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【読書感想】ユーチューバーが消滅する未来

岡田斗司夫さんの本です。

未来を予測する時の考え方や岡田さんから見えているモノや視点が分かります。分かるだけで岡田さんのような考え方はできません。

人の考え方に触れることができるのが本ですが、上澄み液を舐めているだけの感覚になります。上澄み液も舐め続ければ、舌や口の中が麻痺して本物じみた味になるのを願うばかりです。

しかし、舐めるや掬うことに意味があるとも感じています。舐めたことによる違和感や救った時の重さや匂いが残ったり絡まったりしている。気づいた時に、原型は残っていないが少しは扱える程度にしていたい。そのために自分なりに練ったり炙ったりして、使ってみる。一度でもいいから触ることで、再確認ができ塩梅が分かる。そんな感じで読んでいました。

未来は不確かです。極論を言うと、明日のこと、次の瞬間のことなどわかりません。だから、未来を考えてしまう。不確かな未来を少しでも確からしくするのは、社会の価値観の変化に注目したらいいそうです。

社会の価値観の変化とは?

昨年のインボイス制度や今年始まったNISAなどもそうなのか?価値観だから違うか〜
高齢化?少子化?それらは社会現象だから違うか〜
副業?日経平均最高値?それも違うな〜

とりあえず、社会の価値観を理解していないことに気付けました。

デコった世界の中で、自分が見たいものを見て生きているとも書いてありました。

デコった世界で本質を見抜くのは困難です。しかし、デコられた表面は見れます。見方は、自分が見たいところだけを見る。見せたいところだけピックアップする。本質や内容は飾り。
すると、レコメンドで出てくるものだけを見る。自ずと自分の見たいものだけになる。誰かが考えた世界の表面が自分の世界になる。

と、考えると怖くなりました。こんな事を10年近く前の2015年には仰っている岡田さんの洞察力が1番恐ろしいですが!

自分が見たいから見ているものなんてないのかもしれないくらいに思っているといいのかもしれないと思いました。

最後に気になったのが「安さ」「便利さ」以外の価値を探すです。「安さ」「便利さ」の誘惑に勝てる人間はいないでしょう。

ここでは、人との繋がりや地縁が書かれていました。これは、社会の価値観の変化にも共通するのかもしれません。

自分のコアなファンを100人作るではありませんが、何万人というフォロワーを作らなくてもコアなファンを100人でも作れる方が何とかやっていけるんだと思いました。

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