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相手の合理性を認める

人間関係は相互理解があって初めて深まるのだと思う。

自分自身の軸があり軸に基づいた言動をすることが大切なのは言うまでもないがその自分の軸に沿った言動が必ずしも誰かを惹きつけたり納得させるということはない。

人には人それぞれの軸があるのだ。
もはや皆が皆一つの共通の価値観を持ち一つの正解に向かって走っていた時代ではない。
人それぞれに目指している人生は違うし幸せの定義も多様化している。

だからこそ相手の合理性に寄り添うということは大切なのだと思うのだ。
「私が」を一旦横に置いてみて対話を重ねてみることで相手にとっての合理性が見えてくる。
相手がどうしたいか、相手は私にどうして欲しいのかを理解しようとするところに信頼関係が築かれるのだと思う。


Win-Win 自分も勝ち、相手も勝つ
Win-Lose 自分が勝ち、相手は負ける
Lose-Win 自分が負けて、相手が勝つ
Lose-Lose 自分も負けて、相手も負ける
Win 自分が勝つ
Win-Win or NoDeal 自分も勝ち相手も勝つ、それが無理なら取引しないことに合意する

「7つの習慣」の中にも人間関係におけるwin-winを考えるという項目がある。


それぞれの合理性の中に人間関係が成り立つとすればWin-LoseやLose-Winでは人間関係が成り立つわけがない。
もちろんお互いの合理性を理解し合ってベストな人間関係を築いていくことが望ましいが価値観を擦り合せるのはそもそも難しいことだ。

だから私は人間関係においてはWin-Winを無理に目指そうとするのではなくNo Dealで良いと思うのだ。

相手のことを理解するというのは大切だけれど必ずしも納得しなくていいと思うのだ。むやみに心の底から納得するのではなく、「理解できるけど納得はできない」という答えもあるのだ。

「あなたのことは理解できる。でも私はこちらの道を進むから。」
それでいいいのだと思う。

誰かのいうことに自分の軸を折れさせることなく相手のことも無理に折ってやろうとしない。
お互いがしなり合うような関係でいたいものだ。
そういう互いの合理性を認め合うことが人間関係を育てる。


時折どうしても波風が立ってしまうことを自覚しつつも相手を受け入れながらできるだけ自分自身を凪のような穏やかな境地にもっていくように意識を集中していこうと思うのだ。

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