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『糸と魚と川Vol.03』イベントレポート① ~働き方の多様性と地域の活性化~

2022年3月7日、駅北広場キターレ in 糸魚川にて「外と中、関係人口とローカルプレーヤー・企業・団体との接点をどう作り広げていくか?その先の未来は?」をテーマに3人のゲストをお招きして、トークセッションがおこなわれました。

本記事は、そんなイベントの内容をまとめたものです。

~今回のゲスト~
・株式会社イールー 代表取締役 伊藤薫氏
・一般社団法人日本ワーケーション協会特別顧問
 一般社団法人官 民共創未来コンソーシアム理事 箕浦龍一氏
・糸魚川市企画定住課 宮路省平氏

イベントでは以下の4つのテーマについて話がされました。

1. 糸と魚と川の活動紹介
2. 糸魚川市のワーケーションやテレワークの取組 
3. ワーケーションやテレワーク等による働き方の多様性とメリット
4. ワーケーション受入プログラムについて

まずは前回同様に、糸魚川市産業部商工観光課 企業支援室 山崎和俊さんより『糸と魚と川プロジェクト』について簡単にご説明いただきました。

◎糸と魚と川プロジェクトとは

糸と魚と川とは、持続可能な人・物・金の循環を生み出し、「そこに関わる人みんなが幸せを感じられる街を創りたい」という想いを持つメンバーが集まって立ち上げた活動全体の窓口となるプロジェクトです。

詳しくは下記URLの『糸と魚と川プロジェクトがスタートしました!』をご覧ください。
↓↓↓
https://note.com/ito_sakana_kawa/n/n3f771adde3f2

まずは糸魚川市企画定住課 宮路さんより糸魚川市のワーケーションやテレワークに対する取り組みについて、ご紹介いただきました。

◎宮路さんプロフィール

新潟県糸魚川市生まれ。
2002年能生町役場入庁、現在は糸魚川市総務部企画定住課にて人口減少対策の業務に携わる。
過去の職歴では、税務、企画、出先機関での観光振興、雇用対策を担当し、自身が企画運営し印象に残っている業務は、親不知バイクミーティング開催のほか、親不知レンガトンネルの遊歩道化、道の駅親不知ピアパークでの経営再編、ワークライフバランス「ピンクTシャツプロジェクト」、姉妹都市塩尻市と連携したテレワークオフィスの開設が挙げられる。

◎日本海シーサイドテレワークについて

糸魚川には24のジオサイトがあります。今回は、その中からいくつか紹介しましょう。

①小滝川ヒスイ峡

日本で初めてヒスイが見つかった山あいにある峡谷です。5億年前に大地の奥深くでできた巨大なヒスイ原石を間近に見ることができます。

②フォッサマグナミュージアム

ヒスイをはじめ世界各地のさまざまな石や鉱物、化石、そして日本列島が誕生した際の大地の溝「フォッサマグナ」など、地球の歴史を学べる博物館です。糸魚川で拾った石の鑑定や、化石の採掘体験も楽しめ、秋にはクラシックカーのイベントなども開催されます。

③能生漁港

糸魚川の北端にある豊かな海の幸に恵まれた漁港です。中でも道の駅「マリンドリーム能生」は、日本海側最大級の紅ズワイガニの直売所として有名で、新鮮なズワイガニをその場で食べられます。

④ヒスイ海岸

さまざまな種類の石がころがる糸魚川を代表する石拾いスポット。波が石を洗うカラカラという音を聞きながら、自分だけのお気に入りの石を見つけられます。

これらをはじめとした豊富なジオサイトを活かしたワーケーションを糸魚川は企画しているのです。

また、これまで糸魚川市では平成31年度より日本テレワーク協会や自治体協議会に加入し、首都圏コミュニティや軽井沢町と交流し情報交換を図ってきました。そして、令和2年度には日本ワーケーション協会に加入。

モニターツアーやオンラインイベントを開始し、令和3年度には国や県の事業を活用し、親子ワーケーションと防災ワーケーションという具体的なプログラムの軸を作り、現在取り組んでいます。

