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非モテをこじらせている

 サイモン&ガーファンクルのオリジナルアルバムを聴いている。蛇足さながらに付け加えれば、サイモン&ガーファンクルとは、作詞・作曲、ボーカルをポール・サイモン、ボーカルをアート・ガーファンクルの二人組の、フォーク・ロックのユニットである。

 ウィキぺディアには、「1964年にデビューし1970年に活動を停止するまで、フォーク、フォーク・ロックを代表するユニットとして数々のヒット曲を世に送るとともに、その美しいハーモニーとギターによるアンサンブルは後続のアーティストに多大な影響を与えた」と書かれている。

 オリジナルアルバムを聴きながら、(ジャケットで見た限り)ちびで、ちんちくりんのポール・サイモンは非モテで、アフロで、長身のアート・ガーファンクルはモテだったんだろうなあ、というようなことを思う。
 「アイ・アム・ア・ロック」なんて完全に非モテの曲である。

 「ぼくは岩」。「ぼくは島」

 いまならさしずめコミュ障、といったところだろうか。

 ライナーノートで、たしか、サイモンが早く新しいアルバムに取りかかりたいのに、ガーファンクルが映画の現場ばかりにいっていて、ちっとも進まない、と苦情をいっていたというエピソードを読んだことがある。サイモンは音楽で、ガーファンクルは映画だったのだ。

 サイモンのソングライターとしての才能と、ガーファンクルの素晴らしい歌唱の才能が融合して、サイモン&ガーファンクルの音楽があり、エヴァーグリーンに輝いている。

 サイモン&ガーファンクルが大ブレイク以後のサイモンは、当然非モテのわけはなく(フォーク・ロックのスターなのだから)「スターウォーズ」のレイア姫と結婚・離婚したりしている。

 姫と結婚するなんて、リア充の極みみたいだが、そこがかえって、非モテをこじらせていると思うのは、私だけだろうか。


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