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IT&マーケティング界隈の動向まとめ(2021年1月分)

Twitterに投稿していたニュースをもとに、2021年1月のIT&マーケティング界隈の動向を振り返ります。


①Clubhouseの大流行

いわずもがなの現象ですが、黒船Clubhouseが来襲して日本で大ブーム。一部界隈では”クラハ”などと早速略され、マーケティング的な素晴らしさを称える分析記事が多数出る一方、退会のしづらさや招待者の記録が残るなどの特異な仕様、また先行する米国で差別発言の温床となっている点が物議を醸しており、良くも悪くも今後の展開が気になるプロダクトとなっている。


②電通ビル売却検討の報

コロナ禍を象徴する出来事となりうる。リモートワークの強みを活かすためにオフィスの縮小や撤廃を進める先行企業が散見される中、従来型企業の元締めとも言える電通がその象徴たる汐留本社ビルを売却検討するというのは、なかなかにインパクトが大きい話。オフィス価値の再規定と、結果としての縮小は全国的に加速すると思われる。


③ユニクロのスマホ決済参入

他の製造小売りが全く手を出さない(出せない)であろう決済領域を掛け合わせることで、UXを異次元のレベルにまで高めることが目的と考えられ、自社のコア(差別化要素)として決済を見出したユニクロの独自路線は要注目。また、これを博打と捉えるか周到かつ狡猾な戦略と捉えるかで評価が二分されているように見えるが、もちろん後者と


④支援会社による自社プロダクト

今に始まった話ではないが、事業会社vs支援会社という対比で言うところで言う支援会社による自社プロダクトの開発とリリース、そして躍進が目立っている印象。

デザインコンサルティングを生業としつつデザイン支援ツールの提供も行いホワイトボードツールが大ヒットしたグッドパッチ、ブロックチェーン技術を強みとして重い産業のデジタル化を支援しつつお手本のような開発プロセスで経理プロダクトをリリースしたLayerX、デジタルマーケティング支援を本業としつつ自社開発していたモビリティサブスクリプションがコロナ禍で売上爆増しているナイルなど。

支援業での知見を活かしつつ自社プロダクトに活かす…と言う流れはよく聞かれるものの様々な障壁から「言うは易し、行うに難し」の典型であり、それを地でやり切れる組織力と行動力には引き続き注目したい。


⑤ネクストSnowflakeのせめぎあい

昨年9月のIPOで$33.6億を調達してアメリカのソフトウェア業界最大の上場となったSnowflake。その流れに乗って次なる大型上場が期待されるスタートアップとしてDremio、Starburst、Fireboltの3社が挙がっている。

不特定多数の形式の異なるデータセットを仮想的に統合して単一SQLでアクセスできるようにしたうえでクエリパフォーマンスが超高速化されるタイプのDremioとStarburst、そしてストレージとコンピュートの分離に重きを置いた定額制Snowflakeにも思えるFirebolt。ビッグデータに対するデータベースソリューションは激変の極みとなっており、3社の展開ならびに他プレイヤーの登場にも注目が必要となっている。


⑥進むプライバシーテックの議論

Googleが2022年までにChromeでのサードパーティcookieを廃止するうえで、コーホートによる広告アルゴリズムを試験運用するとのこと。一方、イギリスの競争・市場庁は、サードパーティcookieが廃止されるとGoogleとそれ以外の企業のテクノロジーギャップが拡大して広告予算がよりGoogleに集中するリスクを危惧しているのとの報もある。テクノロジーの進化についていけるかどうかは死活問題なので、情勢は注視したい。


⑦年始恒例の振り返りと占い

年始恒例、様々なまとめが飛び交っているので、興味をひかれた記事をいくつかここに抜粋する。


⑧その他気になるニュース


以上、2021年1月の振り返りでした。

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