禅の世界と人生がときめく片付く片付けの魔法
禅の世界
西洋ではlibraryルームといって、本を読むための部屋があるそうだ。この前石川割の恩恵にあずかり少し良いホテルに泊まった時に初めて実物を見た。
余計なものを排除し、気を散らすようなものがなく、かといって、普段読まないような宗教の本、美術の本などアイデアの幅を広げてくれそうなジャンルの本が目立たないように並べてあった。同じ日に、金沢市内の鈴木大拙記念館を訪問した。禅を世界に広めた人を偲ぶ場所だけに、徹頭徹尾そのような雰囲気作りがなされていた。 (写真撮影可能なフロアのみ)
そこには記念館通信のようなものを定期的に出されていて、その初期のアーカイブのなかでこんまりさんの記事を見た。確かに過去にこだわらず今を生きるとか、禅の考え方と重なるところがある。
片付ける、というかほとんど手放す決断
本を引っ張り出してきて、というか久しぶりに見つけて。2011年の本なのでもう10年以上も前に書かれた本だ(上記のリンクは2019年に改版されたもののよう)。正直一度読んで何度か断捨離をやったことはあったが、持ち続けていたかどうかは全く覚えていなかった。詰め込まれた本は気配が死んでいる、苦しんでいるということも書かれている。そんなふうにして御免なさい。とまずは謝罪を。
復習がてら、本書のポイントを端的に挙げる。
「祭りの片付け」を一気に、できるだけ完璧に終わらせることで、意識の劇的な変化を作り出す。
捨てるか持ち続けるかどうかは、触った瞬間の「ときめき」で決める、片付けとは物を通して自分と対話する作業である。(瞑想状態に似ているという)
思い出とか(過去への執着)、いつか使うかも(未来への不安)ではなく、現在の幸せのために片付けをする。
収納はワザを使うな、限界までシンプルに。
足るを知る。
全部教えの通りにはできていないけど、自分に言い聞かせながら、手放せる理由を探していく。
ここ数年読んでいない本は、きっとこれからも読まない。そうでなくてもどんどん新しい本で積読が溜まっていっている。
勉強しようと思って買った本(特にIT系)は、どんどん時代が進んで紙の本は陳腐化していく。次本当に必要になった時にまた買えばいいよね。
逆に古典。100年とか生き残っている本はこれからも残り続ける。自分も何回も読んで考え方のベースになっている箇所も多い。人におすすめする可能性のある本は、古今東西の古典が多いのかもしれない。
衣類は、教えが痛いほど刺さった。安いから衝動買いしたようなの、スポーツイベントのタオルとかライブTシャツみたいななかなか普段使いが難しい物、普段洗濯が面倒だから数を持っている物、痩せたら着ようと思っている物。。。。
1年以上使っていない物を捨てる。DAISOやamazonで衝動買いした物とかが多い気がする。SDGs的観点を置いておくと、一度試してもう一つだった物が蓄積されていた感じだ。
考え方の基準があるとはいえ、捨てる決定は全て決断。一度決めたらもう引き返さない。ありたい姿、現在の生活にフォーカスを当て続ける。仕事でもいつもそうだが、決断は本当にエネルギーを使う。書籍には「一気に」を推奨とあるが、休み休みやって本日4日目。一生リバウンドしないためには「完璧に」する必要があるのだろう。
手放し方ひとくふう
ぬいぐるみはお守りや仏壇的な儀式が必要な人用のサービスがあるみたい。ちゃんとお礼を言ってお別れする機会をもつと気持ちよく手放せそう。
valuebooksさん、お世話になっています。今回も送料無料キャンペーンを使って。少し傷んだ本とか、最悪値段が付かなくても再利用の方法を考えてくれてるとか、時々会社のある地域のコーヒーをくれたりする。買取履歴が見れるので、あれあの本どこやったっけ?みたいな需要にも応えてもらえる(買取額を見ないでチェックできたらもっといいけど)。
編集後記
基本フリーランスは働く場所を自分で決められる。旅をしながら(ワーケーション)もなかなかに忙しいが十分可能だ、自宅もそのように作ったはずだった。しかし結局は外で作業することが私は得意だと思っている。(思っていたに変わるかもしれない)。コワーキングスペースに出たり、マックやファミレスも少し車を飛ばして通っている。その原因は、他のタスクや未着手の作業が目につくからだと思っていた。(もちろんそれはそうだと思う)でも、今回の断捨離を通じて、自分が少しでも居心地の良く、集中できる空間が作れるのではないかと期待している。
(2024.5.6追記)
昔の写真を整理していて(とはいえデジタル、appleのicloudの使いすぎ対策ではあるが)サンフランシスコ訪問時に立ち寄ったjapantownで見つけた英訳本の平積み。禅が輸出されて科学的要素が全面に出たマインドフルネスになったように、日本人が失ったものが海外で大切にされている例と言えるかもしれない。
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