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ep7 「卒業」

           〜就労支援施設から一般の企業へ

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イトナブで勉強する日々が始まった

石巻ハッカソンのブートキャンプが終わってから、僕は継続的に「イトナブ」で勉強することになった。

日中は、愛さんさん宅食で仕事をし、夜や週末にプログラミングの勉強をしていた。

30代も中盤にはいって、体力も維持していくことも大変だったけど、少しずつ学習を進めていくことを心がけた。

急に何でも覚えられるとは思えなかった。

でも私にとってこれは「たった1度のチャンス」だった。

私は「分けられた世界」の中でいつももがき続けていた。

小学校から、「分けられて」しまったためにいきたい高校に行けなかった

それは、教育のチャンスを大きく狭めることになってしまったと感じている。

そんな「分けられた世界」からは這い上がっていきたいといつも思っていた。

そのきっかけになるのではないかと考えていた。

私はこの時の学習で「継続」を心がけていた。

もちろん日中に仕事をしてるので、その後にできることは限られてくる。

でもこの「チャンス」を活かすためには、あらゆる事を調整していった。

正直我慢したこともある。

私にとってあの日々は人生の「賭け」だったと思う。

本当にすべてのことが忙しかったけど、私にとって「充実」していた日々を送ることができた。

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Penと名乗る理由

そんな忙しい日々を過ごしていくうちに、プログラミングでいろんな事ができるようになっていった。

一方で、この学習の「ゴール」をどこに持っていったらいいか考えていた。

自分はプログラミングを仕事にしていきたい。

でも自分はIT会社に転職したいけど、「自信」がない。

そもそも転職は嫌な思い出しかない。

前のエピソードでお分かりだと思うが、1度経験した失敗は繰り返したくない。

自分が初対面の方に思うようにアピールできないことは経験から100も知ってる。

それで考えた、こういう特は人と人との繋がりがよい方向に向かわせる。

私はこれを考えたときに1人の顔がぱっと浮かんだ。

イトナブ石巻の「古山さん」だ。

古山さんに相談すれば道は開けるのではないかと考え相談させていただいた。

そして古山さんから「イトナブで働きながら、さらに技術を高めていこう」と提案を受けた。

そしてその時に私は、「Pen」というイトナブネームを古山さんからいただいた。

なぜなら、Macのキーボードを鉛筆の先端にクッション材を巻き付けたペンでコードを書くからである。

私は、この名前が非常に大好きだ。

「分けられた世界」に甘えていた

それからしばらくして、私はイトナブに入社させていただいた。

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私は、愛さんさん宅食やみお七ヶ浜での経験もあったので、何となく乗り越えられると思っていた。

ところが入社していくつもの壁にぶち当たった。

自分の気持ちを優先してしまっていつ時期が確かにあったのかもしれない。

私はとても落ち込んだある日のこと、この事実に気付かされた

「分けられた世界に甘えている」

自分は、今まで障害者が利用する就労支援施設で働いていた。

確かにそこは「分けられた世界」だった。

でも「分けられた世界」は自分を社会から守っていてもくれていた。

困ったときは、福祉施設の職員さんが助けてくれていたと言うことに痛いほど気づかされた。

自分はその優しさに気づかずにいつも進み、この世界から這い上がる事だけしか考えていなかった。

私は、本当に小さな人間である。

これを考えたときに今まで関わってきた人の顔が浮かび、私は涙がこぼれた。

しばらく泣き続けて、そしてこう考えた。

自分は、這い上がった以上自分で生きていくしかない

そして、これまで以上に自分自身強いものでありたい。

こうしたチャンスをいただいたことに今でも深く感謝している。

せっかくのチャンスを活かすために、今でも出来ることは最大限行いたいと強く願っている。

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一般社団法人イトナブ石巻 Social部門
担当:Pen(菅原洋介)
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