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思い出してくれて「ありがとう!」

先日、20年以上前

私がワインレストランを経営していた時に

アルバイトをしてくれていたりえちゃんから

連絡をもらいました。

「お元気ですか?

たまにはランチしませんか?」

コロナ禍の真っ最中ということもあり

どうしよう?と悩みました。

けれど、きっとこうして声をかけてくれるには

何か話したいことがある筈と思い、

そのタイミングを逃してはいけないと考えました。

そして、逗子でランチをすることにしました。

このりえちゃんとは、

20数年ぶりに初めて

会う訳ではありません。

私がお店を辞めて東京に来てからも

時々会ってご飯を食べていました。

ただ、ここ数年は連絡が途絶えていて

心配していたのです。

そんな時、2年くらい前に偶然、

電車の中でばったり会ったのです。

「病院にお母さんの看病に通っている」

と言っていました。もう何年間もだと。

20代の時は、笑顔が素敵な明るく元気な子でした。

お店のアルバイトも

彼女が友人を紹介してくれて

人が足りなくて困ることはなかったのです。

りえちゃんには、とても感謝していました。

そのりえちゃんが40代になり、

お母さんの介護と仕事とで

疲れている姿を見て、胸が痛くなりました。

その時には、少ししか話しができなかったので

またゆっくり会おうねと

約束して別れました。

それから、しばらく連絡は来ませんでした。

急に「元気ですか?」と連絡が来たので

「何か話したいことがあるのだろうな・・」

と思ったのでした。

お母さんは2年前

私と会ったすぐ後に亡くなったとのことでした。

ほっとしている気持ちと

寂しくてつらい気持ちを抱えて

2年あまりを過ごしてきたと言っていました。

今でも思い出すと涙が出てくる・・と。

誰にも胸の内を話せず

ひとりで抱えて辛かっただろうな・・

仕事には、なんとか通っていたけれど

それ以外は家に引きこもっていました。

特にリモートワークになってからは、

一日中、誰とも口をきかない日が続いて

うつになりそうで・・。

「これはまずい」と思って

まりさんに会いたくなったんです。

高校時代に仲の良かった友人たちとは

もう話が合わないので連絡もとっていません。

女性って、環境や立場が変わると

話をするのも難しくなりますね・・

特にここ数年は、母の看病で

いっぱいいっぱいだったので

気がついたら、

友達がほとんどいないんです。

そんなことを話をしてくれました。

「話をしたい人、話を聴いてくれる相手」

と思った時に私を思い出したと。

本当に嬉しかったのです。

私には、いつも頻繁には会わないけれど

何かの折にふと思い出して

連絡をくれる友人・知人が何人もいます。

連絡をくれた時は

「自分の中でもやもやしたり

辛いなと感じたり

誰かに話しを聴いて欲しい」

と思った時なのだと思っています。

なので、そのタイミングを逃さない。

できるだけ先延ばしにしないことを

心がけています。

会って、ご飯を食べて、話を聴いて

「ああ、やっぱり来てよかった」

とすっきりした笑顔になって

帰っていく姿を見る時

「思い出してくれてありがとう」

という気持ちになるのです。

年下女性のチカラになりたい!

話を聴いてあげたい!

大丈夫だよ!

と背中を押してあげたい!

そんな存在でいたいのだと

あらためて感じました。

受容する存在【マザーまり】

として生きることが

私の役割、生き方のベースにあるのだと

思ったりえちゃんとの時間でした。


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