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『糸と魚と川Vol.01』イベントレポート① ~しごとのみらい&美山プロジェクト~

2021年12月14日、駅北広場キターレ in 糸魚川にて「外と中、関係人口とローカルプレーヤー・企業・団体との接点をどう作り広げていくか?その先の未来は?」をテーマに2人のゲストをお招きして、トークセッションがおこなわれました。

本記事は、そんなイベントの内容をまとめたものです。

~今回のゲスト~
・特定非営利活動法人 しごとのみらい 理事長 竹内義治氏
・株式会社アオ 代表取締役 美山プロジェクトリーダー 五十嵐昌樹氏

イベントでは以下の4つのテーマについて話がされました。

1. 糸と魚と川の活動紹介
2. しごとのみらい、美山プロジェクトとは
3. トークセッション
4. 今後の展開

◎『糸と魚と川プロジェクト』とは

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まず糸魚川市産業部商工観光課 企業支援室 山崎和俊さんより『糸と魚と川プロジェクト』についてご説明いただきました。

『糸と魚と川』とは、持続可能な人・物・金の循環を生み出し、「そこに関わる人みんなが幸せを感じられる街を創りたい」という想いを持つメンバーが集まって立ち上げた活動全体の窓口となるプロジェクトです。

詳しくは↓の記事をご覧ください。

『糸と魚と川プロジェクトがスタートしました!』

続いて竹内さんより御自身の活動と関係人口を作る大切さについて、ご説明いただきました。

◎竹内さんを支える3本柱

まずは竹内さんについてご紹介しましょう。

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①しごとのみらいとは
新潟県妙高市にある企業や個人の「楽しくはたらく」環境づくりを支援し、コミュニケーションやチームビルディングなどの企業研修、講演、寄稿、その他にもビジネスパーソンの個人相談もおこなうNPO法人です。

②サイボウズとは
情報共有ツール『グループウェア』を提供しており、「チームワークあふれる社会を創る」を理念とする東京のIT企業です。

③グリーン・ツーリズム推進協議会とは
ワーケーションと聞くと時間に都合のきくフリーランスなどの特別な人だけがするものだというイメージがあるのではないでしょうか。ですが、グリーン・ツーリズム推進協議会では企業研修型のビジネスワーケーションを実施し、普通の会社員であっても仕事をしながら楽しい経験ができるプログラムを作りをしている組織です。その地域でしか得られない体験と同時に会社にも胸を張って「仕事をしに行く」と言えるようなプログラム作りに力を入れています。

このように竹内さんは、妙高を拠点として、月~水曜は妙高の仕事をし、木~金曜は東京の仕事をリモートワークでおこなっています。
そして、月に一度東京に出社するという田舎と都市部を行ったり来たりする働き方を実践しているのです。

そして、このような生活をする中、竹内さんはあることに気付きました。


◎関係人口を増やす大切さ

無題のプレゼンテーション

竹内さんは妙高を拠点に生活していますが、逆に「妙高以外の外部に拠点を持った人が、妙高に仕事で関わるようになれば、その地域の持続性が高まるのではないか」と竹内さんは語ります。

たとえば妙高に外部の人が訪れる場合、観光であれば数回も行けば飽きてしまう可能性が高いです。また、現地の人と会話をする機会もほとんどないでしょう。一方で、移住をするとなるとハードルが高く、移住を希望する人は多くないので全国の市町村で取り合いとなっているのが現状です。

しかし、仕事を通じて妙高と関わるのであれば何度も訪れることになるし、『仕事』という共通の話題があることで会話も膨らみます。この仕事を通じた『関係人口』を増やすことが持続可能な地域作りに必要なのです。

