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自己肯定感の低い私が本当の愛を手にするまで。

「それ、結婚詐欺じゃないの?!」


40代の私が、前触れもなく結婚報告したおかげで、飛んできた幼なじみ。詐欺だからすぐに離婚しろと言うのです。


お祝いの言葉は貰えず、ノドが枯れるほどの説教をいただきました。


人の言葉にかんたんに翻弄されてきた私ですが、いまは批判すら静かに受け止める余裕ができています。ノドを枯らした彼女に、誰しも純粋に恋をして幸せになってもいいはずだと伝えました。


もちろん、あなたも。

惨めと謳われる40代になって


婚活市場で一番需要の少ない40代女性。鏡をのぞくと、シワが深くなってきた自分じゃない自分。


一般的には子どもを望めなくなると言われる年齢です。結婚したいと思っても、そうそう出会いもありません。


私は独身のまま「諦めが始まる年齢」を、たしかに感じていました。


私は、20代・30代に親へのまっすぐな承認欲求で婚約破棄を三回経験しています。おかげで、まだ出会いの可能性があった30代前半には、傷つく恐怖で恋愛から遠ざかるようになりました。


40代になってからというもの、人を好きになる気持ちすら分からなくなったのです。


私は、自信をつけたくて、働きながら勉強を続け、資格もたくさん取りました。仕事で成果を上げ、社会に貢献することで、いつか何かが変わると真面目に信じていたのです。


精一杯、独りで生きていけるスキルを身につける努力をしました。

ほんとのほんとうの気持ち


丁寧に一日を終え、心地よい疲労感の中、ウトウトしていた時でした。スマホの検索窓に「結婚したい」の文字。スマホの明るさだけが頼りの部屋で、いつの間にか私の指が入力していたようです。


40代の婚活、40代の結婚情報が並ぶスマホの画面。私の潜在意識を映した言葉たちにハッとしました。


ソーシャルワーカーとして感謝していただき、後輩も慕ってくれる、きっと恵まれた日々。ときおり顔を出す虚無感を無いものにしてきたことに気づいた瞬間でした。


愛したい。愛されたい。
がむしゃらに働いて得た地位や収入ではなく、1人の女性として私は愛されたいのです。

あやまった愛し方からの病


20代で「お嫁さんにしたい女性」と言われたことは一度や二度ではありません。


紐解くと、褒められた言葉ではありませんでした。私の愛し方は、いわゆる自己犠牲で、依存を愛情と取り違えていたものだったからです。


借金、宗教、極度のマザコン、浮気性。
私は、問題のある男性ばかりに惹かれ、無条件に尽くし、裏切られ、抜け殻になるまで愛しました。


婚約破棄の度に、厳しい親や真っ当な兄弟からの強い批判。元々自信のなかった私は、さらに自己嫌悪が深いものとなりました。


ついには、うつ状態になり眠れなくなったのです。


ようやく愛されたい気持ちに気づいても、精神的に健康でない状態です。愛を望むべきではないのではないかと再びこころに蓋をしそうになります。親兄弟の顔もよぎり「諦め」や「わたしなんて」が顔を出しました。

なぜ愛されない愛を求め傷付くのか


私はいつも無償の愛を欲しがっていて、無意識にそして当たり前に自己犠牲の愛を与えます。


与えることに抵抗はないけど、考えているような愛が得られないため、愛すること自体が苦しくて辛いものになっていきました。より一層愛は手に入らず、傷つけられ搾取されていくのです。


幼少期から、真っすぐに生きても人生が生きたい方向へ進んでいかず、少々のおかしさは感じていました。違和感を解消することなく40代になった私は、愛の歪みを強めていたのでしょう。


婚活がうまくいかない人の情報から、私は「恋愛依存症」ではないかと気づきました。なぜ私は「愛される」が自然にできないのか、答えは心理学の中にあったのです。


恋愛依存症とは

・自分に自信が無い
・生活のすべてが、恋人が中心
・ネガティブな思い込みが激しい
・恋人の行動を把握し束縛
・自己犠牲に抵抗がない

など、幸せになれそうもない条件がどれもピッタリ当てはまっていました。

呪縛から逃れて


本業で精神論をかじっている私でしたが、恋愛に関する心理学は、新しい発見がありました。親との確執に向き合わない限り、自分の愛の形が正しいものになっていかないと知るのです。


自分の気持ちを外へ出していく作業で号泣し、少しずつ克服していきました。親は産み育ててくれた存在ではありますが、決して私を操ったり傷付けていい存在ではないのです。


厳しかった親も、一人の弱い人間だと気づくことで心が軽くなっていきました。親の言葉にひとつひとつ反応していた私が、翻弄されることが少なくなったのです。


愛されるための第一歩は、精神的に健康になることです。こころを整えることなく無秩序に出会いを求めると、同じ過ちで苦しむことになります。


私も一秒一秒、歳を重ねる焦りの中、しっかりと自分と向き合いました。依存することから自立できた私は「絶対に愛する人を見つける!」と進む道に迷いが無くなっていました。


ただ、恥ずかしさもあり公言はしませんでした。周りに相談できない分、noteの中の声がとても参考になりました。婚活の体験談や想いがリアルだからです。


私の強い味方でした。


いま、読んでくれているあなたにも、私の想いが希望になれると嬉しいなと思います。

穏やかな愛につつまれて


精神的な健康を手に入れた頃、婚活をしている男性と会ってみないかと連絡があり、タイミング的にも縁を感じるものがありました。


5人の男性とお会いしたと思います。1ヶ月ちょっとで矢継ぎ早に会っていき、最後に会ったのが今の夫です。出会って一週間でプロポーズされ、2ヶ月で入籍しました。


恋愛至上主義だった私が、お見合いで男性と出会い、たった一週間で選択することができたのは、焦っていたからでなく心の在り方が正しかったからです。


40代にして「私の人生が初めて動き出した」と思った瞬間でした。


夫は、不遇の家庭環境の中で一生懸命に生きてきた人で、世にいうハイスペック男性ではありません。ただ、ぜったいに傷つけることを言わない、しない人です。


たとえば唐揚げが辛くても「しっかり味がついててごはんがすすむよ」と、作ってくれてありがとうとも言ってくれます。自己犠牲で愛情を注がなくても愛してくれる人です。


そして私は、よく眠れるようになりました。


結婚報告の時、詐欺だと騒いだ幼なじみも、穏やかな家庭をもった私を見て祝福してくれています。

過去のわたしとあなたへ


あなたも、あなたの存在そのものを愛してくれる人とそばにいてあげてください。


私は、諦めの中にいるあなたが一歩でも前に進むお手伝いをしたいと思っています。「一生溺愛される心の在り方」をあなたに届けるためにKindle本を出版することが、私の今の目標です。


気づいて下さい、あなたの人生はあなたのものです。親兄弟、ましてや恋人のものではありません。あなた自身であなたの人生を動かしてください。


穏やかな愛に包まれて欲しいとの願いが伝わりますように。

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