IT&マーケティング界隈の動向まとめ(2022年2月分)
Twitterに投稿していたニュースをもとに、2022/2/11~2022/3/6の1ヶ月程度の期間で起こったIT&マーケティング界隈の動向を振り返ります。
①TechCrunch Japan終了のお知らせ
このnoteでも非常に多く引用していたTechCrunch Japanが2022/3/31を以て更新終了し、2022/5/1を以て閉鎖することが明らかに。メディアの品質について界隈で不満足はあったらしいが、テック関連の情報量は日本メディアで群を抜いていた。
個人的にも情報源の見直しの必要性を感じている。
②ロシアのウクライナ侵攻による大混乱
ロシアのウクライナ侵攻で緊張が走っている。核戦争勃発のリスクを避けるために欧米諸国との軍事衝突には至っていない一方で、金融戦争が仕掛けられている。
ロシアルーブルのSWIFT排除に始まり、アクセンチュアのロシア事業中止、Appleの製造販売停止、Google広告の販売停止、Microsoftのサービス提供停止、VisaやMastercardの業務停止、Apple PayやGoogle Payの利用停止など、多くのグローバル企業からの締め出しを受けている。たとえ停戦したとしてもロシアが元の国際地位に戻ることは難しい雰囲気にある。
直近でもザポリージャ原発占拠など不穏な話題が続いていて武力ではロシアに分がある印象だが、戦争は武力で簡単に決着がつくわけではないということを改めて痛感する事案となっている。
なお、データと言う意味では、フェイクニュース改めディスインフォメーションというワードが飛び交うようになっている。裏ではロシア側では厳しいメディア統制の中で今回の騒動を「侵攻」と表現することは禁止されており、戦争と認識していない国民が多数派と思われる。ネットが普及した現代でもこういう情報統制が可能であることの恐ろしさも感じる。
政局をコントロールするための偽の情報発信をどう取り扱うかという問題は、検閲とのバランスが要点となる高度な問題であり、日本国内の動向にも注目したい。
③Web3をとりまく日本税制の絶望
2021年12月度のまとめで言及していた日本税制でのWeb3の難しさについて、実際に海外で事業スタートしているAstar Network創業者の発言を発端に、国会議員の河野氏や平氏が動く展開となっている。DiFi協会の提言が非常に分かりやすい。
そして厳しい…
④ZendeskによるSurveyMonkey買収が中止
2021年11月度のまとめで取り上げたZendeskによるSurveyMonkey買収。なんと自社投資家の拒絶を受けて中止したとのこと。事業統合にあたってのポテンシャルに懸念が示されたのだろうか。マーケティングリサーチのCRM活用の象徴的イベントであっただけに、マーケティングリサーチの将来的な地位低下は必至か。
⑤多様性配慮でSiriに性別中性な声が追加
不当な性差の固定観念を排除するため、Siriに性別中性な声を追加した。多様性への対応において、性別中性な視点は今後広まっていくと思われる。
⑥Zoom内でDocuSignで契約するリアル
ZoomとDocuSignの統合機能が登場し、ミーティング中に契約するというリアルの打ち合わせが持ち合わせていた流れを、ネットでも再現できるようになった。
確かにコロナ禍での契約業務は、Zoomでの打ち合わせと電子契約ツールでの契約とが完全に分断されていたが、ZoomとDocuSignを統合することがどこまで効果的かにはやや疑問が残る。というのも契約に際してはリーガルチェックがあるわけで、むしろ非同期の契約フローの方が業務調整しやすく効率的という側面があるからである。
非同期性による効率さと、同期性によるコミュニケーションの濃密さがバーターになるあたり、リモートにおけるコミュニケーションのバランス調整の問題と重なる部分も感じる。
⑦気になるプロダクトニュース
⑧その他気になるニュース
以上、今月の振り返りでした。
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