見出し画像

IT&マーケティング界隈の動向まとめ(2022年3月分)

Twitterに投稿していたニュースをもとに、2022/3/7~2022/4/6の1ヶ月程度の期間で起こったIT&マーケティング界隈の動向を振り返ります。


①Warranteeが進めるリード革命

ナスダック上場申請という鳴り物入りで話題に挙がったWarrantee。無料保険という保険ではない保険のビジネスモデルを引っ提げており、本来なら顧客側に不信感を抱かせがちな個人情報提供(=企業から見ればリード獲得)を、ポジティブな体験として再構築している点が驚異的。

顧客データ取得において、「匿名顧客に対する情報取得である(がゆえに直接のセールスができなかった)マーケティングリサーチ」が「実名顧客に対する情報取得である(がゆえにセールスだけでなくリアルなやり取り継続が可能な)クラウドファンディング」によって再構築されたのと同様に、リード獲得における従来マーケティングの体験を再構築している。

日本での展開に要注目。


②クラファンがリサーチデータベースに

クラウドファンディング最大手のCAMPFIREが、データベースサービスを開始。

指定ワードに関連するプロジェクト一覧やワードクラウド(多く使われているキーワードを視覚的に表示)、支援者データ、アソシエーション/バスケット分析ができる

とのことで、ただでさえ「ニーズ抽出と販売が直結する」,「マネタイズしてから製造に入れる」などのメリットがあったクラファンで、出品せずとも顧客ニーズを抽出できる世界観が生まれている。


③Figmaが日本法人を設立へ

デザインツールとして日本でも既にそれなりのシェアを誇っているFigmaが、満を持して日本法人を設立する。Arcolの記事で言及されているように、UIデザインにおけるFigmaの作り出した価値は象徴的なものがある。

今後、Figmaは数か月ほどで日本語版がリリースされるとのこと。さらなるユーザー拡大が見込まれる。


④Google Cloudまさかの大幅値上げ

主要パブリッククラウドであるGCPがまさかの値上げ。

主な値上げ対象としては、マルチリージョンのNearline(ニアライン)ストレージ、ロケーション間のデータトランスファー、ロードバランシングなどが言及されている。

これを機にAWSやAzureにリプレイスする顧客が増えそう。


⑤実用域に来たリアルタイム顔画像変換

顔画像の性別や年齢などを変更できるとしてFaceAppがTwitterでバズを見せた(が、データ扱いの懸念で下火になった)事案から久しいが、この領域で新たな動きがあった。リアルタイムの顔画像変換ということでexpression cameraが正式リリースされた。

Teams、Zoom、Meet、Youtubeライブ、Skypeなどの主要テレカンツールに対応しており、プロダクトアウトな活用幅検討の活発化が見込まれる。


⑥AppSheet向けGASコネクタでオートメーション加速へ

ノーコードでアプリを構築するGoogleのAppSheet向けのコネクタ「App Script Connector for AppSheet」が公開され、AppSheetからApp Scriptのコードを呼べるようになり、処理の柔軟性が飛躍的に向上した。ノーコードををローコードで拡張する発想で、Google Workspaceユーザーは実質無料で使えることもあり、普及が加速しそう。


⑦VR従業員研修を導入したイオン

従業員研修にVRを導入したというイオンのニュース。教える側によってどうしてもブレがちなOJTを標準化できる点、また教えるのに人が不要になって効率化できる点に効果あり。今後、イオンのような大規模チェーン店では普及していくか?


⑧気になるプロダクトニュース


⑨その他気になるニュース


以上、今月の振り返りでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?