では、実際に糸魚川でワーケーションをする際にはどのような施設が利用できるのでしょうか。

◎豊かな自然を利用した開放感のあるワーケーション施設


①棚口温泉権現荘

お部屋やお風呂から四季折々の山や川の景観を楽しむことができる公共宿です。館内にはWI-FIを完備しており、お得なワーケーションプランを提供しています。スキー場や海水浴場にもほど近く、温泉ワーケーションが体験できます。

②移住体験交流施設『水上』

6泊7日まで無料で利用できる施設で、移住定住など柔軟な働き方を推進するため、里山でのワーケーション体験をするモニターを募集しています。ワーカーだけでなく、家族での利用も可能です。

それでは現在糸魚川市が取り組んでいる、これらの施設を利用したワーケーションプログラムをご紹介しましょう。

◎親子ワーケーションとは

これは親子で糸魚川にやってきて、親が仕事をする間は、子どもは糸魚川の学校で授業を受けられるプログラムです。

地方に暮らす人々と都会に暮らす人々が交流することで新しい価値観の創出を目指しています。都会から来た子ども達が糸魚川の四季を体験し、糸魚川の良さを知ってもらうことで、そこで交流した地元の子ども達が故郷への愛着を生み出すことに繋がるのです。

2021年度は実際に1組の親子がこの親子ワーケーションを体験しており、次年度には1学期、2学期、3学期と3回に分けて糸魚川を訪れてもらうことで糸魚川の四季を感じてもらう予定となっています。

そして、体験した親子から、このプログラムを口コミで広めてもらうことで、更に多くの親子連れに訪れてもらうような循環を生み出すことを目指しているのです。

◎防災ワーケーションとは

糸魚川では自然が豊かな反面、自然の驚異にも晒されています。実際に焼山噴火、7.11水害、糸魚川駅北大火など多くの自然災害に見舞われてきました。そこで、これらの災害を乗り越えた経験・教訓を活かし、ワーケーションに参加した企業に対して防災学習やフィールドワークなどを通して、レジリエンス(回復力)を学ぶプログラムです。

多くの企業がリスク回避に対して関心が高まる中、様々な自然災害から復興した施策や自然災害と共生する住民の暮らしを学べます。また、参加した企業と地元住民との損得勘定を無しに意見交換ができるのもメリットの1つです。

また、この他にも糸魚川では新たなワーケーションプログラムを画策しています。

◎新プログラム『ジオフードワーケーション』

糸魚川には、ミシュランに認められた浅草のおにぎり屋で使われている糸魚川産の米、国内シェアの約90%を占める高級ヨモギ、銀座の高級料亭で使われている丸ナスなど、魅力的で安全安心な食材がたくさんありますが、まだまだ知られていないのが現状です。

これらを全国へ広く伝えるためのプログラムがジオフードワーケーションです。プログラムの前半では、収穫体験を通した地元の食材のリサーチや郷土料理作り体験をし、後半では地元の食材を用いた交流会をおこないます。

ゆくゆくは地元の企業と連携して新たな商品開発をするなど、地域の経済の活性化を目指しているのです。

渋谷:実際にどんな方がワーケーションに来ているんですか?

宮路:糸魚川市はワーケーションの種類によってターゲットを分けているんです。親子ワーケーションはフリーランスの方に、防災ワーケーションは企業の方に来ていただけたらと思っています。

渋谷:参加された方からは、どんな声が聞かれているんでしょうか?

宮路:雪があるだけで感動してくれるんですよね。参加者の住む地域では雪が降っても5ミリとか少ししか積もらないですけど、糸魚川では数メートル積もりますからね。白い雪だるまを作るのが夢だったという子どもさんもいるんですよ。糸魚川に来たことで子どもの唯一無二の思い出になる。これを演出していきたいですね。

渋谷:親子ワーケーションって本当に素敵な取り組みですよね。今回、私は一人で糸魚川に来ていますけど、本当は家族も連れてきたいんです。ですが学校や保育の問題があるので、なかなか出来なかったんですけど、こうやって糸魚川市が受け入れ先を整えてくれるので、とてもありがたいことだと実感しています。もしかしたら何かプログラムを考えなくても、雪や海など自然があるだけで都会の子ども達にとっては十分なのかもしれませんね。ちなみに「どんな方に来てほしい」といったものはあるんですか?

