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”世の中のお金持ちの方法論”と”3つのサイクルの考え方”を対比する その2

3つのサイクルの考え方を通し、お金持ちに関する書籍の内容を理解してみたいと思います。

■読んだ本

将来、お金に困らないためにしておきたい17のこと, 2014, 本田健

お金との付き合い方には、次の3つがあります。①お金の主人になる、②お金の奴隷になる、③お金と友達になる。(中略)お金と上手に付き合うためには、③の「お金と友達」にならなければなりません。(32ページ)

気持ちの持ち方に関する記述ですが、本田さんはお金持ちになるにあたりメンタル面の重要性について強く言及されます。実のところ、お金を嫌なものだと思っている感情が、稼ぐにしろ使うにしろ、お金を丁寧に扱うことを妨げ、お金持ちになることの障害になっていると主張されています。

3つのサイクルの考え方では、お金を稼ぐ場面でも使う場面でもハピネスサイクルを意識すべき、ということに整理できます。お金を稼ぐ活動はストックサイクルに整理されますが、日頃の労働を”自分に苦役を課しているもの”として捉えると力強くサイクルを回していくことができません。労働を通し、自分に意義や喜びを運んできてくれるストックが蓄積できていると考えることが重要ということになるかと思います。

このように整理すると、「お金は自分に意義や喜びを運んできてくれるストックか否か」が問題になってきます。本田さんはお金を「友達」のような存在という表現をされており、自分がやりたいことをサポートしてくれるものだと言及されています。ハピネスサイクルを回すサポーターとして、理解することが可能かもしれません。

豊かに生きている人は、複数の通帳を持っています。(138ページ)

生活資金、貯蓄用など目的別に口座を分けるべきとのこと。お金を大切に扱ううえでの具体的な方法論の一つとして記載されています。

お金がどのような面で自分をサポートしようとしてくれており、現在どれくらいのパワーがあるのか意識することができます。お金とハピネスサイクルを具体的に紐付ける作業といえるかもしれません。

資産を作り出すには、どうすればいいのか。最初は、もちろん自分で働くしかありません。(146ページ)

得るものを大きくするためには専門分野をもって、独自性ある価値を提供すべきとのこと。ストックサイクルを力強くまわすための努力は必要なようです。

投資をしないでお金持ちになった人はいない(160ページ)

お金を稼ぐという意味では、ストックサイクルの活動として、労働だけでは不十分なようです。投資を通してストックサイクルを回す必要があります。

その1で記載した、Mayuhimeさんの書籍との共通点も多いと感じました。あと数冊読んだ後、3つのサイクルに照らし、もう少し体系化したいと思います。

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