この関係人口を増やすため『社員の癒やし、社員の人材育成、仕事の楽しさ、仕事の集中』という4つを軸として持続可能な地域作りに取り組んでいると締めくくりました。

続いて、五十嵐昌樹さんより美山プロジェクトについてご紹介いただきました。

◎美山公園プロジェクトとは

まずはプロジェクトリーダーの五十嵐さんについてご紹介します。

竹内義晴が取り組んでいること.pptx のコピー

1995年、父が営む繊維製造の株式会社美装いがらしに入社。繊維製造を学び、ファクトリーブランドのガーゼ専門店 ao(アオ)を2005年にスタートします。

スタート当初より、コラボブランドの側面も取り入れ、100を超える個人や企業とコラボしてきました。そして、環境面にも配慮したものづくりを展開し、スタートから17年間、商品廃棄ゼロを更新中です。

ガーゼ専門店 ao(アオ)の公式HPはこちら。
↓↓↓
https://ao-daikanyama.com/

また、2015年からは「妄想会」と称し、地元の気の合うメンバーと定例ミーティングを重ね、美山プロジェクトの原型をつくり、現在に至ります。

では、そんな五十嵐さん達が想いをはせる美山公園を紹介しましょう。

~美山公園~

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糸魚川駅から車で10分程、市街地に近い標高約100mの日本海、北アルプスがぐるっと見渡せる高台にある公園です。園内にはフォッサマグナミュージアム、長者ケ原遺跡公園、長者ケ原考古館、各種スポーツ設備、キャンプ場などが整備され、春には600本もの桜が咲き誇ります。

そんな美山公園を『糸魚川の未来を灯す場所』として、市民・企業・行政が連携し、次の世代の「内なる経済循環」と「外から稼ぐ力」を育てるため、持続可能なコミュニティ活動、事業開発を通じた経済基盤づくりをするプロジェクトです。

では、実際にどのような事をおこなっているのでしょうか。

◎プロジェクトを支える3本の柱

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美山プロジェクトは下記の3つの柱を軸に様々な活動に取り組んでいます。

①全体デザインプランニング
プロジェクトの持続的競争優位性をつくるコミュニティ事業、アウトドア・ツーリズム事業のプラニングをし、よりよい運営のための民公連携、条例など枠組みづくりをします。また、美山プロジェクトをブランド化し、SNSやWebメディアを通じて発信、そしてSDGs、教育などを通じ、市民への貢献価値を創造します。

②コミュニティ事業
市民向け 新しい美山スタイルの提案
BBQ、ワークショップなど、週末を中心にイベントを企画、また合宿・修学旅行・求刑飲食スペースなど、市民クラブハウスの利活用をおこない、市民に向けた新しい美山スタイルの提案をします。

③アウトドアツーリズム事業
広域ターゲット向け縄文アウトドアとして、キャンプ場など施設のアップデートし、商品・体験・アクティビティの開発。糸魚川の『縄文』のブランド化を目指します。また、氏の道トレッキング、キャンプ、サイクリングなどツーリズムイベントの企画や、海外へ向けた縄文オンラインツアーの発信をおこないます。

これらを基本として、現竪穴式復元住居での宿泊体験や学芸員により縄文式の火起こし体験など様々な催しが企画されてきました。また、今後はサウナ施設など、市内外の人へ向けた魅力的な公園作りをしていくとのことです。

そして、最終的には妄想で終わるのではなく、これらの柱をミックスし、しっかりと収益が見込める事業を目指すと締めくくりました。

イベントの続きはこちら。
↓↓↓
『糸と魚と川Vol.01』イベントレポート② ~トークセッション編~

詳しく知りたい方は、まずは先日開催された『糸と魚と川 Vol.01』の動画をご覧ください。
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=DHaTTR5LCgs


『糸と魚と川 vol.02』が開催されます!
詳しくはこちら。
↓↓↓
https://ito-sakana-kawa02.peatix.com/

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プロジェクトに参加希望の方は、下記のメールアドレスまで。

糸魚川市産業部商工観光課企業支援室(担当:山崎)
kigyo@city.itoigawa.lg.jp

株式会社MOVED(担当:渋谷)
info@moved.co.jp