宮路:まずは「新潟の暮らしを知ってみたい」という方に来ていただきたいと思っています。

と締めくくりました。

続いて、箕浦さんより『働き方をめぐる景色の変化』について、お話いただきました。

◎箕浦さんプロフィール

・一般社団法人日本ワーケーション協会特別顧問
・一般社団法人官 民共創未来コンソーシアム理事

元総務省職員。退職後は、ワークスタイル変革やワーケーション推進、DX、若手公務員の人材育成などの分野でフリーランスのコンサルタントとして活動中。

総務省時代には、オフィス改革やワークスタイル変革に取り組み、2018年の人事院総裁賞を受賞し、天皇皇后両陛下に拝謁。基礎自治体(市町村)との短期交換留学も実現するなど、様々なアイデアを実行し、2017年の日本行政学会では、「機動力の高いナポレオン型管理職」として紹介される。

◎ワークスタイルの多様化

近年では新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークという言葉が世間では当たり前のように聞かれるようになりました。現在では、空港の待合室、複合商業施設のトイレ付近、都会の地下道など様々なところにワークスペースが設けられています。

よくテレワークと聞くと、在宅勤務のことだと誤解する人がいますが、本来は離れて(Tele)働くこと(Work)を意味しており、通常の職場から離れて働くことを広く含んだ言葉なのです。つまり店頭などに置いてある売り場ロボットや河川の水位カメラなどのリモートセンシング技術などもテレワークと言えるでしょう。

ワーカー側の視点に立ってみると、仕事をリモートでおこなえるという選択肢は働き方を多様なものに変えられます。今住んでいる地域に自分の望む企業や仕事がなくても、好きなところに住み続けたまま、様々なビジネスができるようになり、個人がより自由に自己の価値を実現できる時代になってきているのです。

そもそも『働く』とは何なのでしょうか。

◎働くことは生きること

『働く』とは労働が提供する価値に見合った金銭的な対価を得ることです。「自分のした仕事が誰かに喜んでもらえ、それに対して感謝の気持ちをいただく」という『人間にとって本質的な喜び』であると言えるでしょう。

近年ではワークライフバランスという言葉も聞かれ、仕事とプライベートを対立軸のように捉えがちですが、本来は『働くこと(Work)』は『生きること(Life)』なのです。では、望ましい働き方(Workstyle)を目指すためにはどうすれば良いのでしょうか。

『働くこと(Work)』が『生きること(Life)』である以上は、理想の働き方を考える際には、理想の生き方(Lifestyle)を考えることが大切です。職場環境や上司や同僚との人間関係など、自分ではどうにも出来ない要素が自分の働き方に影響していると考えがちですが、実はそうではありません。

誰でもない自分の人生です。他人のせいにしたり、誰かに期待したりするのではなく、自分の働き方、つまり生き方を改善するには、あくまでも自分なのです。では、『働くこと』が『生きること』であるならば、ワーケーションとは何なのでしょうか。

◎ワーケーションとは価値を創造すること

ワーケーション(Workation)とは、『Work』と『Vacation』の複合語であり、その語源から観光庁は以下のように定義しています。

・余暇を楽しみながら仕事をする
・休暇先で仕事をする

このように「休暇なのに仕事をする」などと混乱しているのが現状です。ですが「ワーケーションはこのように狭く解釈するべきではなく、観光・バケーション・休暇などの要素は必ずしも必要ではない。『Work』の意味をしっかりと押さえることが大切だ」と箕浦さんは語ります。

ワーケーションと聞くとパソコンを持って地方で仕事をするイメージがありますが、本来、デスクワークだけが『Work』ではないはずです。仕事には営業活動、人脈形成、懇親、体験や学びを通して仕事へのフィードバックなど多くの要素があります。

このようなデスクワーク以外の仕事を普段の拠点を離れて、旅行をしながら新しい人やコミュニティと交わることによって生まれる価値を創造する活動がワーケーションなのです。ワーケーションはオフィスの延長線上にあるものではありません。

快適にデスクワークがやりたいのであれば、普段の環境のほうが快適に決まっています。『滞在』や『仕事』だけを考えるのではなく、地域の人や企業との交流の中から、一人ひとりの価値を発掘することが大切なのです。


渋谷:改めて「働くって何だろう」って考えさせられました。個室ブースなどでやるオフィスワークも必要かと思いますが、それ以外の要素が大切ですよね。

箕浦:快適な空間でデスクワークがしたいなら、東京にたくさんありますからね。

渋谷:私は自宅の机が仕事をするのに1番快適だと思います。なので、それ以外の要素を求めるのがワーケーションなんですよね。箕浦さんは全国を巡っていますが、自発的に行かれているんですか?

