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Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
本日少し残念なニュースが飛んできましたね。

ドコモ、「アハモでギガホ勧誘」景表法違反か
おとり的に活用、組織的に店舗に手法指示 

2021/03/26 5:40 奥田 貫 山田 雄一郎 : 東洋経済 記者

商業施設等での出張販売にて、アハモのポスターなどで集客した後、アハモでなく大容量高額プランの「ギガホ」へ誘導するよう代理店各社へ指示していたとのことです(「アハモフック」と呼んでいたとのこと)。

アハモはオンラインでしか受付できないプランなので、ショップや出張販売では契約できません。ご注意を。

背景にあるのはやはり利益の確保かと思われます。
総務省が国内移動系通信(携帯電話、PHS、BWA)のシェアを定期的に公表しておりますが、大手キャリアのシェアの変動こそ小さいものの、MVNO(いわゆる格安SIM)の割合が徐々に大きくなっているため、これまでの利益率を維持できなくなってきています。

電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表
(令和2年度第3四半期(12月末))
 令和3年3月19日 総務省
別紙

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私も格安SIMに切り替えてから月々の料金が1000円を割るようになったので、ここから元のキャリアと契約しなおすというのは正直考えられないです。20GB 2900円という新料金プランは各社とも痛みを伴う打ち手だとは思いますが、自宅に無線LANなどネット環境が整っている個人の場合、MVNOへのスイッチの流れが止まることは考えづらいですね。

じゃあどうするかということで、本来新サービス等の検討をするべきところ、アハモへの切り替えが楽ですと謳ってその場しのぎで高額プラン契約へ誘導したのが今回の記事の件です。MNPもプラン変更も自分でやった方が早いはずなのですが、それを知らない方々をターゲットにしていたあたりは社会の目も穏やかでは無いように感じます。記事中には以下のような一文も。

もっとも、この2月には、ドコモとKDDI(au)が、MNP手続きを含む解約説明のページがWeb検索で引っかからないようにする措置を取っていたことが総務省の調査で発覚。同省の指摘を受け両社は検索回避措置を解除した。


今回の件は法的にも問題があるそうで、ユーチューバーのヒカルさんの動画で世間にもだいぶ浸透した景品表示法に抵触する可能性ありのようです。昔ドコモを利用していた者からするととても残念なニュースでした。

キャリア各社は国からの値下げ圧力にさらされ苦しんでいることは察しますが、利益追求が行き過ぎるとこういったことを止められない風土になるのかもしれません。

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