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猫にまつわる変態の話


猫が好きだ。とにかく大好きだ。
好きすぎて、もはや理由も上手く説明が出来ない。

猫に取り憑かれていると言っても過言ではないくらい猫好きなわたしは、いわば「猫の変態」だ。
猫を語れば目の前に居る人間をドン引きさせる程の。

でも、猫をこよなく愛する人ならきっと分かってくれると思うのだ。
今日はそれを書き綴ってみる。

まず、猫はもう見た目が可愛い。
小さなお顔、まあるくて、パンみたいなおてて、くりくりの瞳。
変態はまず、それをじっくりと観察する。

うちの猫は雑種のキジトラなので、縞々の柄がある。
もはやその柄も愛おしい。時にリスのようにも見えるし、たぬきのようにも見える…。ああ、ふわふわで可愛い。

その昔、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチもこう言った。
「ネコ科の一番小さな動物は最高傑作である」と。
世界的な芸術家が言うのだ。それはもう本物の美しさである。

次に、声。
ご機嫌な時、構って欲しい時、怒っている時、何かを要求する時…感情によって声色も若干違う。

にゃあ、という鳴き声は人を幸せにする。
可愛くて、愛おしくて、「なんなんだ、にゃあって。そんな可愛い鳴き声で鳴く生き物が居て良いのか?」と深く考え込んでしまう程に。
それに、猫ちゃんによって声の高さや鳴き方が違うのもまた可愛い。
小さめの優しい声で鳴く子も居れば、しっかりとした大きめのボリュームで鳴く子も居る。十猫十色の良さがあるのだ。


次に、触り心地。
とにかくふわふわだ。温かくて、柔らかい。
お腹周りや顔周りなんかは少しぷにぷにしてるし、どこを触っても気持ちがいい。

学生時代、「無限ぷちぷち」というおもちゃが流行った。
ぷちぷちを潰す感覚を永遠に楽しめるおもちゃだ。
猫を飼っている今、無限ぷちぷちよりも、断然、無限なでなでに心地良さを感じる。可能なら永久的に撫でていたい。


次に、匂い。
猫は基本無臭なのだが、猫に顔を埋めると、干したての布団のような、柔らかくて香ばしい太陽の匂いがする。

その匂いは、子供の頃に母が干してくれた布団に包まれた時を思い出させてくれる。
目を閉じれば、母の優しさ、温かさ。
目を開ければ、愛おしくて大切な存在。
猫の匂いは過去や現在の幸せを感じさせてくれるのだ。


こんなに五感をくすぐる生き物が傍に居てくれる。幸福以外の何でもない。
こうして今日も可愛さに悶え、鳴き声にときめき、撫でて、匂いを感じる。
こんな風に、猫の可愛さを毎日感じていられますように。

猫の変態、今日もお世話に勤しみます。


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