箕浦:自発的であったり、呼ばれたりと色々とありますね。むしろ理由がなければ東京に戻るつもりはないです。今はまだ3月の頭ですが、今年に入って既に15の都道府県を訪れました。まだ行ったことがない県があるので、今年は全国を制覇したいと思っています。それに糸魚川にもまた来たいですね。なぜなら、糸魚川には会いたいと思える人がたくさんいるからです。

と締めくくりました。

続いて伊藤さんより御自身の糸魚川での活動について、ご紹介いただきました。

◎伊藤さんプロフィール

・TreckTreck/Tinkering主催
・株式会社イールー代表

糸魚川出身。2016年に株式会社イールー(YILU inc)を創業。コミュニティを旅する体験プログラム事業TreckTreckや、地域の魅力を紹介するメディア事業、旅・地域・移住に関する企画プロデュース等を通じ、旅人と地域の営みをつなぎ、双方の暮らしを豊かにすることを目指す。

◎TreckTreckとは

地元を離れて就職した伊藤さんが「いつかは糸魚川と繋がりたい」と思い、立ち上げた旅行会社です。

海外の人が仕事で東京に長期間滞在していると、仕事がオフの時間に街を歩きたくなります。しかし、ただ歩き回るだけでは地域の魅力は伝わりません。「その地域で寝て、目覚めて、鳥の声を聞いて、初めて地域の魅力に気付ける」のだと伊藤さんは語ります。

そんな、その地域で暮らしてみないと出会えない人や味わえない体験を繋ぐため『Connect with the Neighbors(ご近所さんと繋がろうよ)』というキャッチコピーを掲げ、設立したのがTreckTreckなのです。

2017年から始めて、これまでに2年半で50ヶ国以上から2000人を超える人が訪れています。多くの海外から来た人達に、一人ひとりに合った地域の魅力を伝えてきました。

そんな中、故郷である糸魚川で大きな火事が起こります。

◎糸魚川駅北大火で受けたショック

2016年12月、糸魚川市において大きな火事が起き、約30時間燃え続いた結果、糸魚川駅北側から日本海沿岸までの広い範囲まで燃え広がり、147棟を焼く大きな火災となりました。いわゆる糸魚川駅北大火です。

この知らせに伊藤さんは大きなショックを受けました。子どもの頃から慣れ親しんでいた商店街が燃え、同級生が夜通し消火活動をする姿を見て、「『いつか糸魚川に繋がる仕事をしたい』と思っていたのに何もしなかったら故郷って無くなってしまう」と感じたのだそうです。

その後、駅北の方々とまちづくりについて話し合う機会があった際、たまたま縁があって声をかけてもらい、毎月糸魚川に戻ってくるようになりました。

では、伊藤さんは糸魚川でどんなことをしているのでしょうか。

◎縄文トレッキング

縄文トレッキングとは『糸と魚と川Vol.01』でも紹介した美山プロジェクトの1つです。

糸魚川の人はジオパークなどを推してるけど、実際にはアウトドアをする人が少なく、「遊ぶ場所がない」と言う人が多いとのこと。実際に伊藤さん自身も、これまで糸魚川の魅力に気付いていませんでした。

ですが、知人から美山公園を紹介してもらい、一緒にキャンプをしてボーッと焚き火を眺めている中で「世界中を回って素敵な土地をたくさん見てきたけれど、糸魚川にはそれらに負けない魅力が既にあったんだ」と気付かされたのだそうです。

その美山の魅力を伝えるためのプロジェクトの1つが縄文トレッキングです。このプロジェクトでは、「縄文人のエコライフを学びながらアウトドアを楽しもう」というコンセプトのもと、市外の人に伝えるよりも、まずは糸魚川市民が自分たちで楽しむ時間や機会を作っていくことを目指しています。

