○書店に出店するときの特集テーマを決めた。「夢見る頃を過ぎても、夢を生きる」
 夢見る頃を過ぎても、といういい方は世の中に充分に普及していて、あちらこちらで目にする。耳にする。私が知っているだけでも、映画、本、テレビドラマのタイトルになっている。
 このタイトルで私が特に親しかったのは、吉田秋生さんの少女漫画「夢見る頃を過ぎても」。好きだった。切ない話だった。

 今回、このテーマのもと、私が選んだ本は、辛苦を舐めながら、それらを含めて死ぬまで大人にならなかったように思える太宰治。選んだ本は「直筆で読む『人間失格』」。太宰治の「人間失格」の直筆原稿がそのまま載っている本である。
 三島由紀夫「宴のあと」。昭和36年発行。プライバシー問題で訴えられ、長期の裁判沙汰となり、「プライバシー」と「表現の自由」の問題が争われた問題作。宴が夢とも思えるので、選んでみた。あっていないかもしれないけれど。
 太宰治と三島由紀夫。仲が悪かったこの二人の作家を並べたのには他意はない。たまたまである。
 「夢見る少女じゃいられない」(相川七瀬)という歌があったが、夢見る少女のイメージといえば、赤毛のアン。ここは奥田美紀「赤毛のアンの庭で」。プリンス・エドワード島に住んだ15か月の思いを綴るエッセイ集。
どの本も古本なので、1冊のみ。

 なお、蛇足ながら、私の本も置いてあります。ぜひ手に取ってご覧ください。サイン本です(余計なことをするな、といわれそうですが)(随時補充します)。

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