また、美山プロジェクトには縄文トレッキング以外にも間伐事業やサウナ事業などをおこなうために様々な糸魚川の素敵な人材が集まってきており、たくさんの出会いが生まれているのだそうです。そんな隠れた糸魚川の人材との出会いが、新たな活動『マリンフレンズプロジェクト』にも繋がりました。

◎マリンフレンズプロジェクトとは

オーストラリアから移住してきたリアンさんと一緒に始めた環境保護活動です。リアンさんは元々、個人で「自然の美しい糸魚川から『海を守ろう』というメッセージを発信したい」という思いから、海岸で拾ったゴミを使ってアートを作ってInstagramに投稿していました。

そんな中、伊藤さんと出会い「こんな世界に1つだけしかない自然を持つ糸魚川の人々が海を守るために声を上げ始めたら素晴らしいことが起きる」と語ったのだそうです。そして、すぐに海沿いの道の駅や法人会などと協力してプロジェクトを始動しました。

クラウドファンディングをし、リアンさんの作ったアートの写真集を作り、「まずは市内の子ども達に伝えていこう」という活動を始め、今では市内の小中学校の総合学習の時間でプラチックの問題を取り上げたり、実際に自分たちでプラスチックアートを作ったりするようになったのだそうです。

また、この活動に共感した東京のある夫婦が糸魚川に滞在して、朝にゴミを拾い、リアンさんと交流をするなど、新しい出会いも生まれています。そして、今では海を守る活動が糸魚川から始まって、東京でも開催することに繋がりました。

この他にも『想像と学びの体験のプラットフォーム』として、糸魚川が誇るユネスコ世界ジオパークのユニークな自然と専門家をフル稼働し様々な取り組みをおこなっています。

「これらの活動を通して、人と人を繋げていき、糸魚川に訪れた人が異なる豊かなライフスタイルに触れることで、インスピレーションが生まれ、それがその人の日常に持ち帰ったときに人生の見方が少し豊かになってもらえたら嬉しい」と伊藤さんは語りました。

そんな伊藤さんは現在、駅北広場キターレの運営を4月からおこなっています。

◎糸魚川の街、人と繋がる『駅前広場キターレ』

糸魚川駅北大火をきっかけに設立した駅前広場キターレでは、新しい街のライフスタイルを生み出す場として、設立から2年間、多くの事業やイベントが開催されてきました。そして、今後は以下の事業を進めていきます。

①ライフスタイル事業
②ティンカリング事業(学び・人材育成)
③関係人口ツーリズム事業(旅行企画手配、滞在、体験プログラム、移住相談窓口)

これらの事業はすべて伊藤さんがおこなうわけではなく、それに合った人材を紹介して、新たに人と人を繋げていくとのことです。そして最後に「糸魚川には魅力的な人が多いので、糸魚川に少しでも関わりたいと思ったら『糸と魚と川』に参加して、実際に糸魚川に来たら駅前広場キターレに立ち寄ってほしい」と語りました。

渋谷:人と人との交流が大切ということですよね。

伊藤:観光地って一度行ったら、博物館を見たり物を買ったり、一度で終わってしまうんですよね。ですが、面白い人や面白い活動をしている企業さんや団体と出会うと、ファンになって、また会いたくなるし、また色々なことを教えてもらいたくなるんですよね。

渋谷:私が糸魚川と関わったのは、まさにそれですね。色々な面白い人と会わせていただきましたが、その起点が伊藤さんになっていますよ。

伊藤:糸魚川には推しメン(自分が推したい人)がたくさんいますからね。

渋谷:伊藤さんのような方が居るから、また来たくなるんですよね。

伊藤:友達が出来たら会いに来たくなりますからね。仕事の枠から外れて「ただ会いたい」という思いだけで良いのだと思いますね。

と締めくくり、前半の部は終わりを迎えました。

引き続きトークセッション編はこちらから。
↓↓↓
https://note.com/ito_sakana_kawa/n/nbc64aef3d8f3

今回のイベントのアーカイブ動画をの様子を見るならこららから。
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=8oXq5k2ZSn4